2025年11月22日(土)

DD2号(E63) ブレーキフルードタンク交換 − 車検前に

そろそろDD2号(E63)が車検の時期なので、その前にブレーキフルードを交換しておきたいところだ。以前から、DD2号(E63)のブレーキフルードタンクの内側に濃い緑色の藻のようなものがこびりついているのが気になっていた。詳しくはわからないのだが、BMW純正のブレーキフルードが入っていたタンクに、国産車用のブレーキフルードを入れたために、緑色の何かが析出したように思う。今回はブレーキフルードを交換するタイミングでタンクも綺麗な新しいものに交換しておこう。まずは、写真1のように前後ともにウマをかけてホイールを外す。


写真1 ウマをかけたところ

ブレーキフルードタンクは写真2の赤矢印のところにある。


写真2 ブレーキフルードタンクの位置

写真3のようにエアクリーナーボックストレイを外すと、赤矢印のところにブレーキフルードタンクが見える。


写真3 ブレーキフルードタンク

このブレーキフルードタンクを横から見てみると、写真4の赤矢印のタンク内側に濃い緑色の汚れが付着しているのが見えるだろう。


写真4 タンク内側の汚れ

まずは、タンク内にある古いフルードを抜こう。そのために、写真5のようにしてラジオペンチでストレーナを挟んで引き抜く。


写真5 ストレーナを引き抜いているところ

そして、写真6のように、洗瓶にシリコンチューブを付けたもので古いブレーキフルードを吸い上げる。


写真6 古いブレーキフルードを抜いているところ

おおよそタンクからフルードが抜けたら、次は写真7の赤矢印のところにあるブレーキブースターに接続されているバキュームパイプを外す。


写真7 バキュームパイプ

これは引き抜けばいいだけなのだが、パイプ内は負圧になっているのでちょっと引き抜きにくい。写真8に外したバキュームパイプを示す。


写真8 外したバキュームパイプ

バキュームホースが外れたら、写真9にあるネジにアクセスできるはずだ。このネジは本来E8のトルクスボルトなのだが、このときに頭をなめてしまったので、普通のナベ型のプラスネジに交換したものだ。


写真9 タンクの固定ネジ

このネジはタンクの固定ネジだ。写真10に外したネジを示す。


写真10 外したネジ

あとはタンクを上に引っ張り上げればマスターシリンダーから外れるのだが、タンクを外すとタンク内に残っているブレーキフルードが下から漏れてくるので、写真11のようにブレーキマスターシリンダーの下に古いタオルを敷いてから引き抜く。


写真11 古いタオルを敷いたところ

写真12に古いタンクと新しいタンクの比較を示す。


写真12 タンクの新旧比較(左:旧、右:新)

古いタンクはタンク上方の内側に汚れがあるのがわかるだろうか。ちなみに、古いタンクは写真13のようにTRW社製のものだ。


写真13 TRWのロゴ

確か、純正のマスターシリンダーもTRW社製だった。なお、新しく用意したブレーキフルードタンクもTRW社製のもので、価格は3,424円(送料込み)であった。

あとは、写真14のように新しいタンクをマスターシリンダーに押し込み、固定ネジを取り付ければいい。


写真14 新しいタンクを取りつけたところ

最後に、写真15のようにタンクに新しいブレーキフルードを入れ、各輪のブレーキキャリパーから古いフルードを抜いていく。


写真15 新しいブレーキフルードを入れているところ

ちなみに、用意したブレーキフルードは古河薬品工業(「ふるかわ」ではなく「こが」と読む)のDOT4のものであり、価格は1,092円であった。古いブレーキフルードを抜く時は、マスターシリンダーから遠い順、すなわち、左後ろ、右後ろ、左前、右前の順に写真16のようにキャリパーにワンウェイバルブ付きのボトルを取り付けて抜いていく。


写真16 古いブレーキフルードを抜いているところ

すべての車輪のキャリパーから古いブレーキフルードを抜いたら、写真17のようにタンクのMAXの位置まで新しいブレーキフルードを入れればいい。


写真17 新しいブレーキフルードを入れたタンク

最後に、エアクリーナーボックストレイ等を元に戻せば作業完了だ。

今回は、ブレーキフルード交換時期にタンクも新しく交換したが、ボンネットを開けてもブレーキフルードタンクは直接見えないので、満足感はちょっと低いかな・・・。でも、ブレーキは重要保安部品なので、なるべく完全な状態にしておきたい。



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