2005年11月11日(金)

ブレーキローター・パッドの交換 − medama1goさんより

前回、medama1goさんより「ブレーキフルード補充? − medama1goさんより」のレポートをいただいたが、今回はブレーキフルードの原因となったローターとパッドの交換である。


まいどmedama1goです。以前にブレーキフルードの警告が点灯した時のチェックで、末期状態にあったブレーキを一新することにしました。

購入したのはパッド、ローターともに「Delphi Lockheed」(AP Lock〜、ではナイ)。ヤフオクで落札。APからDelphiにブランドが変わり、いろいろと話も聞きますが、所詮街乗りレベルしか走らないので、止まればヨシということと、純正のほぼ半額という金額で納得して購入。一応効き、ダスト共に純正レベルとのことですが...



その他に追加購入したもの

以上、ホームセンターで購入。

以上、ストレートネットショップで購入。

 

まずボンネットを開けて、ブレーキフルードのレベルを確認します。前回補充から、ほとんど減っていません。

で、このリザーバーの中のフルードを吸い出します。私はJET OILERを愛用していますが、吸えれば何でもヨシです。ただし、水分やゴミの混入だけは気をつけてください。

ジャッキアップして、タイヤを外し、ブレーキ周りをきれいにします。ブレーキクリーナーは、何本あってもいいと思います。

キャリパー裏のゴムプラグを外し、

7mmのヘックスレンチで、キャリパーガイドボルトを外します。DD様と同様、私もKTCのソケットにて奮闘中。

外れたガイドボルトとラバープラグ。ガイドボルトは、綺麗に清掃しておきます。

次にキャリパー外側についているアンチラトルスプリングをドライバーなどでコジッて外します。

ちょっとピンぼけですが、短い腕の端っこがキャリパーの穴の内側に引っ掛かる形で止まっていますので、そこを持ち上げて手前にずらして外します(わかりにくいかな?)。

このスプリングが外れれば、「普通は」キャリパーがゴソッと外れます。ウチの車両のようにローターが酷く磨耗している場合は、ローターとパッドが噛み合って外れませんので、ジワジワとキャリパーを手前に引っ張り、ピストンを押し戻して隙間を作って外します。

もしローターも交換するならば、丈夫なドライバーをローターとパッドの間に挿して、楔のようにして広げても良いでしょう。外したキャリパーは針金などで、ストラットに吊っておきます。

外したパッドと新品パッドの比較です。ずいぶん減っていますが、もう少し使えそう(貧乏性!?)

片方のパッドについている金具、以前に国産車のパッド交換したときには、パッドにこのような金具はついていませんでした。これがなければ、いくらローターが磨耗していてもスッとキャリパーが外れるんですけど...(って、そこまでローター使うなよ!)

外した純正パッドには、このようなシムが付いていました。今回つけるパッドには裏面形状の問題で、このシムが付かないため、シム無しでいきます。

キャリパーが外れたら、今度はキャリパーブラケット。このボルト、67N・mというトルクで締まっているのですが、サイズが15mmと半端なサイズな為、手持ちのソケットでは合う駒がありません。とりあえず、メガネレンチで外します。(持っててよかった)

こちらも同じボルト。こっちの方がわかりやすいかな? ちなみに、フロントは17mmで締め付けトルクも110N・m

無事にキャリパーブラケットが外れました。

ブラケットが外れれば、ローターはすぐに外れます。このヘックスネジを外すだけ。

固着してるかも、などという話もありましたが、全くそのような事もなく、ネジを外すとすぐにコロンと外れてきました。ネジは、リヤはサイドブレーキを軽く掛けて回り止めにすると緩めやすいです。フロントは...キャリパーブラケットを外す前に、ディスク側面の放熱用の穴(?)に、ドライバーを突っ込んで回り止めにして、軽く緩めておくと、後が楽になります。あ、当然リヤのローターを外すときは、サイドブレーキは解除ですよ。

これがそのネジ。基本的にホイールボルトで固定すると言う考えだからでしょうか、とてもじゃないけど、このネジにトルクをかけて耐えられるようなネジではありません。

ホイールを外したときにローターが取れないように、止めておくだけのネジなんでしょう。

このローターの磨耗具合、わかるでしょうか? 丸印の中だけ、強調してありますが、大体片面で2mm強の磨耗です。

新旧ローターの比較です。見るも無残...

新品ローター、錆止めの油がたっぷりと塗布してありますので、ブレーキクリーナーで脱脂します。モノの本には、ペーパーでローター表面を研磨し、錆止め塗料を落とす、とありますが、そんなものは走っているうちにハゲて無くなる! っと勝手に解釈し組み付け。

正式には、ハブとローターの接触面は、ワイヤーブラシ等で綺麗に清掃しなくてはいけないのですが、すっかり忘れてそのまま組みつけてしまいました。^^;

ローターをセットしたら、今度はキャリパーの組み付けです。

緑に着色した部分にパッドグリースを塗り、ボルトで固定。このガイドボルト、国産車の場合スライドピンという名称で、グリスアップして組み付けることになっていますが、BMWはグリスアップしてはいけないそうです。ちなみに私は間違えてグリスアップしてしまいました。そのままですが、まぁ、不都合が出たら考えます。(危!)

