2024年11月16日(土)
DD3号(F25) クーラントの交換 − BMW純正へ
先日DD3号のボンネットを開けると、ラジエターの上に写真1のようなシールが貼ってあるのを見つけた。
写真1 ラジエター上部のシール「アンチエイジング完了!」、「LLC2年間交換不要」、「冷却系性能復活」と、なんか不安になるような言葉が並んでいる。BMW用(欧州車用)ではないクーラントを入れられていたり、変な添加剤を入れられていたら、ヒーターバルブなんかが詰まったりして話がややこしい。そこで、念のためBMW純正のクーラントに入れ替えておくことにした。まずは、写真2のようにスロープに前輪を乗せて前側を上げる。タイヤを外す必要はないので、ジャッキアップはしない。
写真2 スロープで前側を上げたところそしてアンダーカバーを外すのだが、F25は写真3のようにアンダーカバーは多くのネジで固定されているので、それらを外していく。
写真3 アンダーカバーの固定ネジさらにアンダーカバーの左右にも写真4のようなプラスチックリベットが左右に5つずつある。
写真4 左右のプラスチックリベットこのプラスチックリベットは頭がプラスネジになっているのだが、よく見ると写真5のようにすべてのプラスチックリベットの頭が潰れている。どうもこれを取り付けたときに電動ドライバー等を使ったため、すべてのプラスチックリベットの頭が潰れたようだ。誰が整備したのか知らないが、とんでもないなぁ・・・。
写真5 頭が潰れたプラスチックリベット仕方がないので、写真6のように代替のプラスチックリベットに取り換えておこう。
写真6 代替のプラスチックリベット(左)と頭が潰れたプラスチックリベット(右)さて、すべてのネジとプラスチックリベットが外れたら、写真7のようにアンダーカバーを外すことができる。
写真7 外したアンダーカバーさて、アンダーカバーが外せたら、車両の下にバケツ等のクーラント受けを置いて、写真8のホースを外す。
写真8 外すホースこのホースコネクタの上側には針金状のクリップがあるので、それを引き上げてロックを外してからホースを引き抜けばいい。写真9にホースを引き抜いたところを示す。
写真9 ホースを引き抜いたところすると、写真10のようにクーラントが抜ける。このとき、エクスパンジョンタンクの蓋も外しておこう。
写真10 クーラントを抜いているところクーラントが抜けきったら再びホースを接続し、写真11のようにエクスパンジョンタンクにMAXまで水道水を入れる。まずは、何度か水道水で冷却系統を濯いでおく。
写真11 MAXまで水道水を入れているところそして、写真12のようにエアコンの温度を最大、風量最小にしてエンジンをかける。
写真12 エアコンの設定2〜3分ほどアイドリングさせた後にエンジンを切って、もう一度、写真8のホースを外してクーラントを抜く。これを3度ほど繰り返すことで冷却系統を濯ぐ。
最後にクーラント(水道水?)を抜いたらホースを再び接続し、BMW純正のクーラントを入れる。写真13に用意したクーラントを示す。
写真13 用意した純正クーラント(1.5L×2本)DDは、いつもこれを写真14のようにエクスパンジョンタンクに直接入れている。
写真14 純正クーラントをエクスパンジョンタンクに入れているところそして、写真15のように水道水をMAXまで足しておく。
写真15 水道水を足しているところ本来なら、純正クーラントを精製水で薄めてから入れるのだが、大雑把なDDはこれで十分だ。DD3号(F25、N47Nエンジン)は機械式の冷却水ポンプとサーモスタットのため、エア抜きのためにしばらくエンジンを動かし、その後、エンジンを冷ましてから抜けたエアの分だけ水道水を足しておく。これで作業完了だ。
まぁ、クーラントは交換しなくても良かったのかもしれないが、こんなふうにヒーターバルブが詰まっても嫌なので、念のために交換しておいた。
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