2011年2月22日(火)

左リアドアロックアクチュエータの修理 − 再び

以前、「左リアドアロックアクチュエータの修理 − アルミテープで」で報告したように、DD号の左後ろのドアロックアクチュエータが不良になったので、アルミテープを使って修理した。

しかし、最近、再び左後ろのドアロックが不調になってきたので、またまた修理してみることにした。前回の修理から1年3ヶ月ほど経っている。左後ろのドアを開けたところを写真1に示す。


写真1 左後ろのドアを開けたところ

まずは、写真2のように左側リアの内張りを外す。この手順については「ドア内張りの外し方 − リアドア編」を参照して欲しい。


写真2 内張を外したところ

ドアのインシュレータの上側をめくると、ドアロックのリンク機構が見える。写真3の赤矢印で示したプラスチックネジを外す。


写真3 リンク機構のプラスチックネジ

このネジはプラスチックなので、最後に組み付けるときに大きなトルクをかけないように注意する。

ネジが外れたら、写真4のように内装剥がしをつかってリンク機構の支点を外す。


写真4 リンク機構の支点を外しているところ

この部分を外しておかないと、ドアロック機構が取り出せない。

次に、ドアロック機構をドアから取り出す。これは3カ所のトルクスネジT-30で固定されている、写真5,6,7に3カ所のトルクスネジを示す。意外と堅く締まっているので、写真のようなT-30のビットとラチェットレンチを使った方がいいだろう。


写真5 トルクスネジ(1)


写真6 トルクスネジ(2)


写真7 トルクスネジ(3)

写真6のトルクスネジは、ドアに付いているゴムパッキンの下に隠れているので、それを捲ったら見えるはずだ。また、このトルクスネジは、他の2つのトルクスネジと形状が違うので、組み付けるときに間違えないようにしないといけない。

ここまでネジを外せば、写真8のようにして手でロック機構を取り出す。このとき、配線がインシュロック(タイラップ)で固定されているので、それも切断しておく。


写真8 ロック機構を取り出しているところ

ロック機構は、写真9のようにワイヤやリンクとともに外すことができる。


写真9 ロック機構を取り出したところ

写真9のように、上部についているビニールを捲ると、ドアロックアクチュエータが見える。アクチュエータのコネクタは下側にずらして外すタイプだ。このコネクタを外せば、写真10のように、ロック機構を車外へ取り出すことができる。


写真10 ロック機構を車外へ取り出したところ

ドアロックアクチュエータを外すには、その横側で支持しているプラスチック板のツメを外して、アクチュエータを持ち上げるようにしてやればいい。

さて、ドアロックアクチュエータのカバーを外してみると、写真11のようにアルミテープで補強されている。これは、前回の修理の時に貼ったものだ。


写真11 ドアロックアクチュエータの内部

コネクタを接続して動作させてみると、なにか補強が足りずにプラスチックの筐体の部分がガクガクと動いてしまう。そこで、アルミテープを一旦剥がし、写真12のように少し広い面積で貼ってみた。


写真12 アルミテープを貼ったところ

これで以前に比べて丈夫になったようだ。この修理方法を思いついたyamakawaさんって凄いかも!

さて、後はドアロックアクチュエータをカバーに入れて元に戻せばいい。と思って作業していると、内張を取り付けようとしたときに、写真13のように内張に付いているプラスチックピンが土台ごと外れているのを見つけてしまった。


写真13 土台ごと取れているプラスチックピン

これは、エポキシ接着剤で固定しておこう。と、よく見ると、写真14のようにプラスチックピンが折れているところも発見!


写真14 折れているプラスチックピン

なんか、内装や内張を外すたびに、何かが壊れていくような気がする(苦笑)。まぁ、そんなこともあろうかと、DDは写真15のように壊れやすいプラスチック部品のストックを持っている。


写真15 プラスチック部品のストック

内張を元に戻してロック・アンロックが正常に動作することを確認すれば修理完了だ。写真16に修理が完了したドアを示す。見た目は修理前と同じ・・・(笑)。


写真16 修理後のドア

そいうえば、テスト中にリモコンでドアをロック・アンロックしたときに、どこかのアクチュエータから「ガチャッ、クューーン」と変な音が鳴るのを聞いてしまった・・・。いや、聞いてない、聞いてない。私は何にも 聞いてないよ〜〜(笑)。



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