2013年11月25日(月)

CCMの修理 − medama1goさんより

今回は、メンテレポート常連のmedama1goさんより、CCM修理のレポートをいただいたので紹介しよう。ちなみに、CCMとはチェックコントロールモジュール(Check Control Module)のことで、電装系機器の健全性をチェックするモジュールのことだ。


先日、山梨県在住のふぁみりおさんという方が、CCMが変なエラーを吐くという事でしたので、ストックしてある予備品を送って不良品を返送してもらいました。 で、当の車両はというと、モジュール交換でひとまず収まったようですので、モジュールの故障、という事で良いようです。

さて、これでこちらには壊れたCCMがあります。このままでは仕方がないので、修理してみましょう。

まず正常なCCMでキーON

キャタリストの表示が出て...

マニュアルを参照と出て...

すべて消えます。

では、不調な方は...

キャタリスト...おや?なんだこの「+」は?

P.A.S. FLUID...? なんですか? ソレ?

マニュアル参照は一緒ですが...

CHECK CONTROL と怒られてしまいました。

では、早速これをばらしてみましょう。

今回のCCMも故障事例でよく出てくるプラスチック筐体の物。裏表のカバーは、両サイド4か所で止めている爪をマイナスドライバーなどで起こすと簡単に外れます。

上下のパネルは溝にはめてあるだけですが、下側はコネクタが噛んでいる上に基盤が裏側筐体の溝にはめ込んであるため、パネルは外さずにコネクタの噛みこみを外して、基盤をスライドさせて筐体から抜きます。

以前のDDさんのレポートにもあった、R60、R61、R62の各抵抗アレーの半田を全てやり直します。

この、矢印の列ですね。不器用な私がやると、どうも汚くなりますね(笑)。

さて、こんな所で良いかな?と各部をチェックしていると、なんだ、これは?

コネクタ直下の半田の様子です。奥側も大概ですが、手前、いかにも怪しい雰囲気プンプンですね(笑)。当然これも全て半田し直し。

さて、結果は...

怪しげな+マークは出ていません。

ここまでは順調...

エンジン始動キタ――(゚∀゚)――!! 

完治しました。怪しい所を一度に再半田したので、どこが効いたのかは正直不明ですが、このCCMもはんだ付けのみで完治しました。

ちなみに私の車両に付いているCCMはこちら

プラスチック筐体ですが、今回の修理品とは様子が違います。文字が小さく、消してありますがMade in W.-Germanyの表記もあります。

P/N(パーツナンバー)も
  正常品 61 35 1 388 098ですが、
  故障品 61 35 2 942 287で、
DDさんが修理したものと同一の番号になっています。ひょっとしたら、この品番のCCMは故障しやすいタイプなのかもしれません。先代の535に載っていたCCMは金属筐体でしたが、こちらは比較的トラブルが少ないようです。

ちなみに、現在パーツリストで検索すると、
  CCM P/N 61 35 1 388 614
D定価で13,650円だそうです。LKMのD定価37800円よりは良心的なようです(笑)。


DDもプラスチック筐体でP/Nが「61 35 2 942 287」のCCMが良く壊れている印象がある。このP/Nのものは、ハンダクラックが入りやすいみたいだ。逆に言うと、このCCMが上記のように故障した場合は、ハンダの付け直しで復活する可能性は高いい。

末尾ではあるが、有益な情報をいただいたmedama1goさんに感謝する。



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