2004年5月15日(土)

DIP BEAM警告回避 − E46の場合

先日、Mさんという方から「愛車の325(E46)にHIDを取り付けたのだが、DIP BEAM警告が出るようになってしまった」との相談を受けた。

以前にどこかのHPで「E46やE39にHIDをつけた場合は、コンデンサでDIP BEAMを回避できる」と書いてあるのを見たことがあった。おそらく、E46やE39の場合には、設計時にHIDをヘッドライトとして取り付けることを考慮しており、そのため玉切れ警告を検知するための電流を交流のパルス状にしてあったのであろう。こうしておけば、コンデンサを入れるだけであたかも電流が流れているように見える。HIDユニットをリリースしたときには、バラストと並列にコンデンサを入れておくだけでいい。

そんな予想をしながら、Mさんに「バラストの12V入力とGND入力に並列にコンデンサを入れると、DIP BEAM警告が回避できるようですよ。詳しくはわかりませんけど・・・」という無責任な返答をしてしまった。

その回答を受けて、Mさんはいろいろとコンデンサの容量を変えて試してみて、遂にDIP BEAM警告を回避することができたので、ここで紹介しよう。

Mさんが使ったコンデンサは、電解コンデンサで容量は1000μF("マイクロファラッド"と読む)のものだ。写真1に電解コンデンサを示す。


写真1 電解コンデンサ

このコンデンサを左右のバラストの+12V入力とGND入力に並列に接続する。なお電解コンデンサには極性(プラスとマイナス)があり、取り付け時には注意が必要だ。もちろん、電解コンデンサのプラス側を+12V側に、マイナス側をGND側に接続する。

実は、Mさんは最初に4700μFの容量のものを試してみた。しかし、HID点灯時にコンデンサに電流が流れてしまい、バラストに十分な電流が流れなくなったために、HIDの初期放電電圧が足りなくなってうまく点灯しなかったそうだ。これを考えると、100μF程度のものの方がいいかもしれない。

なお、コンデンサを取り付けるときには防水処理をしておいた方がいいだろう。Mさんは、写真2のように、フィルムケースを加工して防水処理をしている。


写真2 フィルムケースを加工した防水処理

この中にコンデンサを入れて車体に取り付ける。万全を期すなら、フィルムケースの蓋や配線の部分ををシリコンシーラントでふさいでしまえばいいだろう。

そして、写真3のようにこれを車体に取り付ける。Mさんはインシュロックを使ってフィルムケースを固定しているようだ。


写真3 フィルムケースを車体に取り付けたところ

E46やE39の場合には、これでDIP BEAM警告が回避できるようだ。もちろん、左右のバラストともにコンデンサを入れなければならない。

ちなみに、Mさんの愛車は、写真4のようなE46 325iである。


写真4 Mさんの愛車

HIDを点灯させると写真5の通り。


写真5 HIDを点灯させたところ

黒い車体に青白い閃光を放つHIDが格好いい。

末尾ではあるが、HPの掲載に際し、快く何枚もの写真を送っていただいたMさんに感謝する。


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