2020年2月27日(土)

DD2号 電動ウォーターポンプとサーモスタットの交換 − 純正OEM

安物の電動ウォーターポンプを付けてしまったがためにオーバーヒートで立ち往生したDD2号だが、今回は純正OEMの部品を手配したので早速交換した。詳しい交換の手順はこのレポートに譲るとして、今回は忘備録としての報告だけ。

まずは、車体前方をジャッキアップしてウマをかけ、アンダーパネルを外して電動ウォーターポンプにアクセスできるようにする。そして、冷却水を抜き、写真1のケーブルのコネクタやアースポイントを外す。


写真1 コネクタやアースポイント

さらに、電動ウォーターポンプとサーモスタットを外すために、写真1の4本のボルトを外す。このうち、トルクスのボルトは再利用不可で締め付けトルクは9Nmだ。


写真2 固定ボルト

ついでにエンジン上から写真3のボルトを2本外して冷却水ホースを外しておく。


写真3 冷却水ホースの固定ボルト

この2本のボルトを外すと、写真4のように冷却水ホースが外れる。このホースはサーモスタット側からは外しにくいので、逆側を外しておくのだ。


写真4 冷却水ホースを外したところ

さて、ここまでできたら、難関の上側にある電動ウォーターポンプの固定ボルトを外す。そのために、写真5のような長いエクステンションバーにユニバーサルジョイントを付けたトルクスソケットレンチを用意する。


写真5 トルクスソケットレンチ

これを使って、写真6のように電動ウォーターポンプの上側のボルトを外す。上側のボルトは直接見えない位置にあるので、ちょっと難しい。


写真6 上側のボルトを外したいるところ

固定ボルトが全部外れたら、電動ウォーターポンプやサーモスタットが少し動くようになるので、ホース類を外していく。ただ、ホースを外すと写真7のように冷却水が出てくる。下に受け皿を置いておこう。


写真7 ホースを外すと出てくる冷却水

電動ウォーターポンプのホースは写真8の矢印のホースクランプのネジを緩めれば外すことができる。


写真8 ホースバンドのネジ

外せるホースをすべて外したら、知恵の輪のようにして電動ウォーターポンプとサーモスタットを下から抜き出す。写真9に外した電動ウォーターポンプとサーモスタットを示す。


写真9 外した電動ウォーターポンプとサーモスタット

さて、このレポートのタイトルにも書いたが、今回用意したのは写真10の純正OEMの電動ウォーターポンプとサーモスタットだ。


写真10 電動ウォーターポンプとサーモスタット

電動ウォーターポンプはPERBURG製、サーモスタットはMahle製だ。併せて、40,015円(取り付けボルト込み、送料込み)であった。ちょっと高いけど、最初からこれにしておけばよかった・・・・。写真11に新旧部品の比較を示す。


写真11 新旧の部品比較(左:新、右:旧)

電動ウォーターポンプのほうはあまり違いが分からないのだが、サーモスタットのほうは写真12のように記載が異なる。


写真12 サーモスタットの記載の違い(左:ノーブランド、右:Mahle)

古い部品からホース類を取り外し、新しい電動ウォーターポンプとサーモスタットに移植したところを写真13に示す。


写真13 ホース類を移植したところ

この時、ケーブルホルダも忘れずに移植しておこう。あとは、これを車両に戻してホース類を接続すればいい。ちなみに、ホースクランプ類の締め付けトルクは3Nmだ。写真14に新しい電動ウォーターポンプとサーモスタットを取り付けたところを示す。


写真14 新しい電動ウォーターポンプとサーモスタットを取り付けたところ

あとは、漏れた冷却水の跡を丁寧に拭き取って、アンダーパネルを元に戻せばいい。最後に冷却水を入れてエア抜きするのだが、冷却水が漏れたときに2リットルほど水を入れたので、抜いた冷却水はかなり薄くなっているはずだ。そこで、まず、写真15のように薄めていない純正クーラントを1本(1.5リットル)入れた。


写真15 純正クーラントを入れているところ

そして、写真16のように抜いたクーラントを継ぎ足しておいた。


写真16 抜いたクーラントを継ぎ足しているところ

これで、おおよそ適切な濃度になるだろう。その後、エア抜きすれば作業完了だ。これで復活!

耐久性のことを考えると電動ポンプ類は純正か純正OEMが良さそうだ、というのが今回の教訓だ。っていうか、今までそんなことも気づかなかったのか? 俺?(苦笑)



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