2022年3月5日(土)

DD2号 パワーウィンドウの調整 − エラー対策

DD2号は、たまに写真1のようなパワーウィンドウのエラーが出るときがある。


写真1 パワーウィンドウのエラー

こんな時は、このレポートの方法で初期化すればエラーは消える。しかし、最近はこれが頻発するようになってきており、1週間に1回ぐらいのペースで出るようになってきた。もしかすると、ソフトクローズドアユニットを取り付けたときに、うまくウィンドウの取付位置を調整できていなかったのかもしれない。そこで、エラー対策のために調整してみることにした。これでうまくエラーが出なくなればいいが・・・。

まずは、写真1のように窓を350mmだけ残して少し開け、写真2のようにバッテリーのマイナス端子を外す。


写真2 窓を少し開けたところ


写真3 バッテリーのマイナス端子を外したところ

その後、このレポート を参考に運転席側の内張りを外す。写真4に内張りを外したところを示す。

エラー対策としては、ウィンドウの取付位置を調整するとともに、ウィンドウが上下するときに抵抗となるウィンドウストリップのガラスが当たる面も掃除しておこう。そのため、写真5の3つのプラスチッククリップを外して、インナーストリップを外す。


写真5 インナーストリップ固定クリップ

写真6に外したインナーストリップを示す。


写真6 インナーストリップ

インナーストリップのガラスが当たる面をよく見てみると、写真7のように結構汚れている。


写真7 インナーストリップのガラス面

拡大すると、写真8のように汚れが付いている分かるだろう。


写真8 インナーストリップの汚れ

この汚れを写真7のガムテープを使って丁寧に取っていく。写真9に汚れを取ったインナーストリップを示す。


写真9 汚れを取ったインナーストリップ

一方、アウターストリップのほうは一旦ガラスを外さないと掃除できない。そこで、ガラスを固定している、写真10のT-45のトルクスボルトを外す。ちなみに。このボルトの締め付けトルクは6Nmだ。締めすぎるとガラスを割ってしまうので注意しよう。


写真10 ガラス固定ボルト

写真11に外したウィンドウガラスを示す。これを扱うときはいつも緊張するなぁ・・・。


写真11 外したガラス

ガラスが外れたら、写真12のところにアウターストリップが見える。


写真12 アウターストリップ

今回はアウターストリップを外さずドアに取り付けたまま、写真13のようにしてガムテープで汚れを取っていった。


写真13 アウターストリップの汚れを取っているところ

ストリップの掃除ができたので、ガラスの取付位置を調整しよう。一旦、ウィンドウガラスを取り付けたら、ドアの下側にある写真14のプラスチックの蓋を外す。


写真14 プラスチックの蓋を外したところ

ここには、写真15の赤矢印で示したように二つのナットが見える。


写真15 ウィンドウ調整ナット

このナットを緩めてウィンドウレールをスライドさせると、ドアを閉めたときにウィンドウがドア開口部に押し付けられる圧力を変えることができる。ここでは、ドアを勢いよく閉めずに車体にゆっくり押し付けるようにして、写真16のようにウィンドウガラスと車体の間に紙を挟み、上から下まで適度な抵抗で紙が引き抜けるぐらいに調整する。


写真16 圧力の確認

うまく調整できたら、一旦、バッテリーのマイナス端子を接続して、写真17のようにウィンドウガラス上部の3か所に養生テープを貼る。


写真17 養生テープを貼ったところ

そしてドアを閉め、ガラスがどれぐらい引き込まれるかを調べるため、写真18のようにペンで印を付ける。


写真18 ペンで印を付けているところ

ドアを開けて、写真19のようにどれぐらい引き込まれているかを調べる。


写真19 引き込み量を測っているところ

適正値は4±0.5mmだ。これが適正値でない場合は、写真15の緑矢印で示したネジでウィンドウガラスの高さを調整する。

さて、最後にガラスの前後位置を調整する。まずはドアを閉めたとき、写真20のようにガラス後部にどれぐらいの隙間ができているかを測る。


写真20 ガラス後部の隙間

この隙間の適正値は10±0.5mmだ。調整するときは、一旦、写真10のトルクスボルトを緩めてからガラスを前後に動かし、その後トルクスボルトを締めればいい。

これでおおよそ調整できただろう。エラーが出なくなっているかどうか、しばらく様子を見てみよう。ちなみに、ドア内張りを外したまま、イグニッションをONにしてしまったので、エアバッグ警告灯が出るようになってしまった。PCを接続してエラーを消しておこう。



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