キャリパーのピストンを戻します。

などなど、いろいろな方法がありますが、今後のことも考えて、あえてSSTを購入しました。購入先はストレート。グリースと併せて\3,500-ほどなので、工賃程度である事と、下手に力を掛けて、ピストンのブーツを傷つけたりすると、そのほうが大変な事などから考え、より安全確実なSSTを使うことにしました。もう一度パッド交換すれば、工具代の元は取れるでしょう。

使い方は見ての通り、キャリパーにはめてネジを回すだけ。力もコツも技もいりません。

ピストンを戻したら、パッドの組み付け。

緑に着色した、パッドの裏(キャリパーとピストンに接触するところ)とパッドの両端、耳の部分(キャリパー、ブラケットに接触、擦れ合うところ)に、パッドグリースを塗り、ブラケットへはめ込み、ピストン側パッドは確実にピストンへはめ込んでから、ブラケットへキャリパーごと組み付けます。間違ってもパッドの摩擦面にはグリースは付けないで下さい。

以上を4輪分繰り返して、最後にブレーキフルードを補充、ペダルを数回踏んで、感触が出たら終了です。補充前にペダルを踏むと、マスターシリンダーがエアを噛む場合がありますので、注意してください。

ウチの車両の場合、後輪2輪終えた時点でフルードのリザーバーを確認したところ、満タンの8割近くまで戻りが有ったため(当然抜いた時点では空だった)、再び空にしたのですが、すべて終了時には再び満タンまで戻っていました(当然これも空にしました)。

ちなみに今回抜いたブレーキフルード。こんなに変色、劣化していたら、もう使えません。当然新品に交換です。

交換後のインプレですが、「ブレーキ交換すると効かないよ。」とは、良く聞きましたが、まさかここまでとは...

いや、減速は普通にするんですが、最後の最後で止まりません。「フンッ!!!」とペダルを最後に一発踏みつけて、すぅっと止まる。まぁ当たりが付くまでは仕方がないんでしょうね。

 

このレポート作成時で、交換後約400km走行になりますが、何とか以前の効きが戻ってきた感じがします。特に異音もなく、時々ネットで報告されるような不具合も、全くありません。欧州車のブレーキは効く変わりに鳴くよ、という話も良く聞きますが、これも今のところは皆無です。ダストに関しては...出ます。ただ、純正よりは若干マシかな? これでまたしばらくは安心してブレーキが踏めそうです。

あ、旧部品ですが、パッドは前後ともまだ5mmほど残りがあるため、緊急時の予備として保管、ローターは鉄屑業者へ持っていきました。今回、後輪終了時になんとジャッキがつぶれてしまい、そのジャッキともども引き取ってもらいまして、タバコ代に変わりました。^^v

一応蛇足ながら...

ブレーキパッド、ローターの交換作業は、作業自体は実に単純、簡単な作業ですが、一つ間違えると、大事故につながる要素を持っています。

繁華街や幹線道路で、約2トン近い車重の車が止まらない、なんていうのは、マジでシャレになりません。

このレポートを見て、作業された上での事故等は一切の責任を負いかねますので、ご承知下さい。っていうか、多少でも不安のある方はショップ等へ依頼してください。


2005年11月24日(木) 追記

先日投稿しました、ブレーキパッドの交換ですが、キャリパーのガイドボルト、やはりグリスアップしては駄目な様です。

ここ2日程、原因不明の不調(車両がやけに重く感じる)が発生。何せ、パッド交換前は7km/Lちょいだった燃費が、ここのところ6km/Lと極端に落ち込んでいますので、重く「感じる」だけでは無いと思います。

そこで、ふと思い立ち、件のガイドボルトと、キャリパー側のガイドボルト用の貫通穴の両方を脱脂した結果、ひとまずの解決を見ました。

どうやら、ガイドボルト取り付け部分のゴム製のパッキンのような部分が、ちょうどキャリパーのピストンシールリングと同様に働き、引きずりを防止するものと考えられます。

私はそこをグリスアップしてしまったもので、パッドの戻りが悪く、軽く引きずりを起こしていたと思われます。また、しばらく様子を見て、変化があればレポートします。


かなり詳しい手順のレポートである。DDも作業レポートの詳しさでは自信があったが、このレポートの解説もかなり詳しい。

末尾ではあるが、有用なレポートをいただいたmedama1goさんに感謝する。


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