2021年1月16日(土)

ATFクーラーからの漏れ修理 − medama1goさんより

今回は、medama1goさんより、E34のATFクーラーからの漏れ修理のレポートをいただいたので紹介しよう。


E34な皆様、ご無沙汰足してます、medama1goです。さて、年明け早々にバンパー裏のカバーが以前から割れていたのを交換しようと潜ったところ、左前方にあるホースから何やら滴っているのを発見。

あ〜、またPSフルードが漏れてやがる┐(´д`)┌

と思い、フードを開けて覗き込んだところ、違和感を覚えました。ん?PSホース、あんなに下にないな。あれ? 2本並んでるし... え? ラジエターに行ってる...?

あ、ATFクーラーじゃん!!!

って事で、クーラーラインカシメ部からの漏れが発覚。引っこ抜いたレベルゲージにはかすりもしません(爆) さらにラジエーターからクーラントが漏れているのも(爆爆爆) 人の事言ってる場合じゃない!

急場しのぎに、漏れているカシメ部分にシリコンテープを巻き上からビニールテープで固縛するも、無情にもテープとホースの間から漏れてきます。仕方がないので、さらにホースバンドで締め上げようやく漏れが止まりました。クーラント漏れはアルミパテで補修。調べたところによると、シリコンテープには耐油性は無いそうなので、慌ててペリカンに発注。

何せ1/15に車検を受ける予定でいましたから、このままでは通りません(苦笑) 1/4に注文し、在庫がないので1/14発送になると言われながら、奇跡的にも1/12夜に手元に届きました。

翌日早速交換。作業はほとんどATF交換と同じですので、そのあたりは割愛させて頂きますm(__)m

今回のメインのホースはラジエーター内蔵のATFクーラーからトランスミッションへと延びる2本の配管。ラジエーター側は目の前に見えるので良いのですが、ミッション側はこんなところ。

この奥にキラリと見える黒っぽい配管。これは交換済みの物ですが、こいつは見た瞬間絶望しました。何せ、フロアトンネルの中、トランスミッションのほぼ真横についていますので、手を入れて触るのがやっとな場所。配管類のネジが固いのを考えると両口スパナは使いたくない。でも配管にソケットレンチやメガネは使えない... これ、クローフットレンチがないと外せません。たまたま持っていたクローフットのセットに19mmがあったので、なんとかクリア。

もう一本はこんなところ。

この見るからに新しい、銀色した配管がそうです。これは楽勝。まぁそれなりに固いですが、力もかけやすいので楽に取れます。

ただし、取れたとたんにATFクーラー内や配管内に残ったATFがタラタラと出てきますので、要注意。後で注入時に4.2Lほど入ったので、ATFクーラー周りで1Lほど出てくるかと思われます。くたびれたバスタオルをウエスにしたのですが、すでに使い物にならなくなりました(苦笑)。後は外したものを元通りつけるだけ。

何とか朝8時から始めて16:00頃にはAT周り:配管、ストレーナー、フルードの交換、水回りの冷却水とラジエーターの交換、エンジンオイル、エレメントまで交換し水のエア抜きまでこぎつけることができました。

今回交換したホース、在庫と予算の関係で片方は純正、片方は社外品を使用しましたが、お勧めはやはり純正。エンジンルーム内のホースですが、カシメが金色の方が純正、銀色の方が社外品です。

社外品のメーカーはCOHLINというメーカーで、以前にPSホースを購入した時も同じメーカーだったので大丈夫だろうと思い購入したのですが、ホースの質が純正と違います。純正は布巻補強がしてあり、カシメ部分もダブルのカシメ。COHLINは補強なしで触った感じも頼りなく、カシメもシングル。耐久性はあまり望めないでしょう。さらに、トランスミッション側の曲げ加工精度が甘く、微妙に角度が違うため、非常に苦労しました。

あと、配管の接続部にはそれぞれOリングがありますので、交換時には忘れずに交換しましょう。と言いながら、1か所は取れなかったのでそのままなんですけどね(苦笑)。外した純正は捨てずにとっておいて、ホースを打ち換えてもらって予備にしようと思います。

そんな訳で今年もよろしくお願いしますm(__)m


先日のDD2号の冷却水漏れレポートを見て「新しくなっても水回りのトラブルはBMWのお家芸ですね」なんて他人事のような書き込みを掲示板にしていたバチが当たったのだろう(笑)。末尾ではあるが、いつも有益な情報をいただくmedama1goさんに感謝する。



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