2025年2月22日(土)

DD2号(E63) エンジン警告灯の点灯 − エアフローセンサーの交換

先日、DD2号(E63)を運転して帰宅していたら、なんか信号待ちでアイドリングが安定しない。車を道端に停めてよく見ると、写真1のようにエンジン警告灯が点灯している。


写真1 エンジン警告灯

ボンネットを開けてエンジンルームを見ても、写真2のように特におかしなところはない。


写真2 エンジンルーム

なんかヤバい感じがしたが、家までもうすぐなのでそのままゆっくり運転して帰った。帰宅後、まず写真3のようにPCを車両に接続して、エラーコードを読みだすことにした。


写真3 PCを接続したところ

INPAを起動し、エンジンのエラーコードを読みだすと、図1のようなエラーが表示された。


図1 エラーコード画面

左上の11526(16進数で0x2D06)がエラーコードだ。内容はLuftmassensystem(エアマスシステム)の不良のようだ。DDのPCにインストールしているINPAはドイツ語バージョンなので、なんか分かりにくい。LuftというのはAirのことだ。そう言えば、昔、「99(neun-und-neunzig) Luftballoon」という曲があったなぁ・・・。

それはさておき、下の3つの矢印を見てみると、エアマス(エアフロー)の計測値が0.00kg/hになっている。おや? エンジンをかけてエアフローセンサーの値を読んでみると、図2のようにアクセルを踏んでもほぼ0から動かない。


図2 エアフローセンサーの計測値

どうやら、エアフローセンサーが壊れたようだ。エアフローセンサーは写真4のところにある。


写真4 エアフローセンサーの位置

このエアフローセンサーを外すには、赤矢印で示した後ろ側のコネクタを外し、2本のT-20のトルクスネジを外せばいい。写真5に外したエアフローセンサーを示す。


写真5 外したエアフローセンサー

特に汚れたりしているわけではなく、綺麗なものだ。でも、コイツ、壊れてるんだぜ! エアフローセンサーはこのときにBREMI製のものに交換しているのに、4年半ほどで壊れたことになる。う〜ん、BREMI製のエアフローセンサーもイマイチだな・・・。ともかく、エアフローセンサーを交換するしかないのだが、このときに検討したように純正や純正OEMは高価だ。かといって、安い中華製はすぐ壊れるらしい。適当な価格のBREMI製でも4年半で壊れたので、ここは大人しく純正OEMの部品を買うべきなのか? でも、2万円以上するし・・・。ここは、オークションでポチッと純正の中古部品を購入することにしよう! というわけで該当する純正中古のエアフローセンサーをポチッと購入した。

外したエアフローセンサーと購入したエアフローセンサーの比較を写真6、写真7に示す。


写真6 エアフローセンサーの新旧比較(左:旧、右:新) 上側


写真7 エアフローセンサーの新旧比較(左:旧、右:新) 下側

購入したエアフローセンサーには「Continental」と記載されている。以前はSiemens VDOだったのだが、その後、Continentalに買収されてContinental VDOに変わったからだ。ちなみに、価格は3,753円(送料込み)であった。念のため、取り付け前に写真8のように購入したエアフローセンサーをエアフロクリーンで掃除しておいた。


写真8 エアフローセンサーを掃除しているところ

その後、十分に乾かしてから写真9のようにエアフローセンサーを取り付けた。


写真9 購入したエアフローセンサーを取り付けたところ

エンジンをかけてみたところ、アイドリングが安定している。PCを接続してエアフローセンサーの計測値を読みだしてみると、図3のように、きちんと値が出ている。


図3 エアフローセンサーの計測値

少しアクセルを踏んでエンジンの回転を上げてみると、図4のように計測値が上がる。


図4 アクセルを踏んだ時の計測値

購入したエアフローセンサーで問題なく計測できているようだ。最後に、PCでエラーコードを消去したところ、写真10のようにエンジン警告灯も消えた。


写真10 エンジン警告灯の消灯

エアフローセンサーを交換したので、10kmほど走ってECUを再学習したら修理完了だ。



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