2025年3月15日(土)

DD2号(E63) フロントブレーキパッドの交換 − Dixcel Premium

先日、DD3号(F25)のブレーキパッドをDixcel Premiumに交換したこと を報告したが、このブレーキパッドはなかなかいい。ハードなブレーキング時の性能はわからないが、DDが普通に運転する分には効きやブレーキタッチ等も含めて全く問題ない。ブレーキダストも少なめだ。一方、DD2号(E62)のブレーキパッドはこのときに交換したACREのEURO STREETを使っていて、効き、ブレーキタッチ、ブレーキダストの少なさは素晴らしいが、低速走行時にブレーキをかけるとブレーキ鳴きが酷い。何度か対策を試みてきたが(その1その2その3その4その5その6その7その8その9その10その11その12その13その14その15その16)、最近はもう諦めてしまっていた。しかし、DD3号(F25)に取り付けたDixcel Premiumが悪くないので、DD2号(E63)のブレーキパッドもDixcel Premiumに交換してみることにした。これでブレーキ鳴きが収まってくれればいいんだけど・・・。ちなみに、DD2号(E63)は630iだが、ブレーキ周りは645Ciや650i用のものに交換している

まずは、写真1のようにフロント側をジャッキアップしてウマをかけ、ホイールを外す。


写真1 フロントホイールを外したところ

ブレーキパッドを交換するにはブレーキキャリパーを外さないといけない。そのため、写真2のようにしてマイナスドライバーでクリップを外す。なお、この写真は右側のフロントブレーキだ。


写真2 クリップを外しているところ

写真3にクリップを外したところを示す。


写真3 クリップを外したところ

続けて写真4のところにあるブレーキホースホルダーに潤滑スプレーをかけて、ブレーキホースをホルダーから外す。


写真4 ブレーキホースホルダーに潤滑スプレーをかけているところ

写真5にブレーキホースをホルダーから外したところを示す。


写真5 ブレーキホースをホルダーから外したところ

なお、左側のブレーキにはブレーキパッドセンサーが付いているので、このときに外しておこう。次はブレーキキャリパーガイドボルト2本を外すのだが、そのガイドボルトにはプラスチックキャップがある。写真6のようにキャリパーの裏側に上下2本のガイドボルトがあるので、そのキャップを外す。


写真6 ガイドボルトのキャップ(上側)

上下2つのプラスチックキャップを外したら、写真7のように7mmの六角レンチでガイドボルト2本を外す。なお、このガイドボルトの締め付けトルクは25+5Nmだ。


写真7 ガイドボルトを外しているところ

写真8に外した2本のガイドボルトを示す。


写真8 外したガイドボルト

フロント側のガイドボルトは上下で長さが異なる。上側が短く下側が長い。このガイドボルトはパーツクリーナーとウェスで綺麗にしたうえで、傷がないかどうか確認しておこう。なお、ガイドボルトを組み付けるときにグルスは塗らない。ガイドボルトが外れたら、ブレーキキャリパーを外す前に写真9のようにしてキャリパーを掴んで体重を利用してゆっくりと手前に引っ張りピストンを戻しておく。


写真9 ピストンを戻しているところ

写真10のように、裏返したバケツの上に新聞の広告を敷いて、その上に外したキャリパーを置く。


写真10 キャリパーを外したところ

キャリパーが外れたら、キャリパーから古いブレーキパッドを外し、パーツクリーナーと古い歯ブラシを使って写真11のようにキャリパーから古いグリスを根気よく落とす。


写真11 古いブレーキパッドグリスを落としているところ

写真12のようにピストン側に付いているグリスも丹念に落としておこう。


写真12 ピストン側のグリスを落としているところ

写真13のようにキャリパーホルダーとブレーキパッドは接するところにもグリスが付いているので、ここも丁寧に掃除しておく。


写真13 キャリパーホルダーの掃除

写真14に新旧ブレーキパッドの比較を示す。


写真14 新旧比較(上:新、下:旧)

新しいブレーキパッドはもちろんDixcel Premium (P-1213312)で、価格は9,127円(送料込み)であった。新旧ブレーキパッドの厚さ比較を写真15に示す。


写真15 厚さ比較(左:新、右:旧)

ACREのブレーキパッドに変えてから7万km弱ぐらい走っているのにまだ7割ほど残っている。DDってあんまりブレーキ踏んでないんだろうか? それはさておき、新しいブレーキパッドを組み付けていくのだが、組み付け時には写真16に示すDixcel Premium付属のグリスを使う。


写真16 付属のグリス

このグリスだが、茶色のキラキラした銅粉が入っているように見える。放熱効果を狙ってだろうか。ブレーキパッドを取り付ける前に、写真17のようにこのグリスをキャリパーのピストンや反対側のブレーキパッドがキャリパーに当たる部分に塗っておく。


写真17 ピストンにグリスを塗ったところ

写真18のように、キャリパーホルダーに当たるブレーキパッドの横の部分にもグリスを塗っておく。


写真18 ブレーキパッドの横の部分にグリスを塗ったところ

そして、写真19のように新しいブレーキパッドをキャリパーに取り付ける。


写真19 ブレーキパッドをキャリパーに取り付けたところ

最後にガイドボルトでキャリパーをキャリパーホルダーに取り付け、クリップを元に戻せば作業完了だ。写真20にブレーキパッド交換後の写真を示す。


写真20 ブレーキパッド交換後

ガイドボルトのキャップを付け忘れないように注意しよう。DDは何度がキャップを付け忘れた状態でホイールまで取り付けてしまい、またジャッキアップしてホイールを外してガイドボルトのキャップを取り付けた経験がある(苦笑)。

なお、ブレーキパッド交換後に少し走ってみたが、いまのところフロントブレーキのブレーキ鳴きは完全に収まっている。ただ、リア側は相変わらずブレーキが鳴くので、しばらく様子をみてフロント側のブレーキ鳴きがなくなったらリア側もブレーキパッドを交換しよう。



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