2016年11月13日(日)

DD2号  ホイールアライメント調整 − その3 ブロックを使わずに

DD2号  ホイールアライメント調整 − その2」で報告したように、DD2号のホイールアライメントを計測して、その計測結果をもとにしてリアのキャンバー角を調整した。しかし、その後、調整したはずのキャンバー角が規定通りになっているかどうかは測定していない。計算上は-2.0°に合わせたはずなのだが、実際には確かめていない。

そこで、もう一度、ホイールアライメントを測ってみることにした。しかし、再びブロックを積んで車を水平にして測るのも面倒だ。要は車を水平にすればいいので、車を置いたときのタイヤの高さが同じになるようにすればいい。そこで、駐車場に車を置いた時にタイヤが設置する部分の高低差を測ってみることにした。

まずは、写真1のように、駐車場の後ろ側にレーザー水準器を置く。


写真1 レーザー水準器を置いたところ

そして、写真2のようにホイールベースとトレッドをメジャーで測定する。


写真2 ホイールベースを測っているところ

計測した数値をもとにして、駐車場に車を置いた時のタイヤの位置にあたるところに青いチョークで×マークを描く。リアのナンバープレートの中心にあたるところにも×マークを描いておこう。


写真3 ×マークをチョークで描いたところ

そして、写真4のようにしてタイヤが接地する地面の高低差をレーザー水準器で測る。


写真4 レーザー水準器で地面の高低差を測っているところ

その結果、左後ろを基準としたとき、

であることがわかった。

すなわち、左後ろを基準とすると、右後ろは 6mm、左前は65mm、右前は75mmだけタイヤを上げればいいことになる。DDがいつも使っているプラスチック製のスロープは高さが65mmなので都合がいい。左前のタイヤにはスロープを、右後ろのタイヤには6mm厚の板を、右前のタイヤにはスロープと10mmの板を入れてやればいい。

オンラインショップで適当な板を探していると、900×300×5.5mmのMDF板と900×300×9mmのMDF板を見つけたので、ポチッっと購入。価格は送料込みで1,814円であった。これらの板と2つのスロープがあれば、4つのタイヤの高さをほぼ揃えることができる。

さて、準備ができればレーザー光がハッキリ見えるように暗くなるのを待とう。暗くなってきたら計測開始だ。写真5のように、左後ろのタイヤには何も敷かず、左前のタイヤにはスロープを入れる。


写真5 スロープを入れた左前タイヤ

一方、右側は写真6のように、右後ろには5.5mmの板を、右後ろには9mmの板とスロープを入れる。


写真6 右側

右前のタイヤの下には、写真7のように9mmの板とスロープを入れている。


写真7 右前のタイヤの下

これで4つのタイヤがすべて同じ高さに揃ったはずだ。この方法ならブロックを運んだりジャッキアップしたりしなくていいのでラクチンだ。

ここまでできれば、「DD2号  ホイールアライメント調整 − その2」と同じようにして、計測していけばいい、写真8に左側タイヤの外側にレーザーの鉛直面を作ったところを示す。


写真8 レーザーの鉛直面

また、写真9にレーザーの鉛直面とホイールの上側との距離を測定しているところを示す。


写真9 距離の測定

測定の結果を図1に示す。


図1 測定結果

リアホイールのキャンバーについては、前回、-2.0°に合うように調整しただけのことがあって、左右ともにほぼ-2.0°になっている。リアタイヤのトーについては、トータルトー基準が0'〜20'なので調整の必要がある。近いうちに調整してみよう。一方、フロントのキャンバーについては、前回の測定結果と大きく違っている。これについては、写真10のようにタイヤ幅よりも狭い幅のスロープにタイヤを載せていることが原因かもしれない。


写真10 右前のタイヤの下

いずれにしても、近いうちにもう一度計測してみよう。


 


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