2009年5月9日(土)

E39 前期型ヘッドライトの光軸調整ロッド交換の補足 − 555さんより

今回は「E39 前期型ヘッドライト光軸ロッドの交換 − 555さんより」の補足として、追加レポートをいただいたので紹介しよう。


【はじめに】

前回、右側ヘッドライトの光軸調整ロッドを交換したところ、ロッドが破損していなければ、電源コネクター部分を上下左右に動かしても、ライトユニットがまったくグラつかないことがわかりました。そこで、今回は、わずかにグラついていた左側ヘッドライトの光軸調整ロッドを交換しましたので、前回説明が不足していたことなどを補足します。

 

【部品】

光軸調整ロッドは左右共通部品ですが、元々の部品の色が白色なのに、前回購入したロッドはピンク色、今回購入したロッドは黄色でした。「仕入れロットによって色がまちまちなんです」とのディラーの部品担当者の話でした。


色の違う今回の部品

 

【分解】

ライトボディとレンズカバーを連結している爪が6箇所だと思い込み、6箇所の爪だけを解除して、ライトボディとレンズカバーの間にマイナスドライバーを入れてコジッタところ、解除していなかった7個目の爪が簡単に折れてしまいました(泣)。


折れた7個目の爪

ウインカー側のこの部分の爪は、他の爪と形状が異なり見落とし易く割れ易いです。

パキッという小さなイヤな音を聞いたときに、以前、初めて右側を分解したとき、やはり折ってしまっていたことを思い出しました(ボケ)。

・・・この爪がなくても、水滴発生内部曇りの不具合には直結していないみたいです(右は折れる前から水滴が発生していて、左はこの後の雨天でも曇っていません)。

分解したところ左右調整ロッドだけが折れていましたが、光軸調整ノブを廻していたら上下調整ロッドも折れたので分解が容易になりました。

 

【ロッドについて】

やはり新品のロッドには穴が開いているだけで、光軸調整ノブの雄ネジと連結するための雌ネジが切られていません。そこで、一度仮組みをしてロッドの穴に雌ネジを作りました。


穴が開いているだけのロッド


仮組みしたロッド

 

【ロッドのロッドキャッチはめ込み】

やはり極端に固いために、そのままではロッド先端をロッドキャッチに入れられませんでした。左右調整ロッド(長いほう)はグリース塗布で押し込むことができましたが、上下調整ロッド(短いほう)はグリース塗布ではだめで、ヘアドライヤーでロッドキャッチを適度に暖めて押し込みました。

 

【ライトユニットのライトボディへの組み込み】

ロッドキャッチ付きの左右調整ロッドをライトボディの光軸調整雄ネジに取付け、上下調整ロッド付きのロッドキャッチ部品をライトユニットに取付けます。


ロッドの取付け状態

この時、左右調整ロッドは光軸調整ノブを廻して、写真より少し深め位置まで雄ネジをネジ込んでおきます。


左右調整ロッドのネジ込み状態

前回の右側同様にライトユニットの穴にライトボディの光軸調整モーターシャフトを通し、上下調整ロッドをライトボディの溝に入れて、光軸調整ノブを廻して上下調整ロッドを少しだけ引き込みます。

次に、ライトボディ側の左右調整ロッド先端のロッドキャッチを、ライトユニットの穴に差し込んで取付けます。そして、光軸調整モーターシャフトを時計方向に90°廻してロックします。この時、ライトボディに対するライトユニットの位置・状態がおかしいと、光軸調整モーターシャフトが固くなって廻しずらくなります。

裏面のバルブの中心も、ライトボディの穴に対して大きくずれていましたので、光軸調整モーターシャフトを無理に廻さず、光軸上下調整ノブ・光軸左右調整ノブを廻して、裏面のライトボディの穴に対するバルブの中心位置を少しづつ調整しながら光軸調整モーターシャフトを廻したところ、分解時と同じ程度の力で無理なく廻せる状態になりました(マイナスを横向きにします)。


ロック前の光軸調整モーターシャフト

 

【おわりに】

これで両ヘッドライトの光軸調整ロッド4本の交換が終わったので、間違って動かさないように外してあった光軸調整モーターの電源コネクターを接続、久しぶりに光軸の上下操作が室内で出きるようになりました。

残るは、レンズカバー表面の曇り改善と、雨天時のレンズカバー内面の水滴発生&曇り対策をしなければ・・・
 


細かいところが丁寧に説明されており、はじめて作業する人でも安心して作業することができるだろう。

末尾ではあるが、有用なレポートをいただいた555さんに感謝する。



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