2012年4月28日(土)

センタータイロッド、左右タイロッドの交換 − MeyleとUro parts

前回、take-Mさんエンジンオイルを交換してもらった時に、センタータイロッドと左タイロッドのガタを指摘されていた。これが原因で高速道路走行時のある速度域でハンドルに少しガタが出ているようだ。そういえば、タイロッド類は交換した記憶がない。そこで、この際、新しいものに交換してみることにした。交換する部品は、図1のセンタータイロッド([9])と左右タイロッド([3])である。


図1 交換部品

図1では左右のタイロッドの両方が掲載されておらず、片方しか描かれていない。

タイロッドは左側のみガタを指摘されたが、ついでなので両方交換する。今回は、センタータイロッドはMeyle製、左右のタイロッドはUro partsのものをチョイスした。写真1に購入したセンタータイロッドと左右タイロッドを示す。


写真1 購入したセンタータイロッド(右)と左右タイロッド(左)

センタータイロッドは、右ハンドル用と左ハンドル用で部品が違うので購入時に注意が必要だ。アメリカ等から輸入しようとすると、大抵、左ハンドル用しかない。

さて、センタータイロッドや左右のタイロッドにはボールジョイントがあるので、取り付ける前に「グリ〜ス、チェ〜ック!」だ(笑)。写真2は左右のタイロッドのボールジョイント部分だ。


写真2 左右タイロッドのボールジョイント部分

ゴムブーツを外してみると、写真3のように透明のグリスが入っている。


写真3 左右タイロッドのグリス

まぁ、これぐらい入っていたらいいかな?

一方、センタータイロッドのボールジョイント部分も写真4のように青い金属のバネを外してグリスをチェックする。


写真4 センタータイロッドのボールジョイント

写真5のように、プラスチックで蓋をしており、そこに白いグリスが入っている。こっちもまぁいいか?


写真5 センタータイロッドのグリス

さて、ボールジョイント部のグリスチェックが終わったら、早速交換作業だ。まずは、写真6のようにフロント部分をジャッキアップしてウマをかけ、前タイヤを外す。


写真6 フロントにウマをかけたところ

そして、写真7に示すように、右のタイロッドとタイロッドアームとの接続を外す。


写真7 右タイロッドとタイロッドアームとの接続

この部分を外すには、初めに写真8のように17mmのソケットレンチでセルフロックナットを緩める。


写真8 セルフロックナットを緩めているところ

このセルフロックナットは、外れる直前まで緩めて外さないでおいておく。そして、写真9のようなタイロッドエンドプーラーを使う。


写真9 タイロッドエンドプーラー

このタイロッドエンドプーラーを写真10のように取り付ける。


写真10 タイロッドエンドプーラーを取り付けたところ(1)

違う角度からもう一枚。


写真11 タイロッドエンドプーラーを取り付けたところ(2)

このプーラーのボルトを締めてハンマーで軽く叩いて衝撃を与えれば、ガコンという音とともに外れる。外れないときは何度か繰り返す。ナットを外さないのは、ガコンと外れたときにタイロッドが撥ねてたりするのを防ぐためだ。

左右のタイロッドとタイロッドアームの接続が外れたら、次はステアリングアームとセンタータイロッドの接続部分だ。M50の右ハンドル車の場合、写真12のような遮熱版が付いているので、作業領域を確保するためにこれを外そう。


写真12 遮熱版

この遮熱版は、写真12の3か所のネジを外せば外すことができる。

ステアリングアームとセンタータイロッドとを接続している部分のナットは写真13の位置にあるので、これも外れる直前まで緩めておく。


写真13 ステアリングアームとセンタータイロッドとを接続している部分のナット

この部分も同様にしてタイロッドエンドプーラーを使って外すのだが、プーラーがうまくかからない。仕方がないので、写真14のようにプーラーがかかる部分をディスクグラインダーで削って整形した。


写真14 プーラーの整形

思い切って、写真15まで削ってみた(笑)。


写真15 プーラーを削ったところ

これで、うまくプーラーがかかるようになり、難なく外すことができた。最後はアイドラーアームとセンタータイロッドとの接続部分だが、ここの作業手順は「アイドラーアームの交換 − ハンドルの微振動対策」を参照してほしい。

さて、ここまで外れると、写真16のようにセンタータイロッドと左右タイロッドを車体から外すことができる。


写真16 センタータイロッドと左右タイロッド(左:古いもの、右:新品)

左右のタイロッドは、長さや取り付け角度を調整できるので、元に付いていたタイロッドと全く同じ長さと角度にする。そのため、写真17のようにして元のタイロッドのボールジョイントの長さを計測する。


写真17 タイロッドの長さを計測しているところ

そして、同じ長さになるように新しいタイロッドの長さと角度を調整する。


写真18 新しいタイロッドの長さと角度を調整しているところ

この調整はミリメートル単位で問題となるため、かなり念入りにしておこう。調整できたら、写真19のようにセンタータイロッドと左右のタイロッドを接続しておく。


写真19 センタータイロッドと左右のタイロッドを接続したところ

ボールジョイント部分の接続のために、写真20のように新しいセルフロックナットを6個購入しておいた。


写真20 セルフロックナット

接続するときには、まず普通のナット(セルフロックではないナット)を締めこんで接続し、その後、そのナットを外してセルフロックナットに付け替える。いきなりセルフロックナットを使って締めこむと、ボールジョイントの部分が供回りしてしまって締められないことがある。ちなみに、タイロッドのボールジョイント部分の締め付けトルクはすべて37N・mだ。

ここまでできれば、あとは車体に取り付けるだけだ。左右のタイロッドの端のナットを締めこむときは、なんとなく写真21のように1Gぐらいのポジションになるように車軸をジャッキで持ち上げながら締めこんでみた。でも、コレって必要ないよね・・・?


写真21 車軸を持ち上げているところ

写真22に交換後のセンタータイロッドと左右のタイロッドを示す。


写真22 交換後のセンタータイロッドと左右のタイロッド

反対側からの写真をもう一枚。


写真23 交換後のセンタータイロッドと左右のタイロッド(反対側から見たところ)

最後にタイヤを取り付けて、ウマから降ろせば作業完了だ。写真24に作業完了後のDD号を示す。見たところ、何の変化もない(笑)。


写真24 作業後のDD号

なお、交換後、BMW@KANSAIのオフ会に参加するために高速道路を少し走ったのだが、振動は完全に消えていた。やはりタイロッドのガタが原因だったようだ。さすがはtake-Mさんだ。的確な診断に感謝する。

また、ハンドリングについても、タイロッドの長さとボールジョイントの角度を完全に再現したためか、直進性や旋回性に問題はないようだ。適正なトーインが再現されたと思う。

なお、今回の作業にあたり、boven7さんにもアドバイスをいただいた。末尾ではあるが、boven7さんにも感謝する。


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