2021年7月10日(土)

DD2号 助手席側のウィンドウフィルム剥がし − ドアの内張りを外して

DD2号には運転席と助手席のウィンドウに透明のフィルムが貼られている。写真1に助手席側のウィンドウを示す。


写真1 助手席側のウィンドウ

このフィルムはおそらく紫外線防止のフィルムだと思われるが、もうその効果もなくなっているだろう。透明なフィルムでも前席の左右に貼られている場合は車検に通らないこともあるため、剥がすことにした。このフィルムは写真2のようにウィンドウの内側に貼られている。


写真2 フィルム

このフィルムはおそらくプロが貼ったのだろう。そのため、ウィンドウの下端はインナーストリップの下までキッチリ貼られている。フィルムを剥がすとどうしても糊が残ってしまうが、ウィンドウの下端の糊まで取ろうとするとインナーストリップを外さないといけない。ということは、ドアの内張りを外さないといけないということだ。チョーメンクサイけど、まぁやるかぁ・・・。

まずは、写真3のウィンドウスイッチを外す。これは単に引っ張れば外れる。


写真3 ウィンドウスイッチ

ウィンドウスイッチを外すと写真4のコネクタが見えるので、これを外す。


写真4 ウィンドウスイッチのコネクタ
 
そして、T-20のドライバーで、写真5のトルクスネジを外す。


写真5 トルクスネジ

次に、ドアの下側にあるフットライトを外し、そのコネクタも外す。


写真6 フットライト

今度は、写真7のようにしてアームレスト下側のトリムを外す。これは基本的に手前に引っ張れば外れる。


写真7 アームレスト下側のトリム

写真8にトリムを外したところを示す。写真8のように5か所の突起でドア内張りに固定されている。


写真8 トリムを外したところ

アームレスト下側のトリムを外すと写真9の赤矢印のところに2本のT-20のトルクスネジがあるので、これを外す。


写真9 トルクスネジの位置

次に写真10のドアハンドルのところにある丸い蓋の上側を押し込む。


写真10 ドアハンドルの蓋

すると、写真11のように下側が浮き上がってくるので、この蓋を外す。これは便利な機構だ!


写真11 浮き上がる蓋

蓋を外すと、写真12のようにT-20のトルクスネジが見えるので、これを外す。


写真12 ドアハンドルのトルクスネジ

今度は、写真13に示すように、ドアヒンジの近くにあるエアコン送風口の中にある丸い蓋を外す。そのために、写真13の赤矢印のところ(左下)を押し込で浮かせ、蓋を外す。


写真13 エアコン送風口の蓋

すると、写真14のように蓋の下にプラスネジがあるので、これを外す。


写真14 エアコン送風口のネジ

さて、ここまでできれば、あとは内張りを外すだけだ。写真15のように内張りの下側から内張りはがしの道具を入れ、慎重にクリップを一つずつ外していく。


写真15 内張りの下側

下側が外れたら、写真16のように両サイドのクリップも外していく。


写真16 サイドのクリップを外したところ

前側のサイドのクリップも外したら、写真17のように内張りの上側を手前に引っ張って外す。E34のように上に持ち上げてはいけない。


写真17 内張りの上側を外しているところ

内張りを外したら、写真18のようにいろんなケーブルが付いたままだ。このケーブルを外すと内張りがフリーになる。


写真18 内張りに付いたケーブル

まずは、写真19のようにスピーカーケーブル類のコネクタや固定を外す。


写真19 スピーカーケーブル類

次に、写真20のエアバック類のコネクタを外す。


写真20 エアバック類のコネクタ

最後に、写真21のところのドアロックのボーデンケーブルを外せば、ドア内張りがフリーになる。


写真21 ボーデンケーブル

写真22に外したドア内張りを示す。


写真22 外したドア内張り

ここまで外せたら残るはインナーストリップだ。これを外すには、まず写真23の2つのプラスチックのクリップを内張り外しで外す。


写真23 インナーストリップの上側のクリップ

さらに、写真24に示すようにドアの下側にもクリップがあるので、これを外す。

写真24 インナーストリップの下側のクリップ

そして、写真25のように下側からインナーストリップを外していく。


写真25 インナーストリップを外しているところ

上側も写真26のように上に持ち上げて外す。


写真26 インナーストリップの上側

これで、写真27のようにインナーストリップが外せた。


写真27 インナーストリップを外したところ

インナーストリップを外せば、写真28のようにフィルムの下端までアクセスできるようになる。


写真28 フィルムの下端

さて、やっとフィルムを剥がすのだが、フィルムは粘着糊でウィンドウに付いているため、温めて糊を柔らかくしてから剥がした方がいいだろう。今回はヒートガンではなく写真29のナノイードライヤーを用意した。このドライヤーは髪の毛がサラサラになるので超お勧めだ。まぁ、サラサラにする髪の毛も残り少ないのだが・・・(泣)。


