2012年1月22日(日)

リアステアリングアームの交換 − 今度は左側

以前に報告したように、DD号は何故か右側のリアステアリングアーム(ピットマンアーム)ばかりが劣化し、左側は長い間交換する必要がなかった。しかし、最近、ついに左側のリアステアリングアームからも異音がするようになってしまった。そろそろ交換しないとダメだなぁ・・・。

幸い、グリスを入れ替えた新品のリアステアリングアーム が手元にあったので、これに入れ替えてみることにした。

まずは、写真1のようにリアの左側をジャッキアップし、ウマをかける。車の下側の作業をするときは、必ずウマをかけておこう。特にリア側をジャッキアップするときは、前輪に輪留めをかけるのを忘れないように。


写真1 ジャッキアップしてウマをかけたところ

交換するリアステアリングアームは、写真2のところにある。


写真2 リアステアリングアーム

写真3は、リアステアリングアームを少し下から撮影したものである。特に、ブーツの切れ等は見られない。


写真3 交換前のリアステアリングアーム(拡大)

リアステアリングアームは、頭が22mmのボルトで固定されている。また、奥側のボルトには上部に22mmのナットがあるため、これを外すには22mmのソケットやメガネレンチが計2本必要になる。DDは22mmのメガネレンチと22mmのソケット(+ロングスピンナハンドル)を使っている。写真4に手前側のボルトを緩めているところを示す。


写真4 手前側のボルトを緩めているところ

奥側のボルトは、上部のナットをメガネレンチで固定して下側のボルトをソケットレンチで緩めればいい。写真5に取り外したリアステアリングアームを示す。


写真5 取り外したリアステアリングアーム

取り外したリアステアリングアームは、写真6のようにボルトが錆びていて抜けなくなっている。


写真6 ボルトが錆びている

仕方がないので、写真7のようにボルトにCRC5-56を吹きかけ、無理やり抜いてみる。


写真7 CRC5-56を吹きかけているところ

リアステアリングアームを手に持ち、ボルトの先を地面に打ち付けると徐々に外れてきた。写真8に外れたボルトとリアステアリングアームを示す。


写真8 外れたボルトとリアステアリングアーム

本来なら、この錆びたボルトは新しいものに交換しないといけないのだが、今回は用意がないため、写真9のようにサンドペーパーで錆を落として使うことにする。


写真9 ボルトの錆を落としているところ

一方、写真10は、交換のために用意したリアステアリングアームである。


写真10 リアステアリングアーム(左:新、右:旧)

写真からもわかるように、新品のリアステアリングアームのほうが、穴の間隔が狭い。ジョイント部分の角度のせいでこのように見えるのかと思ったのだが、比較してみるとやはり新しい物の方が穴の間隔が狭い。写真11に横から見たリアステアリングアームの新旧比較を示す。


写真11 横から見たリアステアリングアーム

少しわかりにくいが、この写真でもやはり新品のほうが穴の間隔が狭い。どうして・・・? まぁ、いいか!!(笑)

そんなわけで、穴の間隔は気にせず、新しいリアステアリングアームを取り付ける。まずは、奥側のボルトとナットを取り付けるが、手前側のボルトを取り付けようとすると、写真12のようにボルトとボディ側の穴の角度が合わない。


写真12 ボルトとボディ側の穴の角度

このままでは取り付けることができないので、写真13のようにリアの車軸をジャッキアップする。


写真13 車軸をジャッキアップしているところ

すると、写真14のように、ボルトとボディ側の穴の角度が一致してボルトを取り付けることができるようになる。もちろん、キッチリと角度を合わせるためには、リアステアリングアームのジョイント自体の角度で微調整してやる必要もある。


写真14 ボルトとボディ側の穴の角度を合わせたところ

最後に、ボルトを締めれば交換作業終了である。締め付けトルクは、127N・mである。写真15に交換後のリアステアリングアームを示す。


写真15 交換後のリアステアリングアーム

交換後は、もちろん異音はなくなった。なんか、前日からリアステアリングアームばかりを交換しているような気がする(笑)。このアームはどれぐらいもつのだろうか・・・?

 

なお、この報告を書いていて気づいたのだが、図1を見ると、リアステアリングアームの奥側のボルト(図中の[7])が上から下に向かって刺さっている。DD号のものは下から上に向かって刺さっていた・・・? 錆びたボルトを交換するときに、これも変えておかなくてはいけない。また、本来なら図1の[9]のロックナットも新品に交換しておくべきである。


図1 リアステアリングアーム(図中の[6])

ちなみに、ナット・ボルト類の部品番号は以下のとおりである。

図中の番号

名称

部品番号

7

六角ボルト(M14X1.5X100) 07119914849

8

フラットワッシャー 07119905829

9

セルフロック六角ナット(M14X1.5) 07129922745

10

六角ボルト(M14X1.5X60) 07119914816



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