2006年4月29日(土)

リアステアリングアームの交換 − 右側のみ

以前に、「エンジンオイル交換 − パワステオイル漏れ発見!?」でエンジンオイルを交換した際にパワステオイル漏れを発見したのだが、同時に右側のリアステアリングアーム(ピットマンアーム)の劣化も見つかっていた。

劣化しているのは右側だけなのだが、右側だけ新品に換えるのも左右のバランス的にどうかと思う。でも、両方交換すると高いし・・・・。う〜〜ん。

やっぱり、劣化した右側だけ交換しよう! 部品代は半額で済むし!(笑)

ちなみに、リアステアリングアームは図1の赤の部品である。


図1 リアステアリングアーム

図1でわかるように、これは2本のボルトで固定されている。ただ、図1では、7番のボルトが上側で9番のロックナットが下側になっているが、実際には7番のボルトが下側で9番のロックナットが上側である。

このリアステアリングアームの交換はコツさえ掴めば簡単だ。今回はBlue May Windの管理人 boven7さんにお世話になり、交換作業を行った。

まずは、写真1のように後輪部分をジャッキアップして、右側だけホイールを外す。もちろん、安全のため、ウマをかけておく。


写真1 ジャッキアップし、ウマをかけたところ

下から覗くと、写真2のようにブッシュ部分がつぶれたリアステアリングアームが見える。


写真2 劣化したリアステアリングアーム

交換するためにはこのボルトを外せばいい。ボルトの頭のサイズは22mmなので22mmのソケットと長いめのスピンナーハンドルを用意しておこう。

まずは写真3のように手前側のボルトを外す。意外(?)と固く締まっている。


写真3 手前側のボルトを外しているところ

次に奥側のボルトを外すのだが、上部のロックナットが一緒に回らないようにモンキーレンチなどで押さえておく。写真4に奥側のボルトを外しているところを示す。


写真4 奥側のボルトを外しているところ

ボルトがなかなか外れないときは、車軸を少し上げてやると外れるはずだ。写真5にボルトを抜いているところを示す。


写真5 ボルトを抜いているところ

車体に付いていたリアステアリングアームは、写真6,7のように新品と比べるとブッシュ部分がひどくつぶれている。


写真6 リアステアリングアームの比較(左:新品、右:劣化)


写真7 リアステアリングアームの比較(左:新品、右:劣化)

今回用意したリアステアリングアームはI.P.S.から個人輸入したものだ。BMW純正パーツではない。価格は$39(送料別)であった。

劣化したリアステアリングアームを外したら、今後は新品のものを取り付けてやればいい。

取り外したときにワッシャーも一緒に外れたと思うのだが、そのワッシャー・アーム・ボルト・ナットの位置関係は、基本的に写真8のようである。


写真8 各部品の位置関係

取り付ける際には、まず手前側のボルトを取り付ける。そして、次に奥側のボルトとロックナットを取り付けるのだが、ここでは写真9のようにジャッキで車軸を少し持ち上げて高さを調整してやれば、すんなりとボルトが入るはずだ。


写真9 車軸の高さを調整しているところ

高さ調整は、ジャッキを少し低めにセットして、少しずつ上げながらボルトが入るかどうかやってみればいいだろう。

最後に写真10のように、両方のボルトを固く締めてやればいい。締め付けトルクは127N・mである(たぶん・・)。


写真10 ボルトを締めているところ

写真11に交換後のリアステアリングアームを示す。


写真11 交換後のリアステアリングアーム

交換後のインプレッションだが、はっきり言って違いはよくわからない。たぶん、DDは違いがわかるほどハードな走りをするわけでもなく、鈍感なほうなのでわからないのだろう(苦笑)。

なお、リアステアリングアームの交換方法については、「リアステアリングアーム(ピットマンアーム)の交換 − Mゴロー号」で紹介しているので、こちらも参照して欲しい。

末尾ではあるが、交換作業をご指導いただいたboven7さんに感謝する。



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