2011年3月26日(土)

ヘッドカバーガスケットの交換 − 焦げたニオイ

最近、運転していると何かプラスチックが焼けたようなニオイがするようになってきた。車検の際に、take-Mさんにそのことを伝えると、どうやらヘッドカバーガスケットの部分から漏れたエンジンオイルが、エキマニに垂れて焼けているニオイだということがわかった。またヘッドカバーガスケットか・・・ _ | ̄|○

以前にヘッドカバーガスケットを交換してから、約2年半が経っている。コイツは定期交換部品だなぁ。

オイルが漏れているところは、写真1の赤矢印の部分のようだ。写真2に近くから撮った部分を示す。エアコンの配管が邪魔をして、どこから漏れているのかわかりにくい。


写真1 エンジンオイルが漏れているところ


写真2 エンジンオイルが漏れているところ(近接撮影)

ヘッドカバーガスケットの詳しい交換手順は「ヘッドカバーガスケット交換 − プラグホールのオイル漏れ対策」に譲り、今回はその作業概要だけ。

写真3はヘッドカバーの上にあるプラスチックのカバーを外したところだ。


写真3 プラスチックカバーを外したところ

ヘッドカバーガスケットが劣化すると気になるのは、プラグホールへのオイル漏れである。写真4〜9に各プラグホールの写真を示す。これらの写真は単なる記録である。


写真4 1番プラグ


写真5 2番プラグ


写真6 3番プラグ


写真7 4番プラグ


写真8 5番プラグ


写真9 6番プラグ

5番プラグは、以前、プラグの締め込みが足りなかったために少し排気が漏れていたことがあり、プラグホール自体が黒ずんでいる。しかし、1〜6番のどのプラグホールにも、今回エンジンオイルが漏れている様子はない。ちょっと安心した。

写真10はヘッドカバーを外したところだ。


写真10 ヘッドカバーを外したところ

外したヘッドカバーの裏側は写真11の通り。


写真11 外したヘッドカバーの裏側

ガスケットとの接触面をよく見ると、写真12のように古い液体ガスケットが付いている。


写真12 ヘッドカバーに付いた古い液体ガスケット

これを写真13のように割り箸で綺麗に取り除く。


写真13 古い液体ガスケットを取り除いているところ

ヘッドカバーの塗装が剥がれかけているところも丁寧に取っておこう。さらに、ガスケットとの接触面はサンドペーパーや砥石で綺麗に磨くとともに、写真14のようにパーツクリーナーをウエスに付けて完全に脱脂しておく。


写真14 ヘッドカバー側の接触面を脱脂しているところ

エンジン側の接触面も液体ガスケットを綺麗に取り去り、写真15のように接触面を脱脂しておく。


写真15 エンジン側の接触面を脱脂しているところ

さて、今回用意した新しいヘッドカバーガスケットは写真16のようなものだ。


写真16 新しいヘッドカバーガスケット

おや? よく見るとプラグホールのガスケットがない・・・_ | ̄|○ どうやら、プラグホールのガスケットは別部品のようだ(ちなみに、P/Nは11121735721)。いつもは同じパッケージに入っているので、同じ部品番号で注文できると思っていた。仕方がないので、プラグホールのガスケットはいま付いているのを再利用しよう。なお、このヘッドカバーガスケットのラベルを写真17に示す。


写真17 ヘッドカバーガスケットのラベル

これは、以前AutohausAZに部品を注文したときに買っておいたものだ。写真には写っていないが、「Made in Italy」と書いてあった。イタリア製なら仕方がないか・・・(笑)。次回購入するときはプラグホールのガスケットも忘れずに買っておこうっと。

一方、液体ガスケット(液体パッキン)は、写真18のように以前から使っているものを利用する。


写真18 液体ガスケット

もう一つ、交換しなければならない部品は、ヘッドカバーを固定するボルトに付けるゴムのグロメットである。これは、時間の経過とともに劣化してつぶれてくる。写真19に取り外したグロメットと新しいグロメットの比較を示す。


写真19 取り外したグロメット(左)と新しいグロメット(右)の比較

取り外したグロメットはつぶされて少し大きくなっている。これを横から見ると、写真20の通り。


写真20 取り外したグロメット(左)と新しいグロメット(右)を横から見たところ

写真ではわかりにくいが、古いグロメットは明らかに薄くなっている。ちなみに、グロメットは15個必要だ。

パーツ番号 部品名称 単価  購入個数
11121738701 Valve Cover Gasket $20.80 1
11121437395 Valve Cover Grommet Gasket; $0.93 15

さて、液体ガスケットを丁寧にガスケットに塗って、ヘッドカバーガスケットを元通りに取り付ければ作業終了だ。文字で書くと簡単だが、古い液体ガスケットの除去、接触面の清掃・脱脂、液体ガスケットの塗布など、意外と面倒だった。写真21にヘッドカバーを元通りに取り付けたところを示す。


写真21 ヘッドカバーを元通りに取り付けたところ

最後に、プラスチックのカバーを取り付けて、エンジンオイルキャップを付ければ作業完了である。写真22に作業完了後の写真を示す。


写真22 作業完了後

これでエンジンオイルの漏れが止まってくれるだろう。



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