2008年2月21日(木)

E32 ランプ類のLED化 − あるぴな小僧さんより

今回は、E32 ALPINA B11にお乗りのあるぴな小僧さんよりランプ類のLED化のレポートをいただいたので紹介しよう。E34は基本的にE32と同じ設計の部分が多いので参考になるだろう。


【はじめに】

今までは、DD様(その他関係者様)のホームページのレポートを参考に色々とメンテ・改造をしてきました。

何度か投稿しようと思いましたが、自分の車がE32と言う事もあり少し躊躇しておりました。このまま甘えていてはいけない、そろそろ皆様にお返しをしなければと思い立ちキーボードを手に取りました。

これからは、ここで培ったノウハウを元に(猿真似?)レポートを送りたいと思います。(ギャグはにがてですが) 実は、ただ単にレポートしてみたかっただけだったりして・・・(汗)

E34とは兄弟の仲、これからもよろしく御願いします。

 

【車内関係のランプのLED化】 準備編

今頃か!と突っ込まれそうですが、今まで頑なにフィラメント球を守ってまいりました。ただ、オーディオ・ナビ等の装備が増えていく中そろそろエコについて真剣に考えるときではないかと・・(爆)

前置きはここまでにして、早速本題に。

皆様のように派手な改造はまだできませんので、汎用品を使うことにした。


車内のランプ

今回の改造で使用する室内用LED類(すべてオークション落札品)


汎用品LED

一部加工しなければならないLEDがあるので事前に加工する。それは室内リアサイドランプ部である。


汎用LEDをあわせてみる。

ご覧の様にLEDの角の部分が邪魔になっている。


角のLEDを取り外す。


加工完了

注意:この時、同じものを作らないようにすること(左右でカット位置が反対になるから)

ランプにあわせてみる。


ピッタリと収まったLED

 

【車内関係のランプのLED化】 取り付け編

●室内リアサイドランプ

まず、LEDが収まるように内部を改造する。左右2個あるがもう1個は勝手違いで製作する。


ノーマルの内部

バルブを固定するバーが邪魔である。


バーを取り外す。

レンズを取り外して、LEDの位置を決め、両面テープで固定する。


裏板に固定

配線をつないで完成。


プラスとマイナスに注意する。


点灯状態

●室内フロント

これも、バルブの取り付けバーが邪魔である。


ノーマル内部

邪魔なバーを折って取ってしまう。


取り外した後

LEDを枠にはまるように加工する。

反射板を利用して挟み込む。

配線をつないで完成。


点灯状態

●トランクランプ

特に特別な加工は不要である。


ノーマル内部

LEDをランプ取り付けバーの下に挟み込む様にする。

配線をして完成

実は、後から気がついたがトラックにはランプが2個ありました。

●グローブボックスランプ

トランクランプと同じ要領で作業。

●ドアエントランスランプ

これは、ノーマルと取替えるだけでOK。合計4箇所であるが同じもののため省略する。


位置を整えて取り付け

●マップランプ(フロント・リアサイド)

これは、ノーマルと取替えるだけでOK。


ノーマル時

●バニティーランプ(バイザーランプ) & トランクフードランプ

このランプ類は普段あまり使わないのでバルブ形のLEDにした。ノーマルと取替えるだけでOK。左右で2個あるが同じもののため省略する。
   

ノーマル内部

完成後の車内全点灯写真


的確に写ってないが大変明るい。

 

【車外関係のランプのLED化】 準備編

LED化によって起こる弊害の防止策

  1. 球切れ警告の発生
  2. ウインカーランプ切れによるハイフラの発生

●LKMの改造

この車種のLKMは基盤が2枚のタイプだ。


LKM−L 61.35−1 379 371

DD様のレポートを参考に改造。今回はすべてのランプをLED化するのですべての球切れ警告をカットする。

  • ロービーム(以前にHID化したものの警告回避に別ラインで配線しているものを修正する為。)
  • テールランプ
  • ライセンスランプ(EL自光式ナンバーを付けてノーマルのランプをダミーにしている為。)
  • ブレーキランプ
  • フォグランプ
  • バックフォグランプ
  • パークライト


パターンカット(白三角)・ジャンパー線外し(赤線)


ボンドで固定

●ウインカーリレーの改造

DD様のレポートを参考に改造。

番号などは違うが内部は同じである。

まず、可変抵抗器と固定抵抗で通常時と同じ点滅速度となる抵抗値を選出する。この車種では、500KΩとなった。(1分間に85回の点滅)


抵抗の取替え


パターンカットとICの6番・7番のショート

 

【車外関係のランプのLED化】 取り付け編

今回の改造で使用する室外用LED類(すべてオークション落札品)


汎用品LED

取り替えるのは

今回の交換には、赤レンズ箇所は白ではなく赤色とした。白の場合、明るさが強いとレンズの赤色が飛んで黄色くなる事がある。色つきの場合それがなくきれいな赤色になる。

ウインカーにはアンバーを使用する。これは、将来ホワイトウインカー化を念頭においてのことである。

LEDのみの点灯状態


テール用5Wタイプ


ブレーキ・バックフォグ用


バック用


ウインカー用


サイドマーカー用

取り替え方は皆様ご存知と思うので省略する。

フィラメント球とLED球の比較写真(左:フィラメント球、右:LED球)


上からテール、ブレーキ、バックフォグ、バック、ウインカーの順


サイドマーカー

違いがわかりにくいがLEDの方が色がきれいに出ている。明るさもあまり変わりがないようである。

ただ、今回のLED化で一つ問題が発生した。キーONでテールランプとバックフォグランプが微かに点灯する現象が発生。ウインカーも出した方と違う方が微かに点滅する。

原因は微弱電流が流れているようである。警告用の電流か? とりあえず対策を考える。

やはりリレーを付けるしかないか。で、とりあえずやってみよう。


ライト裏に取り付け

完璧。しっかりと消えている。普通の動作も問題なし。ついでに、バックフォグはほとんど使わないのでブレーキランプに転用した。

これですべてが終了である? ちょっとまったー? フロントを忘れていた。

フロントウインカー部

これは球を入れ替えるだけなので詳細は省略する。


ウインカーポジションユニットを付けているのでポジション時。


中ほど下の黒い箱がそれである。

実は、このユニットがLEDには対応しておらずポジションが点灯しなかった。でもこのメーカーではLED対応キットが出ており早速注文した。

届いた商品を見るとただの抵抗に線がついたものだった。なんだ、買うんじゃなかった。それならと直接抵抗をLED球に取り付けてセットした。

結果は先ほどの写真である。(ちなみにこのユニットはポジションの明るさを任意に設定できる)ヘッドライトのポジションは以前にLED化済みである。(また後日レポートする予定。)

これで、本当に終了である。今後はLED球や対策品の耐久性について観察をする必要がある。

P.S. 微弱電流についての根本的な対策をご存知の方、ご連絡をいただきたい。


う〜ん。ここまで徹底的にLED化するとは! LEDマニア?(笑)

末尾ではあるが、面白いレポートをいただいたあるぴな小僧さんに感謝する。



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