2006年7月16日(日)

E39 HIDヘッドライト玉切れ警告対策のあれこれ − ミッチョさんより

今回は、ミッチョさんよりE39のヘッドライトをHIDに交換したときに出るDIP BEAM警告に関するレポートをいただいた。


愛車E39 525は97年式であるが、ヘッドライトが後期モデル(通称イカリング)のキセノンに、テールライトもLED式のホワイトウインカーに交換してある。

実は、前オーナーが4年前にこの車を購入したとき、私が依頼を受けてオークションで手に入れたものを装着したものだ。ずいぶんと顔つきが変わるものである(写真1)。


写真1 後期仕様ヘッドライト

写真2・3はLEDテールライトだ。


写真2 後期仕様LEDテールライト


写真3 LEDテール部分

LEDといっても、すべてLED化してあるわけではなく、写真3の中央のテールランプ部分だけが、イカリングと同じようにギザギザの入った4本のアクリルのような棒で光る仕組みで、ストップランプやウインカーランプは電球のままだ。

E39以降は、電球の断線検出にパルス電流を使用しているため、イカリングのポジション電球やテールライトの電球を単純にLEDに置き換えると、LEDの応答が速いためにパルス電流によって「チカチカ」と光ってしまうという記事を読んだことがある。

HELLAのLEDテールにライトには、この現象を回避するため、小さな弁当箱のようなユニットが付属していた。

複数のメーカーからフロントのフェースリフトキットが出ているが、この車にはHELLA製の純正ライトを装着してある。前期モデルにキセノン・イカリングライトを装着する場合、垂直に立っている右のエアコンパイプに干渉するので、写真4のように手で曲げてやる必要がある。ドキドキしながら慎重に曲げたことを思い出した。


写真4 コールドスターター

HELLAのキセノン・フェースリフトキットには、写真4のような「コールドスターター」と呼ばれる玉切れ警告(DIP BBEAM)回避のユニットが付属してくる。

車両のロービームコネクタはコールドスターターに接続され、その出力がHIDユニットに接続されている。どのような仕組みで警告が回避されてるのかはよくわからない。また、「コールドスターター」という名称から、起動時の突入電流を抑え、安定した起動をする働きをしているのかもしれないなどと想像してしまう。

この回路のおかげで、装着時は「DIP BEAM」の警告が出なかったはずだが、私のところにやってきたときには、何故か警告が出るようになっていた。

E34は、ライトOFFのときにはラインに微弱電流を流して玉切れを検出していて、HIDユニットを入れると、この微弱電流が流れなくなるために「DIP BEAM」の警告を発する仕組みだ。したがって、ライトOFFのときには、ラインに電球と同等の抵抗を並列に接続し、ライトONのときにはその抵抗が切り離されるようにリレーで切り替えてやれば警告を回避できる。E34のときには、DDさんの記事にもあるような、手製のキャンセラーを入れて対処していた。

E39はパルス電流を流して断線を検出しているため、16V以上、2000μF以上の電解コンデンサーをラインに並列に入れてやることで、警告をキャンセルできるようだ。これなら、コンデンサー1個(左右で2個)があればE34よりも簡単にキャンセルできる。しかし、手持ちにちょうどよいコンデンサーが無かったため、E34のときと同じ、リレーと抵抗を使った急造キャンセラを作った。(写真5)


写真5 急造ポーンキャンセラ

ジャンク箱の中の部品を適当に組み合わせたので、制作費は0円だ。ケースも小さな四角いプラケースを使用するとカッコいいが、フイルムケースを利用した。リードを通す穴を開けてコーキングするだけで、防水性能抜群のケースとなる。

普通のカーボーン抵抗と小型のリレーを使えば、この1/4くらいの大きさで作ることも可能だ。この通称「ポーンキャンセラ」を写真6のように、ロービームのラインに並列に入れることで警告は回避できた。


写真6 キャンセラの取り付け

その後どこかの掲示板で、「コールドスターターにはヒューズがあり、切れると警告が出る」という記事を目にした。そういえば、そんなソケットみたいなものがあったな、と思い出し、取り出してみた。写真7がヒューズの位置で写真8が取り出した管ヒューズだ。


写真7 ヒューズの位置


写真8 ヒューズ

このヒューズは5.2φx20mmの小さなサイズで、M500/250Cの記載があるがアンペア数の記載がない。

左右のヒューズを調べてみたところ、左のヒューズが切れていた。手持ちに同じサイズの300mAのヒューズがあったので交換してみると、キャンセラーを外しても警告が出なくなった。たったこれだけのことだったのね。


以前に、「DIP BEAM警告回避 − E46の場合」でも紹介したが、E46やE39の場合には、DIP BEAM警告回避のために電解コンデンサを入れるのが常套手段のようだ。

末尾ではあるが、今回、面白いレポートをいただいたミッチョさんに感謝する。


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