2009年4月25日(土)

パワステホースの交換 − あるぴな小僧さんより

今回はあるぴな小僧さんより、パワステホースの交換レポートをいただいたので紹介しよう。


【はじめに】

前のパワステホース抜け応急処置でレポートした新品のホースが到着し、取替えをしたのでレポートしよう。今回も利用したのは、Pelican Parts ペリカンパーツである。

オーダーしてから出荷までは9日間で、出荷してから到着までは6日間である。トータル15日で到着した。今回も4種類ほどがバックオーダーになり出荷まで時間がかかった。

 

【現ホースの取り外し】


オーダーした品物


メインはパワステホース一式


部品図

早速、今付いているホースを取り外す。

まず最初にパワステオイルを抜き取る作業からである。


オイルリザーブタンク内の網を取る。


オイルが顔を出す。

ブレーキを硬くなるまで数回踏んでタンク内にオイルを戻してやる。


スポイドを使ってオイルを出来るだけ抜き取る。

その前にオルタネーターの冷却ダクトが邪魔になるので取り外してウエスを詰めておく。

とりあえずタンク内のオイルを吸い取ったら再度ブレーキを数回踏んでオイルをもどす。これを2−3回繰り返す。確か応急処置のときに1リッターとちょっと入れたはず。σ( ̄、 ̄=)ウーント・・・


約1リッターほど抜けた。

抜いたオイルは入れたばかりで少しもったいないが、フラッシングと言うことで廃棄。

抜ける分は抜いたと思うので、ホースの取り外しに取り掛かる。まず、オイルクーラーの部分から取り外す。


ホースバンドを外して抜こうとしたが硬くて抜けないので切開して抜いた。

次にタンク部の取り外し。オイルクーラーからの戻りとポンプサクションである。

オイルクーラーからの戻りホース部分はオイルでベトベトで手が真っ黒になったので画像は取れなかった。m(_ _;)m


ここも同じく硬いので切開。


ポンプ側のバンジョーボルトを外す。

ポンプの吐出側(前回応急処置した部分)だが、よく見ると少し抜けかかっている。( ̄Д ̄;)なぬぅっ!! 針金を巻いておいて正解であった。

次にアキュムレータ部の取り外し。

後はギヤボックス部の取り外し。

取り外したホース一式。


ホースのカシメ部分はどれも手でくるくる回る状態だ。

 

【新品ホースの取り付け】

お約束の新旧比較です。


タンク→ポンプ(新品は改善されている。)


新品(上)は外側に布を巻いて補強してある。


ポンプ→アキュムレーター(新品は改善されている。)


新品(上)は外側に布を巻いて補強してある。


アキュムレーター→ギヤボックス


ギヤボックス→オイルクーラー


オイルクーラー→タンク


タンク下部は抜くときに捻ったら千切れてしまった。ヾ( ̄o ̄;)オイオイ!どこまで劣化してるねん!

オイルクーラー→タンクだけ外したホースに合わせてカットする。かなり余ってしまった。

新品の取り付けに取りかかる。奥側から順番に取り付けていく。

バンジョーボルトには新品のガスケットを付けて規定のトルクで締め付ける。(M14:35Nm M16:40Nm)


オイルクーラー→タンク ここのバンドはカシメタイプだったので応急処置で使ったバンドを転用することにした。


ギヤボックス→オイルクーラー(ギヤボックス側)


ギヤボックス→オイルクーラー(オイルクーラー側)


ポンプ→アキュムレーター


タンク→ポンプ


アキュムレーター→ギヤボックス

終わったらボルトやバンドをもう一度確認してオイルを注入する。

満タンにしてエンジンを始動、オイルは吸い込まれ見えなくなる。この状態でハンドルを左右に数回まわしてエア抜きをする。

ポンプやギヤボックスからの音が静かになりある程度したらエンジンを止め、ブレーキを数回硬くなるまで踏んで液面を上げまる。


するとオイルは泡だらけ。

これを数回繰り返すとエアは抜ける。オイルの量はエンジン停止時にブレーキを数回硬くなるまで踏んで上昇した油面がタンクの淵から10mmぐらい下にあればOKである。約1.5リッターだ。

こぼれたオイルを綺麗に掃除して、各部にオイル漏れが無ければ完了である。

小僧のアルピナには油圧式ブレーキ ブースターなるものが付いているので、皆さんのものより配管が多く他にも交換が必要なところがあるのだが、それは追々替えることにする。とは言ってもこの二の舞は嫌なので出来るだけ早くしたい。

 

今回、Pelican Parts ペリカンパーツにオーダーしたのは、(一枚目の画像参照)

Power Steering Hose
 32-41-1-131-524-M149 $15.25
 32-41-1-132-044-M9000 $22.25
 32-41-1-134-103-M20 $27.25
 32-41-1-134-804-BOE $267.00
 32-41-1-133-771 $215.50

Seal Ring
 32-41-1-093-596-M17 $0.25x4
 32-41-1-093-597-M17 $0.50x4

Hydraulic System Fluid Mineral Oil
 81-22-1-468-879-M210 $17.00x2

これ以外についでに、

Interior Door Light Lens           ←爪が折れて両面テープで止めてあるため
 63-31-1-374-283-M9 $25.00
 63-31-1-374-284-M9 $25.00
 63-31-1-374-453-M9 $25.00
 63-31-1-374-454-M9 $25.00

RIVET                      ←違うタイプが付いていたので
 51-71-1-928-946-BOE $1.00x8

PUSH-BUTTON               ←劣化で締まらなくなったので
 51-43-1-949-605-BOE $1.25x5

GASKET RING                ←ライトの分解掃除用
 63-12-1-386-641-BOE $8.00x4

Trailing Arm Support Rear Suspension Pitman Arm ←前回買いそこねたもの゛(6 ̄  ̄)ポリポリ
 33-32-1-126-476-M69 $52.00

Subtotal: $782.50
Shipping: $93.25
Total price: $875.75

パワステホースの2本が思ったより高かったので結構な金額になってしまった。( ̄[] ̄;)!ホエー!! とりあえず4月25日開催の@KANSAI夜オフに間に合ってよかった。ε=( ̄。 ̄;A フゥ・・・


新品のパワステホースに交換して、これで安心だ。

末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただいく あるぴな小僧さんに感謝する。



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