2022年4月2日(土)

DD2号 リアアライメントの調整 − リアガイドアーム交換後

先日、リアガイドアーム交換した後にリアタイヤのアライメントを計測したのだが、その結果キャンバーもトータルトーも基準内に入っていなかった。アライメントは大きく狂っていなければ日常走行には問題ないのだが、やはり気になるので調整してみることにした。

まずは、写真1のようにジャッキアップしてウマをかけ、リアタイヤを外す。リア側をジャッキアップするときには、かならずフロントタイヤに輪留めをしておこう。


写真1 ウマをかけたところ

まずは、左リアのキャンバー角を調整する。キャンバー角の調整は、写真2の位置にあるエキセントリックボルト(偏心ボルト)を一旦緩めてから角度を調整し、締め直せばいい。


写真2 キャンバー角を調整するエキセントリックボルト

調整前のボルトの位置に油性マジックで印をつけておき、補正するキャンバー角に合わせて回した位置で写真3のように締め付ける。締め付けトルクは165Nmである。このボルトの頭は21mm、反対側のナットは18mmだ。


写真3 エキセントリックボルトを回したところ

一方、トー角の調整は、写真4のガイドアームにあるエキセントリックボルトを回転させて調整する。こちらはボルト、ナット共に16mmだ。


写真4 トー角調整用エキセントリックボルト

締め付けトルクは100Nmである。これで左リアタイヤのアライメントはおおよそ調整できただろう。

同様にして、右側のキャンバー角、トー角も調整する。写真5に右リアタイヤのキャンバー角調整用のエキセントリックボルトを示す。


写真5 右リアタイヤのキャンバー角調整用のエキセントリックボルト

最後にタイヤを取り付けてウマから車体を降ろせば調整作業完了だ。さて、調整ができたところでリアタイヤのアライメントを測ってみよう。計測結果を表1に示す。

表1 リアホイールアライメントの測定結果
 

左 

右 

基準 

キャンバー   

 -2.04°

 -2.02°

-2°±20'

トー

-6.9'

20.8'

10'±10'(トータルトー)

キャンバーもトータルトーも基準内に入っている。特にキャンバー角はほぼピッタリだ。ただ、トー角はもう少し0近辺になるように調整してもいいかもしれない。いや、そんなに微妙に調整できるかなぁ・・・。

 

ところで、リア側を下から覗いていて少し気になったことがある。写真6にリアのディファレンシャルギア(リアデフ)を示す。


写真6 リアデフ

写真ではわかりにくいかもしれないが、少しオイルが滲んでいる。そういえば、車検のときにtake-Mさんに指摘されていたなぁ・・・。漏れている個所は写真7に示すように、左側のデフアウトプットシールからのようだ。


写真7 デフアウトプットシールからのオイル漏れ

これって、どうやって交換するんだろう。とりあえず、今回はパーツクリーナーを使って漏れているオイルを綺麗に掃除しておこう。写真8に掃除後のリアデフを示す。


写真8 掃除後のリアデフ

しばらくしてから様子を見てみて、大きく漏れているようなら、なんとか修理しないといけない。



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