2002年11月1日(金)
ナイト・オリエンテーリング
今日は、職場主催の「ナイト・オリエンテーリング」があり、DDも参加した。ノルウェーではオリエンテーリングがスポーツとして盛んであり、職場でも定期的にオリエンテーリング大会が開かれている。オリエンテーリングは知っての通り、地図とコンパスを頼りに、山野に設けた指定地点を発見・通過し、短時間に目的地に着くことを競うものである。ナイト・オリエンテーリングとは、このオリエンテーリングを夜に行うものだ。
集合場所は、Høiasという山の中にある職場の山小屋である。既に日が暮れかけていて暗い。
オリエンテーリングの後にはパーティーが予定されており、その準備もできているようだ。
出発前には、温かい飲み物で暖をとる。
ここが計測本部(?)であり、時間や順位を管理する。ここで各チームには時間を記録する機械と地図が渡される。今回のナイト・オリエンテーリングには、4.5kmほどの長距離コースと、2.5kmほどの短距離コースがある。DDらはもちろん短距離コースに参加した。長距離コースでは帰ってこられなくなるかもしれない・・・。
地図には1から9までの番号が記してあり、その番号順にターゲットを回る。
右下のHøiasというところが山小屋のある地点であり、ここを出発点として反時計回りにターゲットを探していく。真ん中のMastはテレビ放送のためのアンテナ塔である。
DDは、この3名とともに4人のチームで参加した。なお、ナイト・オリエンテーリングは全員がはじめてであり、さらにオリエンテーリングそのものも4名中3名がはじめてである。帰ってこれるのだろうか・・・。
これがスタート時間を記録する機械である。各チームに渡された機械をここにセットするとスタート時間が記録される。各チームは2分おきにスタートする。DDらのチームは18時前ごろにスタートした。
最初の2つのターゲットは難なく見つけられたのだが、3つめと4つめのターゲットがなかなか見つからない。いわゆる「迷った」というやつである(笑)。ターゲットを求めて、山の中の道なき道を進んでいく。
ターゲットには、再帰性反射材が取り付けてあるので、懐中電灯で照らすと少し遠くからでも光ってわかりやすい。結局、DDらは2.5kmほどのコースを1時間50分もかかってやっとゴールした。平均時速約1.4km/hである(笑)。さらに自慢ではないが、DDらは最後にゴールしたチームである。唯一の救いは「すべてのターゲットを見つけた」ことであろうか。ターゲットを見つけられずにゴールしたチームもあったので、それよりは上位である。ちなみに成績は、ショートトラック参加の13チーム中9位であった。
オリエンテーリングの後は、サウナで汗を流す。ここは山小屋に併設されているサウナの入り口。
このサウナはハルデンで一番いいサウナらしい。ハルデンには一体いくつサウナがあるんだろう。もしかして一つしかないとか(笑)。
ちなみに、これはサウナのトイレ。便器の配置がとっても不自然である。
サウナが終われば、パーティーの開始である。
パーティーには子供達も参加した。
みなさん、いい調子でワインを飲んでいる。ノルウェーではお酒が高いので、ノルウェー人は飲めるときに思いっきり飲んで騒ぐようだ。
そのうちに、アコーディオンの演奏で大合唱大会が始まった。事前に歌詞を書いた紙も配られるほど、用意周到である。
大声で歌って大盛り上がりだ(笑)。 動画はこちら(2.3MB)。室内が暗かったのであまり綺麗に映らなかったが、雰囲気だけはわかってもらえるであろう。
大合唱大会が終わると、オリエンテーリングの成績発表である。
1位から3位までには、何か小さな記念品のようなものが手渡される。
矢印の彼は、ヨーロッパチャンピオンシップにも出場しているエキスパートである。
記念品をもらって大喜び。相当酔っているようだ(笑)。彼には後ほどワインを飲まされることになった。
パーティーは大盛り上がりを見せるが、子供達は別室でお休みである。
この部屋には大きな暖炉があって温かい。今回はじめてオリエンテーリングに参加したのだが、意外と面白かった。ノルウェーの山の中は、日本と違って下草があまり生えておらず、道のないところでも歩きやすい。長距離コースに参加していた人達は真剣であり、暗い山の中を懐中電灯一つで走り回っていた。オリエンテーリングの奥の深さを思い知った一日であった。
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