2016年1月26日(火)

DD2号 ATF交換 − 予備調査

E34のDD号は、結局17万kmほど走行したにもかかわらず、一度もATF(Automatic Transmission Fluid)を交換しなかった。それでも、DDの運転が丁寧であったためか、ATの不調は感じられなかったし、DD号を降りるまでスムーズに変速していた。滑っている様子も見られなかった。DD号のATFを一度も交換しなかった理由はATの調子が良かったこともあるのだが、気付いた時には手遅れだったこともある。その当時、DDが聞いたところによると、10万km以上無交換で走った車のATFを交換するとATの調子が悪くなるかもしれない、というものであった。未だにその真偽は不明だが、現在走行76,000kmのDD2号については、そろそろATFを交換したほうが良さそうだ。そんなわけで、DD2号のATF交換について少し調べてみた。

DD2号には、ZFのGA6HP19Zと呼ばれる6速の変速機が付いているようだ。ATFの交換は全量交換、あるいは半量交換の方法があるらしいが、全量交換しようとすると特別な装置が必要らしい。それに、不用意に全量交換すると壊れてしまうリスクもあるそうだ。ここは大人しく半量交換だな。

さて、BMWのパーツカタログを見てみると、純正ATFは

ATF2   P/N: 83222305396

のようである。純正価格はまさかの約8,000円/リットル(笑)。まぁ、純正のATFなんて元から買う気はないんだけどね・・・。

じゃぁ、ZF製のOEMはどうだろう。ATF2に該当するZFのATFはどうだろうか? ebayで1リットル×6本の出品を見てみると、送料込みで約3,500円/リットルだ。1回半量交換するのに5〜6リットルぐらい必要らしいので、2万円超か・・・。結構いい値段がするなぁ・・・。

一方、ATFを交換する際にはストレーナーと呼ばれるオイルフィルタも一緒に交換したほうがいいらしい。ただ、DD2号のストレーナーはプラスチック製のオイルパンと一体になっているため、オイルパンごと交換するようだ。このオイルパンは、

セット AT オイル フィルター オイル パン   P/N: 24152333907

のようである。純正価格は約47,000円か・・・。まぁ、純正のオイルパンなんて元から買う気はないんだけどね・・・(←再び負け惜しみ)。

じゃぁ、ZF製のOEMはどうだろう。ざっと調べてみると、おおよそ、2万円ぐらいだなぁ・・・。ebayなら送料込みで16,000円ぐらい。サードパーティならもっと安い。でも、あまり安いとフィルターの素材が悪く、それが流路に詰まってしまうかもしれないという情報もある。また、ebayで売っているオイルパンを見てみると、オイルパンを留める24本のボルトも同梱されているものがある。このボルトも同時に交換すべきなのだろうか?

インナー トルクス ボルト M6X28,5   P/N: 24117552108

さて、いろいろと調べてみると、どうもATFを半量交換するときは、おおよそ下記の手順のようだ。

  1. 車体のアンダーカバーを外す。
  2. ATオイルパンのドレインから古いATFを抜く。
  3. ATオイルパンを外して、オイルパンに溜まっているATFを抜く。
  4. オイルパンが当たる面を綺麗に掃除する。
  5. 新しいフィルターが付いたオイルパンを取り付ける。
  6. フィラープラグを外し、ATFをあふれるまで入れる。車は水平にしておく。その後、フィラープラグを取り付ける。
  7. エンジンをかけてエアコンをONにしてATFを30〜35℃に温め、DレンジやRレンジにしばらく入れた後、Pレンジに戻す。
  8. エンジンをかけたままフィラープラグを外し、ATFをあふれるまで入れる。ATFの温度は40℃まで。その後、フィラープラグを取り付ける。

GA6HP18ZのATFはおおよそ9.5リットルであるが、上記の手順により交換可能な量は5.5リットルぐらいらしい。だいたい半分強の量だなぁ。これを2回繰り返せば約80%のATFを交換できそうだ。

さらにインターネット上の情報を調べてみると、ペリカンパーツのサイトに「ATFは50,000マイル(80,000km)走行ごとに交換する。1回目はATFだけを交換する。2回目はフィルターとともに交換する。」との記述があった。なるほど、エンジンオイルの交換みたいなものか。

なんとなくイメージがつかめてきたので、近いうちに車の下にもぐってATのオイルパンを見てみよう。



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