2022年9月24日(土)

E39 雨漏りの修理 − 白壁散策さんより

今回は、E39 530i M-Spertsにお乗りの白壁散策さんより、ドアからの雨漏りの修理レポートをいただいたので紹介しよう。


車内の掃除中、助手席側後部座席の足元がバケツをひっくり返したような状態。定番の雨漏りです。早速の修理となりました。

作業で使う主な工具など

   @ ブチルテープ    インシュレータとドアパネル接着で使用。       
   A 内装外し       力に自信のある方は不要。力技に自信が無かったので・・・。       
   B T20トルクス      ドアハンドルカバーのネジ取り外しで使用。       
   C 細い棒           ドアハンドルカバーのキャップ取り外しで使用。      

 

1. 最初にバッテリーのマイナス端子を外します

これはエアバッグのアラーム対策です。

2. ドアハンドルカバー中央あたりにあるキャップを外します

@キャップは細い棒状のものを差し込み手前に倒しぎみにして引き上げると取れました。今回は1.5mmのヘキサレンチを使用しました。精密ドライバーとか細いマイナス・ドライバーでもOKかと思います。

Aネジは T20 トルクスです。

3. ドアピンを外します

4. 内装外しまたは力技で内張りのクリップをパキパキと外します

@力技の方は内張りを傷めないよう力加減に注意して下さい。クリップの位置は画像を参考にしてください。

参考画像 [右ハンドル車]

5. 部分(4.の参考画像)にあるストッパー解除し内張りを外します

@ドアカバーを内側に押し込み気味で内張りを上方向に押し上げながら手前に引き寄せるイメージで内張りが外れました。ストッパーホルダーはドア側に残ります。

6. 内張をドアパネルから外して水漏れ個所を補修します

@水漏れ発生個所にブチルゴムを貼り付けてドアパネルと密着させました。防水効果の補強で防水テープをインシュレータの上から貼り付けました。ブチルゴムは水漏れヶ所以外強烈に接着されておりました。ブチルゴムの全周貼り替えはインシュレータを破損しそうな気がしたので見送りました。

Aシャワリング・テストを行い水漏れが無いことを確認しました。

7. 内張を元に戻します

@プライヤー等でピンを挟みストッパーホルダーを外し、内張り側へ戻してください。

A内張りピンの位置に注意して内張りを戻してください。強引に戻すと、ピンを破損します。

Bハンドル・カバー、ドアピンを戻して終わりです。

8. 最後に

@車内に侵入した雨水はタオルである程度取り除いてから室内で使う除湿剤を後部座席に置いて乾燥中で〜す。

A20年前の古い車輛なので何が起きても不思議ではありませんね。

次は劣化したライトのレンズ磨きに挑戦かな・・・。


ドアからの雨漏りは、E34やE39では定番の不具合だ。なんか雨の日に室内に水が漏れてるなぁと思った方は要注意だ。末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただく白壁散策さんに感謝する。



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