2002年1月26日(土)  2002年3月5日(火)追記

DIP BEAM警告回避装置  − HIDを取り付けてはみたものの・・・

以前に「髭付きレンズ&HID装着 - Tips」と題して、スーパースキーヤーさんの愛車に髭付きレンズとHIDを取り付けた時のノウハウを報告した。

HID取り付け後、確かにスーパースキーヤーさんの車のヘッドライトが劇的に明るくなったのだが、「DIP BEAM」という警告が頻繁に出るようになったらしい。そこで、この警告を回避する回路を作成してみることにした。ちなみに、私の車もHIDが装着してあり、たまに警告が出るときがある。ただ、警告の頻度は2ヶ月に1回ぐらいだろうか。私の車の場合は頻度が低いため気にならないが、頻繁に出るとなるとあまり気持ちのいいものではない。

「DIP BEAM」警告は、ヘッドライトのバルブが切れたことを示す警告である。夜間のヘッドライト点灯時だけでなく、ヘッドライトを点灯していない昼間にもこの警告がでるところをみると、どうやら微弱な電流を時折流してみて、バルブが切れているかどうかを判断しているようだ。

HIDを装着すると、バルブ切れ検出用の微弱な電流を流したとき、HIDのバラストに電流があまり流れないため、バルブ切れと認識され「DIP BEAM」の警告が出るものと想像される。

ということは、バルブ切れ検出用の微弱な電流が流れたときに、その電流をバイパスしてやればいいことになる。すなわち、バルブの抵抗値と等価な抵抗をHIDのバラストと並列に接続してやればいいことになる。しかし、これではヘッドライト点灯時に過大な電流が抵抗に流れて電気が無駄に消費されるだけでなく、抵抗の発熱が大きくなり危険である。

以前に、BMW@FUNのE34オーナーズルームを見ていると、岩野さんが「抵抗をかませてやり、ヘッドライト点灯時にはリレーで切り離せばいい」ということを書き込んでおられた。なるほど納得である。さすが「電気回路の魔術師」と呼ばれることはある(ちなみに、私が呼んでいるだけだが・・・)。こんなノウハウを普通に書き込んでいる岩野さんはすごい人だ。

岩野さんのノウハウをもとに、私なりに図1のような回路を考えてみた。


図1 DIP BEAM警告回避回路

バルブ切れ検出のために微弱な電流を流しているときには、リレーが作動せず2.2Ωの抵抗を通じて検出用の電流が流れる。一方、ヘッドライトを点灯したときには、リレーにより抵抗が切り離され、電流が抵抗を流れるのを防ぐ。なお、ヒューズは安全のために付けたものである。原理的にはヒューズがなくてもいいのだが、これは必ず取り付けて欲しい。車のバッテリーは内部抵抗が低いので、万一ショートすると一気に発火する可能性があるためだ。

回路の解説はこれぐらいにして、とりあえずこの回路が正しく動作するかどうかを実証すべく、実際に製作してみることにした。用意した部品は表1の通りである。

表1 用意した部品

部品名 仕様 価格 外観
リレー +12V1回路2接点のもの
OMRON G2R-1-S 12VDC
\330/個
抵抗 2.2Ω5Wセメント抵抗 \40/個
ダイオード 整流用
1N4002
\15/本
ヒューズ 1A ガラスヒューズ \20/本
ヒューズケース ガラスヒューズ用
(格安で譲ってもらった)
\5/個
ケース 100円ショップにて
4個100円で購入
\25/個

この他にも、若干の電線や両面テープ等が必要である。

まずは、ケースの側面に穴をあけ、写真1のようにヒューズケースを取り付ける。


写真1 ヒューズケースを取り付けたところ

後は、図1の通りに回路を組み、ケースに入れる。リレーはケースの底に両面テープで固定した。完成したものを写真2に示す。


写真2 完成した回路

電気回路の知識が少しでもある人にとっては非常に簡単であるが、図1の回路を見て写真2のように組み上げる自信のない人は製作することをお勧めしない。製作に失敗すると火を噴く可能性もある。

これは、HIDバラストの片方だけなので、左右両方のHIDバラストに接続するために、写真3のように2セット製作した。


写真3 左右のバラスト用に2つ製作する

ケースに蓋をすると、写真4のような感じである。


写真4 ケースに蓋をしたところ

これをスーパースキーヤーさんの車に取り付けて、動作を検証してみる。うまくいけば、このケースの中にシリコーンを注入して防水加工すれば完成である。動作を検証した結果は、後日追記する。うまく動作してくれればいいのだが・・・。


2002年3月5日(火)追記

先日、スーパースキーヤーさんからDIP BEAM警告回避装置の動作報告をいただいた。それによると、しばらく取り付けて様子を見てみたが、DIP BEAM警告はうまく回避されているようである。おまけに、車も炎上せずに問題なく動作しているようである。

今後は防水加工をして、さらにスーパースキーヤーさんの車で動作を確認してもらうことにする。警告がうまく回避されないようなら追記する。


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