2008年2月28日(木)

ファイナルステージの修理 − コンデンサの交換

先日、このサイトの掲示板にゴンザレスさんからエアコンファンが不調との書き込みがあった。どうやらファイナルステージの不良のようである。

ゴンザレスさんには、BMW@KANSAIのオフ会だけでなく、忘年会やカニツアー等でも大変お世話になっているので、こんなときこそお役に立たないといけない。手持ちのファイナルステージを修理しておき、次回のオフ会で交換しようと思う。そんなわけで、今回はファイナルステージの修理レポートだ。

ご存じの通り、ファイナルステージはエアコンファンモーターへの電流を制御するものでパワーMOS-FET3つが大きな放熱板に取り付けられており、この放熱板が刀に似ていることから、通称、カタナと呼ばれている。ちなみに、英語でも通称"Sword"というところが面白い。

このパワーMOS-FETは、ON時でもある程度抵抗があるため、エアコンファンモーターへの電流が大きくなると発熱が大きくなる。通常、発生した熱はエアコンファン自身の風で空冷されるのだが、マイクロフィルターが目詰まりしていると風が弱くなり、ファイナルステージ自身が加熱してしまう。

ファイナルステージが加熱すると、そこに付いているコンデンサが壊れてしまい、電流制御がうまくできなくなる。これが最も多い壊れ方である。

そのため、壊れたファイナルステージは、ほとんどの場合、このコンデンサを交換してやることで修理できる。この交換方法については「ファイナルステージの修理 − コンデンサの交換」に詳しい記載があるのだが、折角なのでこのレポートでも紹介しよう。

写真1に壊れたファイナルステージを示す。


写真1 壊れたファイナルステージ

まずは、写真2の赤矢印で示す4つのネジを外す。


写真2 4つのネジ

次に、写真3に示すネジを外すと、黒いケースを外すことができる。


写真3 ネジ

ケースを外すと、写真4の位置に3つのコンデンサが見えるはずである。ファイナルステージの製造時期によって、赤色ではないコンデンサが付いている場合もある。


写真4 コンデンサ

このコンデンサは、メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ(シーメンスMKT積層コンデンサともいう)の0.47μFのものである。ピン間隔は5mmのものだ。

このコンデンサを交換するため、写真5のように、ハンダごてとハンダ吸い取り器でハンダを吸い取る。ハンダごては40Wぐらいのものが使い易いだろう。最近では、ハンダごてやハンダ吸い取り器もダイソーで見つけることができる(ただし、100円ではない)。


写真5 

写真6に基板から外したコンデンサと新しく用意したコンデンサを示す。


写真6 基板から外したコンデンサ(左)と新しく用意したコンデンサ(右)

写真7のように、基板に新しく用意したコンデンサをハンダ付けすれば修理完了である。


写真7 コンデンサを交換した基板

今回修理したファイナルステージは少し汚れていたので、黒いケースを元に戻す前に、写真8のようにしてアルコールをスプレーして汚れを拭き取っておいた。


写真8 ファイナルステージの清掃

これでファイナルステージは用意できたので、ゴンザレスさんの車のファイナルステージと交換すればいいだけだ。そういえば、ゴンザレスさんの車って、ファイナルステージ付きの車だったっけ?(ファイナルステージの代わりにレジスターが付いている車両もある)

「ファイナルステージの交換 − ゴンザレス号」に続く。


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