2022年8月13日(土)

ドアロックの修理 その2 − medama1goさんより

以前にmedama1goさんより、「ドアロックの修理 その1 − medama1goさんより 」というレポートをいただいたが、その解決編のレポートをいただいたので紹介しよう。


E34な皆様、いかがお過ごしでしょうか、medama1goです。さて、先日来ドアロックが不穏な動きをしておりました我が535iですが、ついに原因が判明しました。

原因は

どるどるどるどるどるどる(ドラムロール)  ジャン!

「GM不適合!」

はい、一部界隈では有名な話ですが、91年9月生産以前と以降でボディコントロール系が仕様変更されています。特にドアロック周りはアクチュエーターの仕様変更に伴い、かなりの改変がされているようです。

こちらが内部の写真

携帯で撮影した画像なのでわかりにくいですが、上側が後期、下側が前期です。パッと見た目はあまり違いが無いのですが、よく見ると電解コンデンサーも定数が変わっていたり、前期ではついていない部品が後期にはついていたりと、細かい変更が見受けられます。

海外のフォーラムでの情報によると、ソフトウェアレベルでも変更がされているようで、こうなると、素人の電子工作レベルで済む話ではなくなってきますので、後期(91ySep以降)車両に前期GMを適合させるのは無理なようです。

なお、いつこのGMを乗せたのかは定かではありませんが、出所は以前に乗っていた91y535iです。不具合としては、キーシリンダーでのロック・アンロックの挙動がおかしいというものですが、何故かキーレスでの動作は正常だったりと、不可解な動作をしておりました。

予備をお持ちの場合、お手元のGMがどちらになるかの区別は、たぶんかなり難しいかと思われますが、一番わかりやすいのは中の基板、一番左側の白いコネクタの上に、丸っこいダイオードがあれば後期仕様、なければ前期仕様、で見るのが良いかと思います。若しくは、右から3番目の抵抗アレーが変な板切れみたいな部品であれば後期型になるはずです。何分、前期GMは手持ちの1本しかないので、確定ではないという事をご承知おきください。

P/Nでの判別は何度も変更がされているので、かなり難しいのではと思いますが、手元の部品に関しては

61 35 8 355 817 後期
61 35 8 360 104 前期

となっていました。

ちなみに、GM上部の生産国に「Made in W.Germany」とあるものは前期の可能性が大です。

最後に、こちらも海外フォーラムからの情報ですが、後期型GMは下位互換との事。1989y車両に1994yGMで動作確認した例があるそうです。


E34に互換性がないGMが存在するとは知らなかった。いつも有用な情報をいただくmedama1goさんに感謝する。



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