2003年11月1日(土)

助手席ウィンドウ・ワンタッチOPEN/CLOSE回路 − 取り付け編

前回は、「助手席ウィンドウ・ワンタッチOPEN/CLOSE回路 − 製作編」と題して、助手席側のサイドウィンドウをワンタッチで開閉する回路の製作を報告した。今回は、この回路を実際に車両に取り付けてみたので、その結果を報告する。

まず、この回路を取り付ける場所を考えなければならない。センターコンソールにあるパワーウィンドウスイッチの近辺は、どうもスペースがあまりなさそうである。そこで、パワーウィンドウスイッチが接続されているジェネラルモジュールがあるリアシートの下に取り付けることにした。

接続は、「助手席ウィンドウ・ワンタッチOPEN/CLOSE回路 − 設計編」の回路図で示したとおりである。具体的には、

  1. 灰色/緑(灰色の電線に緑の細いストライプが入っているもの)を切断し、その両端にギボシ端子を付ける。ジェネラルモジュール側をメスのギボシ端子にする。

  2. オスのギボシ端子に回路の(B)を、メスに(E)を接続する。

  3. 灰色/緑/黄色(灰色の電線に緑の細いストライプが入っているものに、黄色の点々がついているもの)を切断し、その両端にギボシ端子を付ける。ジェネラルモジュール側をメスのギボシ端子にする。

  4. オスのギボシ端子に回路の(C)を、メスに(F)を接続する。

  5. 赤/紫(赤色の電線に紫の細いストライプが入っているもの)に、回路の(A)を割り込ませる。

  6. 近くの茶色の電線(茶色ならどの電線でもよい)に、回路の(B)を割り込ませる。

の順序で接続する。

なお、リアシート下の配線へのアクセスは、「キーレス取り付け − その1」や「キーレス取り付け − ローコストキーレスの改造」を参照して欲しい。

回路を取り付けたところを写真1に示す。


写真1 助手席ウィンドウ・ワンタッチOPEN/CLOSE回路を取り付けたところ

写真1の赤矢印で示したものが、回路の入った黒い箱である。赤の○印で示したところが接続部分である。なお、「灰/緑」の電線は赤丸の近辺に少なくとも2本存在するが、近くに「灰/緑/黄」、「灰/青」、「灰/青/黄」、「赤/紫」の電線がある方が正解である。

また、取り付けた結果であるが、設計やプログラムに間違いはなかったようで、問題なく動作した。楽勝である。といいたいところだが、実はひとつトラブルがあった。

助手席ウィンドウ・ワンタッチOPEN/CLOSE回路 − 設計編」の回路図では、「右ハンドルの車の場合は、『灰/緑』、『灰/緑/黄』のかわりに、それぞれ『灰/青』、『灰/青/黄』を使う」と書いてあったのだが、このように接続すると、運転席側がウィンドウ・ワンタッチでOPEN/CLOSEするようになってしまう。右ハンドル/左ハンドルに関係なく、「灰/緑」と「灰/緑/黄」に接続するのが正解のようだ(もしかすると、年式により違うかもしれないが)。これに合わせて、「助手席ウィンドウ・ワンタッチOPEN/CLOSE回路 − 設計編」の回路図も差し替えておいた。

今回の回路の動作であるが、助手席側のパワーウィンドウスイッチを0.1〜0.4秒間押すとあたかも連続してスイッチが押されたように、助手席側のパワーウィンドウが自動的に開閉するものである。また、安全のため、自動開閉中にもう一度スイッチを押すと開閉が停止するようになっている。

なお、今回の回路の費用は細かく計算していないので正確にはわからないが、おそらく2,000円ぐらいではないだろうか(←適当)。

何度もことわっているように、今回の「助手席ウィンドウ・ワンタッチOPEN/CLOSE回路」は、岩野師匠から回路図をいただき、それを少しアレンジしたものである。いつもながら回路図を快く提供していただいた岩野師匠に深く感謝する。



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