2014年3月25日(火)

天井の貼り替え 第3章 − siegrさんより

今回は、天井の貼り替えレポートの第2章の続きとして、完結編の第3章のレポートをいただいたので紹介しよう。 


第3章 「このスプレー缶・・・高いね〜」

サンルーフの内張りを引っぺがす。間のスポンジはポロポロと崩れ落ちる・・・。さらばぢゃ・・・

中骨の部分はカッターで糸を切って、毛抜きで糸を抜いてしまう。中骨を包んでいるベージュ色の部分はビニールレザーのような材質で、中骨には裏側で貼り付けてある。チェックして剥がれていたら、貼りなおして準備しておく。パーツクリーナー等でクリーニングしておくと、接着剤の付きも良いかと思う。

中骨の裏側、生地を貼り付ける場所に捨て吹きを行う。生地のほうにも捨て吹きをしたほうが良いのだが、しっかりマスキングして余分に付かないようにしておく。私はここをいい加減にやってしまい、気が付いたら表面に凸凹ができてしまった。サンルーフの貼り替えをやる方は、くれぐれも中骨の表面側には接着剤を付けないように注意されたい。また細かい手順等は先達のリポートにも詳しいので、そちらを参照されたし。

コーナー部分にはこのようにパッチをしておいた。実際には溝に入った部分しか当たらないのだが・・・。何かの折に見えたような・・、この部分・・・

一応完成。裏側だけなのは画像が無くなってしまって・・・。撮ってないのかも・・・、記憶にございません。

この内装の出し入れは、それなりにコツがある。まず、半分ほどスライドして前側の爪を指先で探りながらポストから外すのだが、外れた時点で動かさないようにする。爪が広がって外れそうな状態でチルトに移行すると、後ろ側が引っかからないでスムースに上がってくる。ポストから外れた所から少しでも動かすと、後ろ側とルーフが当たることがあるので、やりなおしになる。何度かやると理屈も解るので実践されたし。

フロントピラーの内張りを引っぺがす。まさにペロンと剥がれるが、中身はレザー状のシボが成形されているから、仕向けや仕様によっては生地が貼られていない仕様があるのかな・・・。

捨て吹きをして貼り付けるとこのようになる。この辺になると、慣れてしまってやる気が散漫になるので注意が必要。最低でも生地を乗せるときは慎重に乗せないと端っこでつじつまが合わなくなってしまうことがある・・・。フロント右のやつはなんとかゴマかした。あぶなかった〜。

リアピラーの内装もフロントのものと同様だが、ルームランプが付いているのでこれを外す。はめ込んであるだけなので、簡単に外れる。臓物を外してマスキングをして、サテンブラック(半つやの黒)で塗るとこんな感じになる。この部品はプラスチックなので、そこらへんの缶スプレーでOK。指が写りこんだ画像はご勘弁を・・

アシストグリップを塗る。ここはビニール系の材質なので、染めQを使用する。実勢価格が1900円くらいで、とてもお高い缶スプレーである。今回はサンバイザーと合わせて2本使用したので約4000円。まあ後で色が剥がれることを思えば、やむを得ない。このスプレーは乾くと発色する感じの特性で、時間も20分程の速乾性。塗る時も少し近い距離で(15cm前後)、短時間吹くようにすると効率が良い。濡れているときはやや発色が悪くてうすいように見えるが、そこで我慢して乾燥時間をおくと、本来の色が出てくる。取り付けビスの部分には、割り箸を30mmくらいに切って咬ませて吹いて、最終乾燥は24時間程度の放置プレ〜。取り付けビスのカバーやサンバイザーのキャッチもしっかり塗っておきましょう。

出来上がり。元色はグレーだがまずまず自然な仕上がりか・・・。触った感触などは変わらないし、塗装面同士が当たる部分もくっつかない。色も剥がれないので安心した。

サンバイザー(塗ってしまってるし)を含めた全体像はこんな感じになる。リアピラーもすでに・・・。各部位の出し入れはこれも先達のリポートがたくさんあるので参考にされたい。

 

まとめ

標準はグレーの天井なのでオリジナルではなくなる。ここにこだわる人は、近い色や風合いの生地もあるので、業者さんに相談すれば探してもらえると思う。

昔の試乗レポートなどに「黒でまとめた男の仕事場」的な表現があったが、まさにこの感じの内装になった。いちばん目に付く部分なので、自分仕様になったのは気分が良い。

作業に自信が無い方は、それなりに費用もかかるが業者さんに依頼するのも有りかと思う。せめて劣化したスポンジなどを剥がして依頼すれば、多少は安くなるかも知れない。

色変え自体はさほど難しい作業ではないし、他の方法もありえるので(標準の内装がしっかりしているのならそのまま染めてしまうのも・・・)、違う方法で色変えをされた方は、是非リポートをしていただきたい、そんなこんなの作業が結果的にE34を延命させることに繋がると考える。

くれぐれも作業は自己責任で宜しくお願いします。


どうせ内張りを貼りかえるのなら、このレポートのように色を変えてしまうのもいいだろう。黒は全体的に渋くてカッコイイなぁ。DD号の天井も若干浮いてきているようだし、いつかは貼り換えなければいけないようだ。

末尾ではあるが、非常に有用なレポートをいただいたsiegrさんに感謝する。



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