2025年11月15日(土)

DD3号(F25) フロントショックアブソーバーのチェック − その1

DD2号(E63)は低重心のクーペなので、カーブ走行時にあまりロールしないが、DD3号(F25)は重心が高いせいなのか、ショックアブソーバーが劣化しているせいなのか、まぁまぁロールする。そこで、まずはDD3号(F25)のショックアブソーバーが劣化していないかどうか調べてみることにした。とりあえず、フロント左のショックアブソーバーをチェックするため、写真1のように前側にウマをかけて、左前ホイールを外す。


写真1 左前ホイールを外したところ

最初に、写真2のスタビリンクの上側を外す。


写真2 スタビリンクの上側

これを外すためには、写真3のナットを外さないといけない。


写真3 スタビリンクのナット

このナットを18mmのソケットレンチで外すのだが、そのまま回しても中心のボルトも供回りしてしまう。そこで、写真4のように中心をトルクスレンチで固定しながらナットを回して外す。


写真4 中心を回らないように固定しているところ

ちなみに、このナットの締め付けトルクは108Nmだ。このようにして、取り外したスタビリンクの上側を写真5に示す。


写真5 取り外したスタビリンク

次に、ストラットの下部のホールド部分を外すのだが、そのまえに写真6のケーブル類を外しておこう。


写真6 ケーブル類を外したところ

ストラットの下部は、写真7のナットを外せばいい。ナットは18mmのソケットで、ボルト側は16mmのソケットで回すことができる。


写真7 ストラット下部の固定ナット

この締め付けトルクは60Nmだ。ここからストラットを外すためには、裏側にあるアクスルキャリアのストラットをホールドする部分の隙間を広げないといけない。そのために、写真8のタガネを使う。


写真8 タガネ

これをストラットの裏にあるホールド部分の隙間に入れるのだが、その前にストラットが抜けやすいように、写真9のように潤滑スプレーを吹いておこう。


写真9 潤滑スプレーを吹いているところ

その後、写真10のようにタガネをハンマーで打ち込む。


写真10 タガネを打ち込んだところ

すると、アクスルキャリアのホールド部分が広がり、ストラットが抜けやすくなる。この状態で写真11のように木片を当てて、その木片を大きいハンマーで叩いて、アクスルキャリアを下げてストラットを抜いていく。


写真11 ストラットを抜いているところ

木片を叩いていくとストラットが少しずつ抜けていくのだが、隙間を広げ足りないからだろうか、うまく最後まで抜けない。頑張ればこのままストラットを抜いてしまうこともできるだろうが、今度は入れるときに苦労しそうなので、今日はこのあたりで勘弁しておいてやろう。アクスルキャリアのストラットをホールドする部分を広げるSSTを準備してから再挑戦だ。



<<前の記事へ   

ご質問はddkunnejp【@】gmail.comまで。

メンテナンス一覧へ