2015年8月13日(木)

DD2号 バックカメラの取り付け − その2

前回は「バックカメラの取り付け − その1」を報告したが、今回はその続きだ。前回は、バックカメラをリアバンパーに取り付けたが、配線はまだだった。今回は、その配線だ。

トランクからセンターコンソールまで配線をしようと思うと、リアシートの下を通して運転席側のカーペットの下を通して、運転席足元パネルの中を通して・・・・、と、いろいろと面倒そうだ。E34の時は何度もバラしたことがあるので手順はわかっているが、E63は初めてだ。TIS(Technical Information System)を確認しながら慎重に作業しよう。

さて、まずはリアシート外しから。写真1のようにリアシート座面の左右の前側を上に引いてロックを外すとリアシート座面を外すことができる。これはE34と同じだ。


写真1 リアシート座面の外し方

次に、写真2の4か所のボルトとナットを外す。外側のボルトはT-50のトルクスボルトであり、シートベルトの端点を固定している、内側のナットは板状のもので非常に軽い。


写真2 リアシート背もたれ

そして、写真3のようにヘッドレストを外す。これは上に持ち上げて抜くだけなのだが、すごく硬い。このヘッドレストがリアシート背もたれの上端の固定にも使われている。


写真3 ヘッドレストを外したところ

これでリアシート背もたれを少し上にずらせば、写真4のように外すことができる。


写真4 リアシート背もたれを外したところ

このリアシート背もたれは、まだシートベルトがくっついたままなので、完全にフリーにしたい場合は肩部分にあるシートベルトのトリムを外さないといけない。今回はこのままでもいいので、外さない。

さて、今度はトランク側に回って、リアシート背もたれの裏側、すなわちトランク奥にある内張りを外す。そのために、写真5のプラスチックピンを外す。


写真5 トランク奥内張りのプラスチックピン

トランク奥の内張りを捲ると、写真6のように配線が通る穴を見つけた。これは車両右側にある。


写真6 配線の穴

写真7のように、この穴を使ってバックカメラの配線を通す。


写真7 バックカメラの配線を通しているところ

なお、リアバンパーからこの穴までは、写真8で緑色で示したようなルートを通した。


写真8 配線のルート

バックカメラの配線が車内側へ通ったら、次はこれを運転席足元までもっていかなくてはいけない。そのためには、リアシート横にあるパネルを外す。まずは、写真9のようにリアシートのアームレストを外す。これは上に持ち上げるだけだ。


写真9 アームレストを外しているところ

外したアームレストを写真10に示す。


写真10 外したアームレスト

写真11のように、アームレストの下側にある木目調のパネルを内側に引いて外す。


写真11 アームレスト下側のパネルを外したところ

木目調のパネルを外すと、写真12のところにT-15のトルクスネジがあるので、これを外す。


写真12 アームレスト部分のトルクスネジ

同様に写真13のところにもT-15のトルクスネジがあるので、これを外す。


写真13 トルクスネジ

これで基本的にパネルが外れるはずだが、その前に写真14に示した運転席側のエントランスモールを外しておこう。エントランスモールは、BMWと書いてあるヤツではなく、その内側にあるプラスチックのモールだ。


写真14 エントランスモール

これの下には7本のプラスチックピンがある。前側の端からプラスチックの内装外しを使って丁寧にピンを外していこう。写真15に外したエントランスモールの裏側を示す。いくつかのピンは車体側に残ったままだ。


写真15 エントランスモールの裏側

エントランスモールが外れたら、運転席側のウェザーストリップを外して、写真16の赤矢印のように慎重にパネルを外していこう。


写真16 リアシート横のパネル

このパネルには、前方に5つのプラスチックピンがあり、窓の部分に3箇所のクリップがある。写真17のように、これを慎重に外していけばいい。車体側に残ったプラスチックピンは、パネル側に付けておこう。


写真17 リアシート横のパネルを外したところ

この裏側にバックカメラの配線を通し、さらに、写真18のようにエントランスモール下のカーペットの下を通す。


写真18 カーペット下を通す配線

写真19に示す3本のネジを外して、運転席足元のパネルを外す。


写真19 運転席足元パネルの固定ネジ

写真20のように、カメラ配線をAVインタフェースのバックカメラ入力端子に接続する。バックカメラの電源も接続しておこう。


写真20 カメラ配線の接続

なんか、既に配線が混沌としている(苦笑)。そのうち整理しよう。

さて、ここで、一旦エンジンを始動させ、バックギアに入れてバックカメラの映像が表示されることを確認しておこう。問題なければ、外したパネルや内装を元に戻せば作業完了である。

このバックカメラの動作だが、ギアをバックに入れると自動的に写真21のような画面が表示されるようになっている。これはバックカメラの機能というよりは、AVインタフェースの機能である。


写真21 ギアをバックに入れたときのスクリーン

左側はPDC(コーナーセンサー)、右側にバックカメラの映像が表示される。バックカメラ画像は、ハンドルの☆マークを押すことにより、写真22のように全画面表示にもできる。


写真22 全画面表示

なんかバックカメラの映像が少しチラつく。ギアを戻せば一瞬だけ画面のチラつきが止まるので、バックランプか何かがノイズを出しているのだろうか? まぁ、とりあえず映るからいいか!?

なお、バックカメラそのものは、写真23のようにナンバープレートのところに付いている。爆安品だから耐久性が心配だが・・・。


写真23 バックカメラ



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