2007年4月10日(火)

O2センサ(ラムダセンサ)の交換 − medama1goさんより

今回はメンテレポート常連のmedama1goさんよりO2センサ交換のレポートをいただいたので紹介しよう。いつもながら、わかりやすく面白いレポートだ。


昨今の原油高の影響か、どうもガソリン代が高くついて嫌ですね。かく言う我が家においても、月間約2500km程走るため、月のガソリン代が5〜6諭吉と、かなり厳しい状況になっております。

さて、この状況をどうしたものかと、過去の整備記録を繰ってみた所、O2センサ交換の履歴がない事が判明。もうすでに170,000kmに手が届こうかと言う距離を走っているのに、交換していないという事は、メーカー推奨の80,000kmから考えるに、完全にセンサはアウトだろう、ということで
センサ交換に踏み切る事にしました。

ETKで調べてみると、純正はなんと\30765もする事が判明。個人輸入でいつも使っているペリカンパーツで$94.00、約\11000。

純正よりは安いけど、ん〜〜〜と考えながらヤフオクを見ると、10,900円でユニバーサルタイプが出品されているのを発見。送料を入れてもこれが一番安そうなので、早速落札。届いたものがこれです。

中身はセンサ本体のほかに説明書と小袋が。

小袋の中にはコネクター1式が入っていました。左側の部品で線をつなぎ、右側の黒いケースに収納するようです。

このグレーの円筒形の部品がどうやら接続部品のようですが、今一つ使い方がはっきりしません。両端がネジで分割でき、真ん中の部分には一応金属部があるようです。

説明書は...さっぱり分からん!(爆) 日本語で書けや!!って安いんで我慢します。^^;

さて、センサは入手できたので、数日後早速取り付けに。

クラウン乗りの知り合いにお手伝いを頼み、作業に入る事にしました。ちなみに、ウマ2脚と油圧ジャッキ、スロープは彼からの借り物です。いや〜、スロープって、ものすごく便利ですね。マジ、欲しくなりました。

まずはジャッキアップ。当然ウマは必需品です。ね、命賭けずに...ってやめときます。

535に搭載のM30エンジンの場合、O2センサのコネクターはインマニの下の方、ここの場所にあります。

あ、このコネクターは、ジャッキアップする前に外しておいた方がラクです。私はジャッキアップしてから外そうとして手が届かず、脚立のお世話になりました(恥)。

コネクターを外したら、ハーネスを追って車の下へ。ハーネスはきっちりと金属製のカバーで保護されていますので、このカバーを固定しているプラスチックナットを10mmのレンチで外します。

マフラー付近はシャーシに固定されているクリップにはめ込んであるだけですので、簡単に外せます。脇にチラッと見えているミッションマウントが終わっているのはナイショです。

さて、肝心のセンサ本体は...  とりあえず、マフラーの吊りゴムをすべて外して、下げられるだけ下げてみたのが、この状況。

チョロッと線が出ているのがセンサ本体。そのセンサがブッ刺さっているのが排気管で、左側で膨らんでいるのがキャタライザー。

一応確認は出来るものの、どうがんばってもレンチをかけるのが精一杯。とてもそのレンチを触れるだけのスペースがありません。

仕方がないので、エンジンルーム下の遮熱板を外し、エキマニと奮闘する事約1時間、結局マフラーを降ろしました。

ここまでくれば、楽勝楽勝。交換するのがユニバーサルタイプなので、もともとのハーネスは、センサ根元からバッサリと気持ちよくカット。22mmのメガネで何の苦もなく外れました。

それに引き換え、エキマニのナットの外れない事! 5-56を吹きつけ、しばらく待って、それでもすんなりとは外れてくれませんでした。

センサの新旧比較です。

当然上が新品、旧い方は煤けてます。今まで160,000km、ご苦労様でした。

どちらもBOSCH製ですが、若干先端部の形状が違います。新品のネジ部には、焼きつき防止のためか、あらかじめグリスが塗布してありました。

新しいセンサを元のように固定したら、いよいよ接続。ハーネスの耐熱被覆を20cm程押し下げ、黒いケースを先に挿入し黄色いブッシュに線を通します。

例のコネクターをばらして、1cm弱剥いた線の先をコネクターの端部の部品へ挿入。

線が抜けて来ない様に軽く押し付けながら、コネクターの本体へ捻じ込みます。これを4本分計8箇所繰り返します。

どうやら、ネジを締めこむことで、コネクター本体中心部の金属部分に、線が圧着される構造のようです。後は、黒いケースの中へコネクターを納め、耐熱被覆をケースの際まで戻して接続完了。

どうも、このケースも普通のプラスチックではなく、耐熱、断熱性のあるモノと思われます。

後は、排気管を元に戻した後で、ハーネスをプロペラシャフト、排気管に干渉しないよう取り回し、外したハーネスカバーを取り付けてエンジン脇のコネクターへ接続すれば、すべて完了です。

 

さて、作業後のインプレですが、他の方も同様に仰っておられるように、まずレスポンスの向上が感じられます。端的に言えば、車が軽くなった感じです。

作業前と同じ回転数でのアクセルの踏み込みが少なくなった事が感じられました。後は停車後のスタートで、一息置いてから発進していたのが、まさに踏むと同時に加速するようになりました。まぁこのあたりは感覚的なものですので、「プラシーボ」と言ってしまえば、それまでかも知れませんが。

感覚的ではないところですと、排ガスの臭いがなくなりました。以前は温間でのアイドリング時、若干ガソリンのにおいがしていたのですが、それがなくなりました。って事は、以前はやっぱりかぶり気味だったって事?

燃費に関しては、一度作業後にバッテリーを外してDMEのリセットをしているので、まだなんとも言えない所です。

ただ気になるのは、OBCの裏コマンドでチェックしても、時間当たりの燃料消費量があまり変わっていないところ。う〜ん、実際のところはどうなのか、今後の燃費の変化が、とても気になります。
また変化が判明したら、追加レポしたいと思います。ちなみに交換前は6.4km/lでした。


17万キロ近く走っていたら、O2センサ交換の効果は絶大だろう(笑)。medama1goさんはユニバーサルタイプのO2センサに交換されているので、ユニバーサルタイプへの交換を考えている人には参考になるだろう。

末尾ではあるが、いつもながら軽快な口調でわかりやすいレポートをいただいたmedama1goさんに感謝する。



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