2021年8月21日(土)

DD2号 ソフトクローズドア取り付け − その5

ソフトクローズドアのユニットをドアに取り付けられたので、残りは配線だ。特にユニットのモータには常時12Vの電源が必要であるだけでなく、モータが動作するとかなりの電流が流れそうだ。そのため、ドアまで来ている既設の配線とは別に常時12Vの電源線を引き込んできた方がよさそうだ。しかし、ドアまで配線を引っ張ってこようとすると、写真1のドアのヒンジ部分を通さないといけない。これもちょっと面倒だなぁ。


写真1 ドアのヒンジ部分

このゴムチューブの中に配線を通さないといけないということだ。まず、写真2のように、車体側のコネクタの上についている8mmのボルトを外し、上に持ち上げて車体から外す。


写真2 コネクタの固定ボルト

この部分を車体から外したら、写真3の赤矢印の部分を上に引っ張り上げてコネクタを外す。


写真3 コネクタの外し方

すると写真4のようにコネクタが外せる。


写真4 コネクタを外したところ

このコネクタには使っていないピンがあるので、コネクタに合うピンを持っていればそれが使えるのだが、残念ながらそんな都合のいいものは持っていない。そこで、このコネクタの配線が通りそうなところに直接配線を通してみることにする。そのために、まず写真5のコネクタ部分をケースから外す。


写真5 コネクタ部分をケースから外したところ

そして、写真6のようにゴムチューブを通してからコネクタ部分に配線を通す。


写真6 配線を通したところ

配線のケースを戻すために、写真7のように車体側のコネクタにも配線を通し、ギボシ端子を付けて接続する。


写真7 ギボシ端子で接続したところ

配線がヒンジ部分を通ったら、写真8のようにモータに取り付けるコネクタに接続する。


写真8 モータに取り付けるコネクタに接続したところ

このコネクタは、ウィンドウウォッシャータンクのポンプのコネクタと同じ形状で、P/Nは61138364520だ。中古のものを見つけてきて購入した。価格は左右の二つで1,902円(送料込み)であった。このコネクタの茶色の配線はアースなので、写真9のように若干太めの茶色の配線に接続しておく。


写真9 茶色の配線の接続

電源線やアース線はブラブラしないように、適当にインシュロックで固定しておこう。

さて、ドア側の配線ができたら、今度は車体側だ。比較的大きな電流が流れる可能性があるため、トランクのバッテリー近くにあるヒューズボックスから電源を取りたいところだ。ということは、トランクから各ドアのヒンジまで配線を通してこないといけない。そこで、とりあえず写真10のようにリアシートの座面を外してみた。


写真10 リアシートの座面を外したところ

また、写真11のようにトランクの内張りも外す。このあたりの作業については、このレポートこのレポートを参照してほしい。


写真11 トランクの内張りを外したところ

ここにヒューズボックスが見えるので、ここから常時12V電源を取りたい。そのために、近所の自動車用品店で写真12のヒューズ電源取り出し線を買ってきた。価格は498円であった。ちょっと高くないか?


写真12 ヒューズ電源取り出し線

これについているのは20Aの平型ヒューズなので、写真13のようにヒューズボックスの20Aのヒューズと取り換える。


写真13 ヒューズ電源取り出し線を付けたところ

でも、これって黄色の20Aのヒューズが切れたら買い換えないといけないのか・・・? それはさておき、これに赤い配線を接続し、写真14のところから車内に配線を入れる。


写真14 配線を車内に入れているところ

すると、リアシート下に配線が出てくるので、写真15のように左右のドア用に二つに分ける。


写真15 左右のドア用に二つに分けた配線

この配線をドアのところまで持ってくる。そのために、まず写真16のエントランスカバーストリップを外す。


写真16 エントランスカバーストリップ(運転席側)

エントランスカバーストリップには写真17のようにクリップが付いているので、前側から上に持ち上げれば外すことでできる。一番後ろ側にはBピラーの足元カバーに引っ掛けるフック状のものが付いているので、それを折らないように気を付けよう。


写真17 エントランスカバーストリップのクリップ

写真18にエントランスカバーストリップを外したところを示す。


写真18 エントランスカバーストリップを外したところ

さらに、写真19のようにゴムのウェザーストリップを外すと、カーペットの下に配線を通すことができる。一番先にギボシ端子のメスを付けておこう。これで運転席側への配線はOKだ。


写真19 ウェザーストリップを外したところ

一方、助手席側へ配線を通すためには、写真20のようにリアシートの下にあるカーペットの下に配線を通す。


写真20 リアシート下のカーペット

そして、運転席側と同様に、写真21、写真22のようにエントランスカバーストリップを外して配線を通していく。


写真21 助手席側に配線を通しているところ(1)


写真22 助手席側に配線を通しているところ(2)

助手席の足元パネルを外し、写真23のようにドアから引き込んだ配線にギボシ端子で接続する。


写真23 ドア側の配線と接続したところ

これで配線も完了だ。あとは、ドアから外したインシュレータやドア内張り、トランク内張り、リアシート座面、ウェザーストリップ、エントランスカバーストリップ等を元に戻せば、助手席側のソフトクローズドアユニットの取り付けは完了だ。

バッテリーのマイナス端子を接続して助手席ドアをゆっくり閉めてみると、半ドア状態で閉まった後、ドアがゆっくりと引き込まれる。 取り付け成功だ! 動画1にソフトクローズドアの動作例を示す。


動画1 ソフトクローズドアの動作例(3.9MB)

今回はソフトクローズドアユニットのモータの取り付け方が違ったために随分遠回りしてしまった。さて、残るは運転席側だな。



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