2025年5月3日(土)

DD2号(E63) オイルフィルタケース・熱交換器のガスケットの再交換 − クーラントホースのOリングも

先日からオイルフィルタケースと熱交換器のガスケットを交換し、さらにクーラントホースコネクタもアルミ製のものに交換したのだが、このページを読んだ方から、「安いガスケットに交換したら1年以内にまたオイルが漏れてきた」との情報をいただいた。安物大好きのDDでもそれは困る。DDが購入したガスケットを調べてみると、材質がRubber(ゴム)と表示されている。これって天然ゴムだよね? これでは耐油性や耐熱性が不十分なので、すぐに漏れてくるな・・・。そういえば、クーラントホースコネクタを交換したときにOリングを新品に交換していなかったのも気になる。そんなわけで、この際、ガスケットとOリングを新しいものに交換することにした。用意した新しいガスケットとOリングを写真1に示す。


写真1 用意したガスケットとOリング

用意したガスケットの素材はNBR(アクリロニトリルブタジエンゴム、通称ニトリルゴム)で耐熱性と耐油性がある。価格はなんと前回の倍以上の555円(送料込み)だ。また、OリングもNBR製で、10本で201円(送料込み)であった。サイズは、太さ(CS) 3mm、外径(OD) 35mm、内径(ID) 29mmだ。

交換手順は先日のレポートと同じなので、詳細はそちらを参照してほしい。まずは、写真2のようにウマをかけてアンダーカバーを外す。


写真2 ウマをかけたところ

そして、写真3のようにしてラジエターの下側に接続されているホースを外してクーラントを抜く。


写真3 クーラントを抜いているところ

ガスケットを交換するときは熱交換器やオイルフィルタケースを外すので、オイルが漏れてくる。その対策として、写真4のように古いタオルで養生しておく。


写真4 タオルで養生しているところ

そして、オイルフィルタを外して、写真5のようにその中に残っているオイルも極力抜いておく。


写真5 オイルフィルタケース内のオイルを抜いたところ

ここまでできれば、まずは写真6のように熱交換器を外す。


写真6 熱交換器を外したところ

そして、写真7の2本のボルトを10mmのソケットで外す。


写真7 クーラントホースを固定するボルト

クーラントホースのコネクタを抜いて、写真8に示すOリングを新しいものに交換する。


写真8 コネクタのOリング

写真9に新旧のOリングの比較を示す。


写真9 新旧のOリングの比較(左:新、右:旧)

新しいOリングのほうが若干太いが、これは古いOリングがつぶれて径方向に細くなっているためだ。一方、写真10に示すようにオイルフィルタケースに2つのガスケットが付いているので、これも交換する。


写真10 ガスケット

写真11に新旧のガスケットの比較を示す。


写真11 新旧のガスケットの比較(左:新、右:旧)

見た目は同じだが、新しいガスケットの素材はNBRだ。これらのOリングとガスケットを交換し、元に戻せば作業完了だ。冷却水を入れた後は忘れずにエア抜きしておこう。写真12に作業後の熱交換器付近を示す。


写真12 作業後の熱交換器付近

まぁ、見た目は全く変わってないな・・・。でも、これでしばらくオイル漏れが収まってくれればいいなぁ。



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