2002年11月24日(日)

カメラレリーズ製作

DDはノルウェーでの映像記録デバイス(?)として、ディジタルカメラやDVカメラの他に、一眼レフカメラを使っている。ここ一番のときには、やはり一眼レフカメラを使って撮影する。まぁ、腕がないので何で撮っても一緒なんだが・・・・。


所有しているカメラは、CANONのEOS Kissである。このカメラはAF,AE付きで軽量であり、カメラ素人のDDにはうってつけのカメラである。最近のカメラのご多分にもれず、このカメラも電子制御である。


そのため、レリーズも機械式のものを取り付けることができず、専用の電子レリーズを購入しなくてはいけない。ご存じだとは思うが、レリーズとはカメラのシャッターを切るための有線リモコンのようなものである。

ただ、EOS Kissの電子レリーズのコネクタを見てみると、どう見てもマイクロジャックの形状である(写真ではフタが付いている)。おそらく、マイクロジャックの端子のうち、適当なものをショートさせてやるとシャッターが切れるのであろう。そこで、適当なマイクロジャックを見つけてきて電子レリーズを作ってしまうことにした。


マイクロジャックを探してみたが、ノルウェーの田舎では適当なものがなかなか見つからない。結局、見つけたのはノキア製携帯電話用のハンズフリーキットである。お気に入りのBILTEMAで購入した。98NOK也。


このハンズフリーキットは、マイクロジャック、イヤホン、マイク、ミュートスイッチから構成されている。


マイクロジャックはこんな感じの4端子のものである。マイク用2本、イヤホン用2本であろう。


マイクとミュートスイッチはこんな小さなケースに入っている。丸いのがミュートスイッチの押しボタンである。


ケースの中は、コンデンサマイクとマイクロスイッチが入っている。マイクロスイッチはレリーズの押しボタンにするのに都合がいいので、このまま流用することにした。


配線を切断すると、写真のように4本の線が出てくる(「青線、金線」および「赤線、金線」)。マイクロジャックを実際にカメラに接続して、このうちのどれとどれをショートさせればシャッターが切れるかを試してみた。もちろん、カメラのフィルムは事前に抜いてある。また、テストの際にはカメラのフォーカスをマニュアルにしておく(AFではフィルムが入っていないとシャッターが切れない)。

その結果、「青線と金線(青線の方)を接続させたもの」と「赤線」をショートさせれば、シャッターが切れることがわかった。


早速、マイクロスイッチへ接続する。


ちなみに、DDが使っているハンダゴテは写真のようなコードレスタイプのものである。これはガスライターのガスを燃料として加熱するものであり、電源がなくても使えるため非常に重宝である。スタートアップ時間も20〜30秒と早い。DDのお気に入りアイテムだ。


マイクロスイッチをケースに戻してできあがりである。写真は製作したレリーズをカメラに接続したところだ。今回も楽勝の作業である。

ところで、「カメラのレリーズなんか作ってどうするのか」と思っている人もいるだろう。もちろん、アレを撮影するためである。「アレ」って何かって? うまく撮れたら報告しよう。



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