2005年3月2日(水)

エアコンコントローラーの修理 − bighipさんより

今回はbighipさんより、エアコンコントローラーの修理レポートをいただいたので紹介しよう。ただし、写真が撮れなかったようなので文章だけのレポートである。


私のBMWは1994年 525i(右ハンドル)をオークション代行にて昨年10月に購入しました。

購入時には気付かなかったのですが、11月末になってエアコン(オートエアコン)が動いていないことに気付きました。AUTOのスイッチ類を押しても緑のランプが点きませんでした(この時はまだ、マイクロフィルターのせいであって欲しいと思っておりました。)

風量を全開にするとデフロスターのみ動作するのです。BMWを購入したのは初めてでしたので、ボタンを押した時にランプが点灯するということをDDさんのHPを見た時に知りました。

この時は、なぜ点かないのかわからず、DDさんのHPや他の人のHPを色々と拝見し、行きついたのがコンピューターのハンダの剥離、ファイナルスイッチのハンダの剥離及びコンデンサー等の破損ではないかと言うことでした。

そこで、DDさんのHPを参考にコンピューターとファイナルスイッチを外し、全てのハンダを付け直し、ファイナルスイッチのコンデンサーも付け直しました。また、コンピューターも外しハンダを付け直しました。

コンピューターは、ボンネット内のヒューズボックスの反対側に同じように黒いボックスがあり、運転席側の方を外しました。外すには、コンピューターの両サイドに上からクリップのようなものでとめられていますが、これをペンチ等で引っ張れば抜けます。取り付けはその逆の作業になります。

これで動け・・・と思いつつエンジン始動、でもランプは点灯せず・・・。

また、一からHPめぐりしていた時、先日2月22日のミッチョさんのオートエアコンのマイクロフィルター交換という内容を見ました。その中にエアコンコントローラーと言うものが表示されているではありませんか。

この部品は以前マイクロフィルターを交換する際に見た事があったので、すぐにこれを外して見ました。外し方は、ミッチョさんの内容(2月22日)の写真1のとおりです。

このコントローラーはプラスねじ4本で留まっています。これを外すと、プリント基板に色々ついており、ハンダもコンピューターの時より多いのではと感じつつ、2時間かけて慎重にすべてのハンダを付け直しました。

はっきり言って私にはハンダの浮きを調べるのは難しかったので、全てのハンダを付け直すという作業になったのですが、判る方法があればその方が早く作業も終われたでしょう。でも、コントローラーの中身は殆どの部品が両面でハンダ付けなので、本当に調べる方法をご存知であればその方がいいと思います。

それと、私の使用したハンダゴテは30Wのものですが、BMWに使用されているハンダはなかなか溶けてくれませんので、くれぐれもコテのあてすぎによる部品の破損には気を付けてください。

付け終わった後、外したカバーを元に戻し、エアコンコントローラーを元に戻して作業完了です。元に戻す際は、エアコンコントローラーの取り付け位置から半分程度差し込んだところに何故かねじが上から出ているので、入りにくいのです。無理に押し込むと破損しますので注意してください。私はできるだけ、平行になるようにしてできるだけ取り付けスペースの下側の方から差込みました。

最後に、ミッチョさんのエアコンコントロールパネルの修理も参考に内部のハンダも全て付け直しておきました。

全てを元に戻した後、エンジンをかけると緑色のランプが点灯したではありませんか!

風量を全開にしなくても暖かい風が出てくるようになり、あまりの嬉しさにタバコを何本吸ったのか忘れるくらい、ランプを眺めていました。11月末からデフロスターのみの暖房で過ごして来た私には感動の一言では表せないくらいの喜びと、家族らのブーイングが聞こえなくなる日が来たことが本当に嬉しかったです。

ミッチョさんの2月22日の内容を確認しなければ未だにデフによる暖房で過ごしていると思います。本当にミッチョさんには感謝しております。

追記:
ファイナルスイッチの部品交換内容は、コンデンサー3個、電解コンデンサー3個、チップ1個です。因みにこの交換した部品は全て壊れていませんでした。


bighipさんの苦労の軌跡が伺える修理レポートである。エアコンがうまく動作しない人には何かの参考になるのではないだろうか。

末尾ではあるが、面白いレポートを投稿いただいたbighipさんに感謝する。



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