2011年9月10日(土)

リアからコツコツ音 − リアステアリングアームにグリス補給

先日から、「リアからゴンゴン音 − 原因不明だが?」や「リアからコツコツ音 − 原因は?」でリアからの異音対策を報告してきたが、音は小さくなったものの完全には消えていなかった。

いろいろ試してみたが、コツコツ音は完全には消えない。そういえば、「リアからコツコツ音 − 原因は?」でリアステアリングアーム(ピットマンアーム)の取り付けボルトを締め直したところ、音が小さくなったような気がした。ということは、 もしかしたらリアステアリングアーム自体が怪しいかもしれない。

部品箱を見てみると、都合のいいことにリアステアリングアームの新品があったので、これに交換してみることにした。

まずは、写真1のように車をジャッキアップしてウマをかける。


写真1 ウマをかけたところ

怪しいのは右リアのステアリングアームなので、もちろん右リアのタイヤを外しておく。ステアリングアームを観察すると、写真2のように、特に怪しいところはない。ブーツも破れていない。


写真2 リアステアリングアーム

リアステアリングアームは、22mmのボルト2本で取り付けられているので、これらのボルトを外してリアステアリングアームを外す。作業の詳細は、「リアステアリングアームの交換 − 右側のみ」を参照してほしい。

外したリアステアリングアームと新しいリアステアリングアームの比較を写真3、写真4に示す。


写真3 リアステアリングアームの比較1(左:古いもの、右:新品)


写真4 リアステアリングアームの比較4(左:古いもの、右:新品)

外してみても、特に異常は見られない。しかし、ボルト穴に棒を入れて動かしてみると、どうも動きが固い。もしかして、グリスが入っていないのか? 確か、boven7さんから「グリスが入っていないんじゃないか?」ってアドバイスをいただいていたなぁ・・・。

ブーツの下側だけを外して中のグリスを見てみると、写真5のように、あまりグリスが入っていなかった。


写真5 ブーツの下側を外したところ

DDは中に詰めるグリスを持っていなかったので、とりあえず手持ちのスプレーグリスを入れておいた。写真6にグリスを入れたところを示す。


写真6 グリスを入れたところ

両方のブーツの両サイド、計4箇所のブーツを外し、すべてにグリスを補給してから再びブーツを取り付けた。。すると、リアステアリングアームの動きがスムーズになった。そこで、試しに新しいリアステアリングアームを取り付けるのをやめて、グリスを補給した古いリアステアリングアームを取り付けてみることにした。

リアステアリングアームを取り付けるときには、写真7のようにジャッキでリアの車軸を上に持ち上げて、ボルトとネジ穴が一直線になるようにしておく。こうしないと、手前側のボルトが取り付けられない。


写真7 ジャッキで車軸を持ち上げているところ

写真8にリアステアリングアームを取り付けたところを示す。


写真8 リアステアリングアームを取り付けたところ

リアステアリングアームの取り付けボルトの締め付けトルクは127N・mなので、結構な力が必要だ。DDは、力無し&根性無しなので、写真9のような長いスピンナーハンドルを使って締め付けている。トルクレンチ? なにそれ?(笑)


写真9 長いスピンナーハンドル

リアステアリングアームにグリスを補給した後、少しDD号を走らせてみたが、コツコツ音は完全に消えていた。長距離は走っていないので、これが原因だと断定はできないが、もしリアステアリングアームのグリス切れが異音の原因だとすると、もしかしたら摩耗していることも考えられるので、次に同じような音が出始めた場合には、新しいリアステアリングアームに交換した方が良さそうだ。もちろん、交換の際にはグリスをタップリと詰めておくことにしよう。

末尾ではあるが、この異音についてアドバイスいただいた方々に感謝する。



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