2015年8月21日(金)

DD2号 リアストラットの交換 − 車高調

7万キロ走行で一度もショックを交換していないDD2号は、さすがにショックが抜けてきている。そこで、ショックを新品に入れ替えるとともに、スプリングを少し短くして、DD号のようにちょっとだけ車高を落としてみようと思っていた。しかし、E63用の安いショックやローダウンスプリングはほとんど見つからず、途方に暮れていた。

そんなとき、E63 630i用のXYZ車高調が99,900円(送料込み)で売っているのを見つけた。DDにとってはちょっと高価だが、車高調としては格安である。車高も調整できるしダンパーの固さも30段階で調整できる。これにしようかな! ポチッと注文した次の日には、写真1の箱が届いた。


写真1 XYZ車高調の外箱

箱の横には、写真2のようにE63の6気筒用(すなわち、630i用)と書かれている。


写真2 外箱横の表示

箱を開けてみると、写真3のように前後のストラットが計4本入っている。


写真3 箱の中身

箱の中央には、2つのビニール袋に分けて写真4のようなものが入っている。説明書や調整工具類だ。左上の部品類は、ブレーキホース等をストラットに取り付けるときに使う部品のようだ。E63では使わないかな?


写真4 説明書と調整工具

とりあえず、今日のところは簡単そうなリアストラットだけ交換してみよう。まずは、写真5のようにリア側をジャッキアップし、ウマをかける。写真では見えないが、右前タイヤには車止めをしている。


写真5 リアをジャッキアップしたところ

ジャッキアップポイントは、写真6に示すディファレンシャルギアボックスのところである。ジャッキアップしたら、ホイールを外しておこう。


写真6 リアのジャッキアップポイント

リアストラットを外す前に、写真7のスタビリンクから外していこう。


写真7 スタビリンク

スタビリンクの下側は、写真8のように18mmのロックナットになっている。


写真8 18mmのロックナット

18mmって、普通は使わないサイズだよなぁ・・・。このネジの先は、写真9のようにトルクス(T-30)になっている。


写真9 スタビリンクのネジの先

スタビリンクの両端はボールジョイントになっているので、そのままロックナットを回してもネジ自体も供回りしてしまって緩まない。そこで、写真10のように中心のネジをトルクスT-30で押さえながらロックナットを回すと緩めることができる。


写真10 ロックナットの緩め方

スタビリンクの上側のナットも16mmのロックナットになっているため、同様の方法で外す。16mmもあまり使わないサイズなので、通常のソケットレンチセットには入っていない。ちなみに、この2つのナットの締め付けトルクは65Nmだ。スタビリンクを外したら、次は写真11のストラットの下を固定しているボルトを外す。これも18mmだ。16mm、18mmのボルト・ナットやトルクスを多用しているのは、いやがらせか!?


写真11 ストラット下の固定ボルト

まぁ、いつものように、このボルトは固く締まっている。締め付けトルクは165Nmだ。ちなみに、このボルトは再使用不可に指定されている。18mmのソケットと60cmの超ロングブレーカーバーを使ってなんとか緩めた。

さて、次はストラットの上部の3つのナットだ。E63の場合、ストラットの上部はトランク内からアクセスできる。写真12のようにトランクの内張りを外す。外し方は、「DD2号 バックカメラの取り付け − その1 」で説明している。


写真12 トランク内張りを外したところ

その後、写真13のように左右のインシュレータを外すとストラットを固定している3つのナットが見える。


写真13 インシュレータを外したところ

写真14に示す3つのナットを外す。これは13mmでロックナットだ。これも再使用不可に指定されている。ちなみに、締め付けトルクは28Nmである。


写真14 ストラットの上部を固定している3つのナット

ナットを外したら、写真15のところを足で踏みながらストラットの下側を奥側へ落とすと、ストラットの上側が下がるとともに手前に倒れてきてホイールアーチ内から出すことができる。


写真15 足で押し下げるところ

写真16に新旧のリアストラットを示す。新しいストラットはなんかカッコイイ! ストラットの長さは、写真16の赤矢印のところをクルクル回してちょっと長い目に調整してある。おそらく、取り付けたときには、純正ストラットと同じぐらいの車高になるだろう。


写真16 新旧のストラット

ダンパーの硬さは写真17のように、ストラットの頭にダイヤルを差し込み、それを回すことで調整する。一番右に回しきった時が一番硬く、それからダイヤルを左に回していくとカチッと止まるところがあるので、それが一段階柔らかくしたところである。これが30段階まで調整可能だ。今回は、かなり柔らか目の25段階に設定した。


写真17 ダンパーの硬さを調整するダイヤル

取り付けは取り外しの逆の手順である。ストラットそのものの長さが少し短くなっているので、ホイールアーチの中に入れるのは簡単だろう。写真18に新しいストラットを取り付けたところを示す。


写真18 新しいストラットを取り付けたところ

上記は左リア側だが、全く同じようにして右リア側も入れ替える。写真19に入れ替えた右リアのストラットを示す。


写真19 右リアストラット

タイヤを取り付けてジャッキから降ろしたところを写真20に示す。


写真20 ジャッキから降ろしたところ

車高はほとんど変わっていない。少し下げるのは、フロントストラットを交換したときにしよう。



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