2021年6月19日(土)

LKMへの外付けリレー取り付け − おく隊長さんより

今回は、E34乗りのおく隊長さんより、LKMのリレーを外付けしたレポートをいただいたので紹介しよう。


DD様

大変ご無沙汰しております。北海道の おく です。コロナ禍のおり・・・なかなかお会いも出来ず、毎週のメンテ記録を拝見してはお元気そうだなぁと思っている次第です。。

さて私の34も車齢30年を突破し、日々修理修繕との格闘です・・・。先日も車検の際に、普段問題なく点灯しているロービームがなぜか車検場のレーンに並んだとき不点となり、必死にLKMを叩いて何とか合格した・・・とのこと・・・。本格的にLKM直さないとならないなぁと思い、medama1goさんのレポートを思い出し・・・

同じリレーを手配しました・・・リレー外付けプラン発動です(笑。自動車用リレー 大容量? 5極と4極を1個ずつ。

medama1goさんにLKM基板上リレー端子配列についてご教授頂き、今回の作業のイメージトレーニングは完了。

まずは・・・

LKMより配線を取りだす孔をあける場所をマーキングします! medama1goさんによると、この作業が一番大事との事。

うそです・・・すいません。向かって右側がよいでしょう。

LKM基板の表面です。ロービームリレーは囲った右端のものです。これの接触が悪く点灯不良が発生しているのか・・・

同じく裏面。1から6までがこのリレーの端子です。この6個の端子のはんだを除去し、LKMから当該リレーを外します。(はんだ吸取線 というものを用い、はんだこてではんだを溶かして外せます。)

外したリレーの裏面です。先ほどの1〜6の端子です。これらは一体どのような結線になっているのか?

1と2が、ほそいエナメル線につながりコイルに巻かれているようです。1と2に12Vをかけるとリレーが動作するのでしょう。

リレーの横面。3と6がすでに接触し、3と4は離れている状態。コイルに12Vが掛かると、3と6は離れ、3と4が接触するのでしょう。(この4の接点が駄目になってるのかな・・・)

反対横面です。同様に3と5ですね。これもコイルに12Vで接触するのでしょう。

上記リレーの構造を漫画で表現しました(笑。 漫画が一番わかりやすいと・・・思うのです・・・

さて、ではこのリレーの代わりに購入したリレーを配線します。

購入したリレーの結線図です。パッケージ破れてますが(笑

(medama1goさんが)考案した結線図です(笑。図中、A接点とはコイルに通電すると接触する接点、B接点とはコイルに通電すると離れる接点です。

あえて左右ライトでリレーを各々1個ずつ使用しています。medama1goさんも仰っていますが、5極リレー1個で、上記漫画のオレンジ色の配線を2本まとめてしまっても容量的には多分問題ありません。今回はmedama1goさんに敬意を表し、左右別別に2個使用しました(笑。容量に余裕があるとライト明るくなるかもしれない? 30年近く前に、ハイワッテージバルブにリレーハーネス付けたときの事を思い出すと・・・。確かに左右別々リレー一個ずつだったしなぁ・・・古すぎるか・・・

電線サイズですが、コイルを動作させるには非常に小さい電流しか流れませんので、1と2の配線は、0.5sq以上あれば充分でしょう。(イメージでは被服ごとで直径1〜2mmくらい?)

ただ、3、4、5はライト消費電力から大電流が流れますので2sq以上のものを使用します。(イメージでは被服ごとで直径3〜4mmくらい?) 電線を購入するときには導体断面積に注意して購入してください。6は・・・一応2sq以上が良いのでしょうけれど、球切れ検出用だと思うので、細い線で充分です・・・多分(笑

なんだかんだで結線し、ヒューズボックスにえいえいって配線とリレーを納めて完成です。

無事ライト点灯。よかった。ライトスイッチONにしたとき、今までちらついていたのがスカッと点灯するようになった(気がする)。確かに明るくもなった(気がする)。いずれにしても、古いリレーは思い切り取っ払って新しくすると気持ちが良いですね!

リレーの構造を調べてたら、medama1goさんのレポートの補足的なものを作っても良いかなと思い投稿しました次第です。誰かの役に立てば良いな。

それではまた・・・、修理記事にて・・・修理・・・。


LKMのリレーはヘッドライトのON/OFFに使うので、さすがに車齢30年になるとリレーの接点も劣化してくるのだろう。新しいリレーは設定抵抗も低いため、気のせいではなくヘッドライトが少し明るくなっていると思う。末尾ではあるが、いつも有用なメンテレポートを送っていただく北海道の おく隊長さんに感謝する。



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