2020年1月25日(土)

DD2号 エンジンの振動 − 原因の考察

エンジンが温まってくると低回転時の上り坂等で酷いノッキングのような振動が出るDD2号だが、いまだに原因がわからずにいる。いろんなところを交換してみても一向に症状は改善しない。メンテ記録を見てみると昨年の6月ぐらいから症状が出ているようだ。こんなときメンテ記録は便利だ。ただ、そろそろ原因究明も飽きてきたので、本気で修理してみようと思う。

まずは、症状の整理から。下記の条件の時に車が振動する。

  1. エンジンが温まっているとき。水温は90℃〜110℃ぐらいで、熱くなるほど症状が出る。冷えている間は症状が出ない。
  2. 冬になると症状が出にくい。夏の方が症状が出やすい。
  3. エンジンの回転数は1400〜2000rpmの間。
  4. トランスミッションが3〜5速ぐらいで、少し上り坂でゆっくり加速中のときに症状が出やすい。
  5. 燃費は変化がないか、若干いい(ように思う)。

また、今までに以下のような様々なところをチェックしてきた。

以上のような対策をしても、症状としては全く改善しなかった。すなわち、点火系、燃調系、エンジンコントロール用センサー系、VANOS系等をチェックしたが、特に問題ない。また車両にPCを接続してエラーログを見てみたが、特にエラーは記録されていない。

上記の症状の3を見ると、振動が発生するエンジン回転数は1400〜2000rpmである。これは車速によらずエンジン回転数によることを示しているので、振動の発生元は足回りである可能性は低く、エンジンである可能性が高い。足回りとエンジンを接続するトランスミッションについては、トルコンまでは可能性があるが、それ以降の可能性はない。しかし、これまでのエンジン関係のチェックと燃費から考えてみると、エンジンが振動している可能性は低いと考えてもいい。

そうすると、残るはオートマチックトランスミッションのトルコン部分だろう。ただ、トルコン自身は振動するような要素はあまりないが、ロックアップ機構が働く場合は、そこのクラッチでジャダーにより振動が発生することがある。DD2号に搭載されているGA6HP19Zの仕様を見てみると、各速でロックアップ機構が働くようになっている。また、このトランスミッションはエンジン温度が60℃以下ではウォームアッププログラムが働き、特にロックアップ機構が動作するのはATFが35℃以上になってからのようだ。

以上の考察から、DD2号の振動はオートマチックトランスミッションのロックアップクラッチの部分で、クラッチが滑ることによってジャダーが発生していることが原因である可能性が高い。おそらくATFの劣化により高温で摩擦係数が低下して、ロックアップクラッチ部分で滑っていると考えられる。振動がエンジン温度やエンジン回転数に依存して発生していることからエンジンが振動していると思っていたが、実はトランスミッションが振動していたようだ。

さて、おおよそ原因がつかめてきたので、まずはトランスミッションのジャダーが原因かどうかを確かめてみよう。ジャダーの原因としてはATFの劣化なのでATFを入れ替えてみればいいのだが、ATFの交換は結構費用がかかるので、何とか簡単に安く確かめてみたい。そもそもロックアップクラッチ部でジャダーが出るということは、ATFの摩擦係数とすべり速度との関係が負勾配になっている(Negative Correlation)になっているということだ。これを簡単に正勾配に戻すには、何か添加剤を入れてやる方法がある。とりあえず、そんな添加剤を探してATFに入れてみるか・・・。


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