2002年6月10日(月)

車、くるま、クルマ − その1

ハルデンは田舎町である。この街の中だけで生活するのなら車はほとんど必要ない。住んでいるアパートから少し遠いが、ショッピングモールにも歩いて15分ぐらいで行ける。

だが、DDには2人の子供がいるので、車があればなにかと便利である。やはり車が欲しいところだ。

しかーし、こちらの車は非常に高い。ノルウェーでの新車取得時の税金は100%である。すなわち、新車を買おうとすると値段が倍になる。新車のシビックなら軽く300万円を越えてしまう。おまけに、中古車もすこぶる高い。値落ちがあまりないのである。20万kmぐらい走っている10年前のBMW 520iでも、100万円以上の値段がついている。アンビリーバブルである。

職場のノルウェー人から車に関することをいろいろ聞いてみると、私の場合はリースがいいのではないかと言われた。リースなら保険や修理費もすべてそのリース料に含まれるのである。こちらでは、カーディーラーがリースもやっている。

そこで、職場の人にお願いしてディーラーまで連れて行ってもらった。職場では、フォードのモンデオを3台と、シボレーのアストロをリースで借りているので、フォードのディーラーなら少し安くしてもらえるらしい。そういうことなら、行くディーラーはもちろんフォードである。

フォードのディーラーで話を聞くと、フォードのフォーカスという車のリース料が比較的安いらしい。ただ、フォーカスにも色々ある。


これは、ステーションワゴンタイプである。


こちらは、セダンタイプである。

ヨーロッパの方では、車は基本的にマニュアルトランスミッション(以下、「マニュアル」と略す)である。ただし、オートマティックトランスミッション(以下、「オートマ」と略す)の車もないわけではない。

このディーラーでは、オートマのフォーカスはセダンタイプしかないらしい。おまけにリース料も少し高くなる。さらに、今から2ヶ月待たないとオートマ車は借りられないらしい。私はマニュアルでも一向に困らないのだが、嫁さんにはオートマの方がいいであろう。

結局、料金等の条件は以下のようである。

車の種類 リース料(1ヶ月あたり) 備考
フォーカスセダン(マニュアル)  5,400 Nkr. 2000年式
フォーカスワゴン(マニュアル) 5,900 Nkr. 2000年式
フォーカスセダン(オートマ) 6,200 Nkr. 2ヶ月待ち、2002年式!

1Nkr.は16円ぐらいである。

少し考えたが、結局、最初の2ヶ月はフォーカスワゴン(マニュアル)を借り、それ以降はフォーカスセダン(オートマ)を借りることにした。

なお、リース車は現在このディーラーにはなくて他から運ばれてくるので、私の手元に来るまでには2〜3日待たなくてはいけない。今週の水曜日か木曜日には届くであろう(今日は月曜日)。

ちなみに、1ヶ月で2,000km 以上を走行した場合には、1kmあたり2.75Nkr.の超過料金を払わなくてはいけない。ただし、これは月単位で考えるのではなく、リース期間すべてに渡ってトータルで考えればいいらしい。すなわち、1年間で24,000km以下なら超過料金を払わなくていいのである。まぁ、そんなには走らないであろう。

前述のように、リース料には、保険、修理費、冬タイヤの料金が含まれている。ただし、事故を起こした場合には別途5,000Nkr.払わなければならない。保険等の条件の詳細は、実際に車が届いてから契約する前に詳しく説明してもらえることになっている。車が来たら、また詳しくレポートする。


なお、これとは別に、街の駐車場で車を売っているのを見かけた。こちらでは、売りたい車があれば、駐車場に「この車売ります、詳細はXXXXXXまで電話してください。」と書いて、その車を置いてあることが多い。その中に、92年式BMW E36 318iを見かけた。価格は79,000Nkr.と表示してあった。

少し興味があったので売っている人に電話してみると、車を置いてある場所で見せてもらえることになった。

売っている人と会って、いろいろ聞いてみたり試乗してみたりした結果、以下のことがわかった。

このBMWには非常に興味があったが、やはり10年前の車にしては高すぎる。車両本体の値段の他に、登録料、重量税、保険等で10,000NKr.ぐらいはかかるらしい。壊れる可能性や、帰国するときに売ること等を考えると、リスクが大きすぎるように思える。ここは、冷静になってBMWを諦めることにした。少し残念である。



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