写真29 ナノイードライヤー

まずは、写真30のようにフィルムの端の方を十分温める。


写真30 フィルムの端を温めているところ

そして、写真31のようにフィルムの端を剥がす。


写真31 フィルムの端を剥がしたところ

ドライヤーで温めながらゆっくりを剥がしていく。十分に温めても写真32のようにガラスに糊が残ってしまう。


写真32 ガラスに残った糊

多少の糊が残るのは仕方なさそうだなぁ。写真33のようにドライヤーで温めながらゆっくりとフィルムを剥がしていく。


写真33 フィルムを剥がしているところ

フィルムを剥がしたら残っている糊を取っていく。そのために、写真34のスクレイパーを用意した。


写真34 スクレイパー

このスクレイパーには鋭利な刃が付いているため、ガラスに傷をつけないように写真35のようにして刃の角の部分を金ヤスリで丸くしておく。


写真35 刃の角を丸くしているところ

もう一つ用意したのは、写真36のようなスプレーだ。


写真36 用意したスプレー

このスプレーボトルの中には、水と中性洗剤2〜3滴が入っている。これを糊の付いたガラスに吹きかけスクレイパーで糊を取っていく。吹きかけた水がドアの中に入らないように、写真37のようにタオルで養生しておいた。


写真37 タオルで養生しているところ

スプレーで水をかけてからスクレイパーをガラス表面に滑らせると、写真38のように簡単に糊が取れる。


写真38 スクレイパーで糊を取っているところ

ウィンドウガラスには、ガラスがウェザーストリップに貼り付かないように、写真39のような端の方に黒い点が付いている。スクレイパーで削ってしまうと、この黒い点まで削れてしまう。


写真39 黒い点

そこで、写真40のように、この部分はスプレーをかけた後にスポンジの固い面で根気よく擦って糊を取っていく。


写真40 スポンジで糊を取っているところ

このようにして、端から順に糊を取っていく。写真41は左側が糊を取ったところ、右側が糊が残っているところだ。


写真41 糊を取っている途中

ガラス下側のところにはスクレイパーが入らないので、写真42のようなSSTを作製した。このSSTはスクレイパーの刃をステーにボルトナットで固定したものだ。


写真42 SST

このSSTを使うと、写真43のようにウィンドウガラスの下側の糊も取ることができる。


写真43 ウィンドウ下側の糊を取っているところ

このようにして、ガラス面の糊を完全に取り除いた。これでフィルムが剥がせたが、結構時間がかかったなぁ・・・。あとは外したインナーストリップや内張りを元に戻せばいい。

ただ、インナーストリップを元に戻すときには少しコツがいる。インナーストリップはドアの前側から固定していき、後ろ端が写真44の赤矢印のようにキチンとアウターストリップの下に入らないといけない。


写真44 インナーストリップの位置

インナーストリップの上側は、写真45のようにして金属クリップにキチンと入れておかないといけない。これをキチンと入れておかないと、内張りの上側がうまく固定できない。


写真45 インナーストリップ上側のクリップ

内張り等を元に戻せば、作業完了だ。写真46にフィルムを剥がした助手席のウィンドウを示す。


写真46 フィルムを剥がした助手席のウィンドウ

このまま運転席側のフィルムも剥がそうかと思ったのだが、暑くて作業を続けられなかったので、今日のところは助手席側だけで勘弁してやろう!

さて、フィルムを剥がした後、エンジンをかけてみると、ポーンという音とともに写真47のような警告が表示された。あっ、そういえばエアバッグのコネクタを外す前にバッテリーを外すのを忘れていた。


写真47 表示された警告

仕方がないので、写真48のようにOBDにPCを接続して、INPAで警告をリセットしておいた。


写真48 PCを接続したところ

警告をリセットしたら写真49のように警告が表示されなくなった。これで作業完了だ。


写真49 警告をリセットしたところ

後は運転席側のフィルムだな。暑いけど近いうちにやってみるか・・・。作業前にバッテリー端子を外すことを忘れないようにしないと。



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