2008年3月1日(土)

LED化したウィンカーの点滅対策 − あるぴな小僧さんより

以前にあるぴな小僧さんよりE32のランプ類のLED化レポートをいただいたのだが、その中で、ウィンカー電球をチェックする微弱電流のため、非点灯時でもランプが点滅してしまうという不都合があった。今回のレポートはその対策方法だ。


【はじめに】

前回、ランプ類のLED化をレポートした時、微弱電流による点滅をお伝えした。テールランプは、リレーの追加で一応解決したがウインカーの対策がまだだった。

ウインカーの場合、前・後・サイドと3箇所あるためハザードリレー後の線(3箇所の分岐前の線)に割り込ませる必要がある。配線(たぶん奥のほう)を探すのも面倒だし、かといって個々につけるとリレーが6個も必要になる。もったいない話である。

 

【考察編】

そこで根本的な対策を模索した。まず症状をじっくりと考える。

  1. ウインカーを出した反対側のLEDが微かに点滅。
  2. サイドマーカーをノーマルに戻すと点灯しない。(しばらくこの状態で乗っていた。)

これを元に回路図とにらめっこ、するとおかしな部分を発見。


ノーマルの回路

あれれ?ウインカーシグナルリレー(ウインカーを出したときに「カッチ・カッチ」鳴るあれであるでる)の配線がおかしな繋ぎになっている!

アースがなく左右のウインカー線に繋がっているだけだ。点いていないほうのランプを通してアースする方法だ。


LEDに変更後の回路

なぞは解けたよ!ワトソン君! どれか1個でもノーマルランプがあると、それでアースされるため症状が出ないのだ。

【対策編】

だとすると、もう皆さんお分かりですね、そう解決方法は一つ。ダイオードを使いそれぞれがリレーに電気を送り、アースへ流れる様にすればいい。


対策回路

早速、実行に移す。

まず、ハンドルを外し、ハンドルコラムの下側カバーを外す。すると、リレーが現れる。

オレンジ色のものがシグナルリレーだ。キー横についている。

リレーの配線を上記回路により加工する。

ダイオードを挿入し、収縮チューブで保護して片方の線を近くのアース線に繋ぐ。


加工後

元に戻して作業完了。

それにしても何でこんな回路なんだ? たしかに2回路でリレーを1個を作動させる場合この回路が一番簡単である。

これは、一部(テールだけ)のみのLED化では問題はない。今まで報告がなかったのはその為であろう。


ウィンカーはなかなか面白い回路になっているようだ。それにしても、ダイオードで解決するとは!

末尾ではあるが、有用なレポートをいただいた あるぴな小僧さんに感謝する。



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