2024年10月26日(土)

DD3号(F25) フロントブレーキパッドの交換 − Dixcel Premium

DD3号(F25)のブレーキディスクをドリルド・スリットに交換したことを報告したが、その後しばらく走ってみても、やはりブレーキの効きがイマイチだ。う〜ん、ブレーキパッドも交換してみるか・・・。とりあえず、フロントのブレーキパッドだけ交換して様子を見てみよう。

まずは写真1のようにフロント側にウマをかけてタイヤを外す。


写真1 フロントタイヤを外したところ

フロントのブレーキパッドの交換方法はそれほど難しくない。タイヤを外したら、写真2のようにマイナスドライバーを使って金属製のクリップを外す。


写真2 クリップを外しているところ

マイナスドライバーを梃のようにしてこじれば簡単に外せる。写真3に外したクリップを示す。


写真3 外したクリップ

フロント左側のブレーキにはABSセンサーだけでなくパッドセンサーも付いているので、キャリパーを外す前に写真4のケーブルホルダーからケーブル類を外しておく。外しにくい時は潤滑スプレーを吹いてやればいい。


写真4 外すケーブル類

そして、写真5に示すパッドセンサーを引き抜く。これは上下にこじるようにして少しずつ抜いていけばいい。


写真5 パッドセンサー

次はキャリパーを外すためにガイドボルトを外すのだが、キャリパーの裏側の写真6のところに、そのガイドボルトのキャップがある。まずこれを外す。


写真6 キャップの位置

ガイドボルトのキャップは上下に二つあるので、両方とも外そう。写真7に外したガイドボルトのキャップを示す。


写真7 ガイドボルトのキャップ

キャップが外れたら、キャリパーの裏側から写真8のようにしてガイドボルトを外す。使うのは8mmの六角レンチだ。


写真8 ガイドボルトを外しているところ

写真9に外したガイドボルトを示す。これはウエスで丁寧に拭いておこう。グリスを塗ってはいけない(整備手順書に「グリスを塗ってはいけない」と書かれている)。


写真9 外したガイドボルト

DD号(E34)やDD2号(E63)は7mmの六角レンチだったが、DD3号(F25)のガイドボルトは8mmの六角レンチだ。ちなみに、DD2号(E63)のガイドボルトの締め付けトルクは30-5Nmであるのに対し、DD3号(F25)のガイドボルトの締め付けトルクは35Nmだ。

さて、ガイドボルトが外れたらキャリパーを外せるのだが、その前に写真10のようにキャリパーの裏側を持ち体重を使ってゆっくりと後ろに引っ張ることでキャリパーのピストンを戻しておく。ピストン戻しのツールを使うよりこの方法が手っ取り早い。なお、ピストンを戻すとブレーキフルードがタンクからあふれてくることがあるので、事前にブレーキフルードタンクのフルード量をチェックしておこう。


写真10 ピストンを戻しているところ

ピストンを戻した後にキャリパーを外し、写真11のように紐でスプリングに吊っておく。


写真11 キャリパーを吊っているところ

さて、今回は写真12のようなDixcelのP(プレミアム)タイプのブレーキパッドを用意した。P(プレミアム)タイプはスポーツタイプではなく、主に街乗りで使うものだ。価格は12,831円(送料込み)であった。結構高かった・・・。


写真12 購入したブレーキパッド

写真13にブレーキパッドの新旧比較を示す。


写真13 新旧比較(左:新、右:旧)

写真14に示すように、古いブレーキパッドは薄くなっているもののまだまだ使えそうだ。捨てずに取っておこう。


写真14 ブレーキパッドの厚さ

新しいブレーキパッドを取り付けるときには、写真15のピストンやキャリパーが接する面に付いている古いグリスをパーツクリーナーで綺麗にしてから、新しいブレーキグリスを塗る。グリスは新しいブレーキパッドに付属しているものを使う。


写真15 ピストンとブレーキパッドとの接触面

また、写真16のブレーキパッドの横にもグリスを塗っておこう。ここもキャリパーと接触するところだ。


写真16 ブレーキパッドの横

ここまでできたら、ブレーキパッドをキャリパーに取り付ける。はじめに写真17のようにピストン側のブレーキパッドを取り付ける。


写真17 ピストン側のブレーキパッドを付けているところ

次に反対側のブレーキパッドをキャリパーに入れる。あとは、取り外したときの逆の手順でブレーキキャリパーをもとに戻せばいい。ガイドボルトの締め付けトルクは35Nmだ(大事なことだから2回書いた)。ちなみに、金属クリップを取り付けるときに意外と手こずることがある。クリップの取り付け方だが、まず写真18のようにクリップの上下を取り付ける位置に合わせる。


写真18 クリップの上下を取り付ける位置に合わせたところ

そして、写真18のように親指で右側に押し込めば簡単に取り付けられる。このようにしてブレーキパッドを交換したところを写真19に示す。赤矢印のところにわずかに「DIXCEL」と書いてあるのが見える(見えない?)。


写真19 交換後のブレーキパッド

少し走ってみたが、ブレーキパッド交換後はずいぶんブレーキが効くようになりコントロールしやすくなった。近いうちにリアブレーキパッドも交換しようかなぁ。



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