2013年12月21日(土)

ベルトの交換 − 2本とも

半年ほど前、take-Mさんで車検を受けた時に「ベルトにヒビが入ってますよ」と指摘されていたのを、つい先日思い出した(笑)。そこで、忘れないうちに交換しておくことにした。工具さえあれば、交換作業は簡単だ。

まずは、ファンを取り外さなければいけない。このファンは、写真1に示すファンの根元のナットを緩めてやれば外れる。


写真1 ファンの固定ネジ

このファンのナットを外すためには、写真2のような専用工具が必要だ。DDは、以前に安く手に入れておいたものがある。


写真2 ファンを外す専用工具

これは、薄手のモンキーレンチでも代用できるらしい。

ちょっと見にくいが、写真3のように右側の工具でファンの軸が回らないように固定して、左側の工具でナットを緩める。このナットは逆ねじになっているので注意だ必要だ。


写真3 ファンのナットを緩めているところ

ファンはファンシュラウドと一緒に外すので、ナットが緩んでもまだ外してはいけない。次に、写真4のようにファンシュラウドの上側左右にある2本のプラスチックピンを外す。


写真4 プラスチックピンを外しているところ

このピンは2重になっており、内側のピンを内装外しで抜いてから外側のピンを外すようにできている。左右両方のピンが外れたら、写真5のようにファンのナットを完全に緩めて外し、ファンとファンシュラウドをボンネット外へ取り出す。


写真5 ファンとファンシュラウドを取り外しているところ

写真6に取り外したファンとファンシュラウドを示す。


写真6 取り外したファンとファンシュラウド

ファンとファンシュラウドを取り外せば、写真7のようにベルトが交換できる作業スペースができる。


写真7 ファンとファンシュラウドを取り外したところ

はじめに、下側にあるエアコンベルトから交換しよう。まずは、写真8の赤矢印が示すプーリーのキャップを外す。このキャップはマイナスドライバー等でこじってやると簡単に外れるはずだ。


写真8 プーリーのキャップ

写真8の左側がエンジン側、右側がラジエター側だ。写真7と逆側から撮影した写真なので注意してほしい。このキャップを外したら、プーリーの中心に8mmの六角レンチが入るボルトがあるので、写真9のように六角レンチを入れて締める方向に回してやると、このプーリーが動いてエアコンベルトの張力がなくなる。


写真9 プーリーの中心のボルトを締める方向に回しているところ

写真9では8mmの六角レンチを鉄パイプで延長して回している。すると、写真10のように張力がなくなって、ベルトが緩み外せる状態になる。


写真10 ベルトが緩んだところ

このようにしてベルトを外してやればいい。写真11に外したエアコンベルトと新しく購入したエアコンベルトを示す。


写真11 エアコンベルト(左:旧、右:新)

新旧のエアコンベルトを比べたところを写真12に示す。


写真12 エアコンベルト(左:旧、右:新)

古いエアコンベルトには、写真のように無数のヒビが入っている。そろそろ交換時期だろう。

さて、次はオルタネータ側のベルトだ。こちらのベルトも交換方法は全く同じだ。まずは写真13のプーリーのキャップを外す。


写真13 プーリーのキャップ

そして、写真14のようにプーリーの中心にあるボルトを締める方向に回してやると、プーリーが動いてベルトが緩む。このボルトを回すには16mmのソケットを使う。


写真14 ボルトを締める方向に回しているところ

オルタネータ側のベルトは、そのかかり方がややこしいので、外す前に良く覚えておこう。写真15に新旧のベルトを示す。


写真15 オルタネータ側のベルト(左:旧、右:新)

新旧のベルトの比較を写真16に示す。


写真16 新旧のベルトの比較(左:旧、右:新)

こちら側はあまりヒビが入っていないので、まだ使えたかなぁ・・・。まぁ、ついでだから交換しておこう。

ベルトやファンの取り付け作業は、取り外す作業の逆順なので特に難しいところはなく、ここでは割愛する。

今回購入したベルトは下記の通りである。

皆さんの愛車のベルトは大丈夫だろうか?



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