2008年9月6日(土)

E32 サスペンション アッパーマウントの交換 − あるぴな小僧さんより

今回はあるぴな小僧さんよりサスペンションのアッパーマウント交換のレポートをいただいたので紹介しよう。


【はじめに】

今回はサスのアッパーマウントの交換をしたのでレポートする。 アッパーマウントと同時にサス周りの部品交換も行ったので合わせてレポートする。これは以前のショックのオーバーホール時に交換しなかった部品である。

きっかけは、リアブレーキの強化とともに足回りのガタツキが目立つようになった旨、リアブレーキの強化のレポートでも述べたが、 原因を調べるうちアッパーマウントにたどり着いた。マウントのキャップを外してみてびっくり、マウントに亀裂がぁっ!(←口が開いたままの図)

で、この作業に至ったわけである。

今回の作業のために揃えた部品である。フロントのダストブーツだけが間に合わなかった。この作業に合わせて他にもメンテをしたので後ほどレポートする。

 

【リアアッパーマウントの交換】

リア用の交換部品一式である。


アッパーマウント、ガスケット、バンプラバー、ダストブーツ

車体をジャッキアップしウマをかましてタイヤを外す。外したタイヤは車体の下に置く。

リアシートの背もたれ部分を外す。  

リアアッパーマウント取り付け部である。


実は外キャップがあるが訳があって外してある。

内キャップを外す。

取り付けナットを3本外す。

サスの下側の固定部を外す。

カラーの部分が10mmほど入っているのでプラハンなどで軽くたたくと抜ける。このときサスを落とさないように注意しよう。

外れたリアサス一式である。

小僧のアルピナはリアが少し下がり加減だったのでカラーを入れて車高を調整している。


マウント上のシルバーのものが10mmのカラーである。


カラー単品。ちなみにワンオフのチタン製である。

スプリングコンプレッサーでバネを縮めてサスのナットをインパクトレンチで緩める。

お決まりの新旧比較。  

特に劣化している様子は見受けられなかった。(替えなくても良かったかも?)


横から比較。

カラーを入れるために長いボルトに替えていたのでそれを新品に移植する。ちなみにこのボルトもワンオフ。

元々付いていたガスケットをカラーとマウントの間に入れて新品をその上に入れることにした。

バンプラバーとダストブーツの新旧比較。


両方とも変色以外特に痛んでいる様子は無いのでまだ使えそうである。

各部を新品に替えて組み立てる。このときショック下の取付部とマウントのボルト1本の位置を合わせるのを忘れないように。

組みあがったリアサス。

組みあがったサスを車体に取り付ける。


取り付けるときリアのアームがスタビにより持上がっているので、パンタジャッキで下げてやると楽である。

下側が付いたらアッパーマウントのナットを締め付ける。

リアアッパーマウントの取替え終了。この日はフロントのダストブーツが間に合わなかったのでリアのみの施工となった。

 

【フロントアッパーマウントの交換】

やっと部品がそろったのでフロントに取り掛かる。 車体をジャッキアップしウマをかましてタイヤを外す。外したタイヤは車体の下に置く。

ブレーキキャリパーを外すためセパレータでパッドを広げる。

キャリパーを邪魔にならないところに置く。

ABSセンサーを取り外す。

パッドセンサーの線を取り外す。

スタビライザーのリンクを取り外す。このとき少しでも軽くするためにブレーキローターも外しましょう。

サスの下側の固定ボルト3本を取り外す。このボルトはかなりのトルクで締まっているのでパイプ等を使って緩める。

アッパーマウント取付ナットを外す。このときナットを外すとサスが落ちるので手で支えながら作業をする (もしくは下側にパンタジャッキなどを使い支えておくのも良いだろう)。

外れたフロントサス一式である。

スプリングコンプレッサーでバネを縮めてサスのナットをインパクトレンチで緩める。

新旧比較。


左が新品 お分かりいただけるだろうか少し形が違うのである。

よく見ると部品番号が違うようである。新品は1134 288だ。E32用で発注しているので間違いないはず。 ショックの入る部分の寸法を測ってみた。


旧アッパーマウント52mm


新アッパーマウント45mm

どう考えても合わないので問い合わせてみると旧品の番号1131 829では検索しても該当なしらしい。 もうすでにこの世に存在しない部品なのだろうか。

解決策を考えたところ寸法の違いをカラーで調整すればよいのでは、と思い確認すると問題ないとの回答をえた。寸法の違いは7mmなので上下の差を測ってカラーを作ることにした。


上側には2mmのカラーを入れる。


下側には5mmのカラーを入れる。

作ったカラーを当てて旧品との比較。一応旧品のヘタリ分も計算に入れてある。


下側


上側

旧のダストブーツは裂けてパックリ口が開いている。

新旧比較。旧品はアルピナ専用か?


全く形が違うので比較にならない。

仮にセットしてみた。

 
少し長いみたいである。

長さを合わせてはさみでカットした。


ちょうど良くなった。

5mmカラー、サポート、マウント、2mmカラーの順で組み付ける。

組あがったフロントサス。

組みあがったサスを車体に取り付ける。


アッパーマウントのナットを取り付ける。

アッパーマウント側を仮止めしたらサスの下側の固定ボルト3本を規定トルクで締め付ける。

マウントのナットを締めて、ブレーキ、センサー類を元に戻して終了である。

普通なら1日で終わる作業であるが、部品の準備不足と不適合により2週にわたっての作業になってしまった。

 

【総括】

取り替えたマウントの状態を


左側


右側

なかなかいい状態である。←嫌味、笑ってごまかす。 このまま乗り続けていたらボンネットからショックが生えたていた?考えただけで恐ろしい。

取り替える前はショックが効かずフニャフニャ状態であったが、替えて路面の凹凸がはっきりとわかる 元の状態になり、コーナーを曲がるときのロールのも収まりビルシュタインならではの乗り心地が復活した。

この部分は普段カバーが付いており点検する機会が少ないが、皆さんもたまにはカバーを外して点検してみましょう。


なんかいろんなものをワンオフで作っておられるので、作業の参考になるのか、ならないのかわからないレポートだ(笑)。

末尾ではあるが、いつもマニアなレポートをいただいく あるぴな小僧さんに感謝する。


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