2015年6月7日(日)

DD2号 リバース連動ドアミラーの角度調整 − コーディング

DD2号には、トランスミッションをリバースに入れると、助手席側のドアミラーが下を向く機能が付いている。これは、ドアミラー調整スイッチが運転席側になっているときに機能し、助手席側になっているときにはリバースに入れてもミラーが下を向かない。

助手席側のミラーが下を向くのは便利だが、写真1のように下を向き過ぎて後ろが見えないので、ちょっと使いにくい(苦笑)。そこで、コーディングによってミラーが下を向く角度を調整してみた。


写真1 下を向く助手席側のドアミラー

まずは、NCS Expertを起動して、プロファイルを読み込むと同時に図1のように車両情報を設定する(プロファイルを読み込んだあと、[F1]→[F3](E60を選択)→[F6]と押していく)。


図1 NCS Expert画面

設定を読み込むモジュールはKGMなので、F4を押して図2のようにKGMを選択する。


図2 KGMの選択

モジュールを選択したら、F2を押して図3のように読み込みジョブ(CODIERDATEN_LESEN)を選択する。


図3 ジョブの選択

読み込みジョブが選択できたら、図4のようにJOBNAMEがCODIERDATEN_LESENになっている。


図4 ジョブ選択後

そして、F3キーを押すとKGMの設定を読み込んで図5の画面に戻る。


図5 読み込み後

これでKGMの設定がNCS ExpertのWORKフォルダにあるFSW_PSW.TRCとNETTODAT.TRCに読み込まれたことになる。

さて、この設定を書き替えるためにNCS Dummyを起動し、車両としてE60を選択した後、図6のようにKGM.C05を選択する。


図6 KGM.C05の選択

次に、読み込んだ設定ファイルを読み込むため[Browse...]をクリックし、図7のようにNETTODAT.TRCを選択する。


図7 NETTODAT.TRCの選択

そして、図8のように、アドレス0038001Aの値を50(16進数)から23(16進数)に書き替える。この値がミラーの角度を表している。なお、0038001Aには設定が割り当てられていないので<UNBELEGT>となっているが、その部分を書き替える。


図8 0038001Aの書き替え

その後、Export Nettodataをクリックして、NETTODAT.MANに書き替えたデータを書きだす。

さて、NCS Expertに戻りNETTODAT.MANを車両に書き込む。そのために、図5の画面で[F5]キーを押し、図9のようにcoapiCodeSgByNettoDataを選択する。


図9 基本機能の選択

図10の画面が表示されるので、NettodatenlisteにNETTODAT.MANを入力してOKをクリックする。


図10 NETTODATファイル選択

しばらくすると、図11のようなウィンドウが表示されて書き込みが終了する。


図11 書き込み終了表示

これでコーディング終了である。

コーディング後は、図2のようにミラーの角度が浅くなっている。


図2 浅くなったミラーの角度

これで少し見やすくなるだろうか?



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