2012年5月12日(土)

謎の刺客TRANS. FAIL SAFE − コロすけさんより

今回は、E39にお乗りのコロすけさんよりTRANS. FAIL SAFE表示のレポートをいただいたので紹介しよう。TRANS. FAIL SAFEって何?


DD様、皆様、大変大変お世話になってます。大きなことが出来ないコロすけで御座います。大変御無沙汰いたしております。さぼっていた訳ではありませんので御許し下さい。m(_ _)m

【はじめに】

ゴールデンウィーク間近のとある昼下がり、仕事で移動中信号待ちにて…、

『ポーン!』 と何だか懐かしくも忌まわしい音を耳がキャッチ(笑)

『ん???』と目を落とすと、そこには燦然と輝く”TRANS.FAIL SAFE”の文字(爆)。 ”遂に恐れていた時期が来た”か? にしても、よりによってこの時期って

当然のごとく、3速固定のセーフモード走行。。。_| ̄|〇

一旦停止し、エンジンを掛け直す(リセット)と復活(笑)だが、少し経つと『ポーン!』と心地よい音と共に”TRANS.FAIL SAFE”連休間近なのに…。何とかしなければと思い、復活出来るかどうかは別にしてチャレンジです。

 

【原因の特定】

症状を、おさらいしてみます。エンジン始動時はOK!(冷温時)。走行し暫くすると”TRANS. FAIL SAFE”

エンジンを掛け直すと復活しますが、暫くすると”TRANS.FAIL SAFE”

たまに、3速固定で走行中におもむろに復活したり…。 冷温時はOKで、温まるとダメ。と…なると…何処かの接触が不良か?

とにかく連休前でディーラーも営業していますので、先ずは診断をしてもらおうとディラーへ。途中、都合良く”TRANS.FAIL SAFE”が出ている状況です。

だがしかし、そこは北の大地! 連休前となるとディーラーでのタイヤ交換が猛烈に行われていました(自分でタイヤ交換しないんだわ)。

工場長様曰く、連休も当番で出ているので、3日後に診断しましょうかと成りました。3日も間が開いてしまう…。連休前半は無理せずにと思いましたが、そこで頭をよぎったのがNOTA様のインヒビタスイッチのメンテ記事

自車のシフトをガチャガチャ動かしても反応は無しですが…、ここなら純正部品は要らない気がしますので…、と思いながら、インヒビタスイッチの確認をしようと思いジャッキアップ後、メンテ記事を参考に助手席側に潜り込んでみると…………

な・な・な・ない。。。_| ̄|〇

ワイヤーを見ると、反対側におまけにマフラー奥にそれらしきものがやっと確認出来る感じ。マフラーが邪魔をして撮影も出来ず。。。そこで前期型のミッションの写真を探すとインヒビタスイッチがここ。

この場所の脇をマフラーが通っており、マフラーの陰に隠れるように付いています。NOTA様のE39後期型は反対側に付いていてメンテ向きです。

と云う事でここはあっさり諦めて(笑)、3日後にディーラーでの結果次第で動くとします。仕事に行く程度ならエラーが出ませんので(笑)、遠出は我慢します。

診断当日、ディラーに到着するもエラーは出ていない状態(連休中なのでひっそりとしております)。

診断機にセットして診断を行います。

工場長様が、「ミッション自体にエラーは出ていませんので電気関係のエラーですね(たぶん)。 スイッチ関係ならいずれにせよ部品が必要になりますね、でも連休で手に入りませんけどね(笑)。」

それに伴っての若干のエラーはあるものの、特に問題は無い様です。ミッション本体でなくて良かった(笑)。

とりあえず全て履歴をリセットして頂きます。怪しい場所を確認してみましょうかと、下周りを診ていると”ポーン”(笑)

診断機を見てみますとEGSが不良? 確認出来ない?…。確認出来ないって。。。_| ̄|〇。 因みに、リセットをすると復活します。で!少し経つと”ポーン”O(≧▽≦)O

その辺りを診断機で追っていきます。 EGSの前にリレーが入っている様で、そのリレーの電源はバッテリーからメインの電源が供給されているようです。リレーが駄目な場合は、他にも多くの電源が繋がっているのでリレーは白!

EGS後のスイッチ類(インヒビタスイッチ等)の場合はEGSを認識しますので、やはりEGSユニットが黒っぽい。工場長様が御丁寧に画面を見ながら御説明下さいましたが、これがヒューズでここがユニットでスイッチはこの後で…。サッパリです(笑)。EGSと合わせ技でスイッチてのも考えられますが、先ずはEGSからでしょうかね。

そこで部品を調べて頂くと、EGS本体150,000円(:.o゚з゚o:.).:∵ぶっ。同年代ってか後期型のE39本体でも購入出来そうな値段!あひゃひゃひゃひゃ(≧∀≦*)

工場長様より出てきた答えは、「中古のEGS装着で何とかなりそうです。(エラーが出なきゃね(¬、¬) )。中古を購入する際には、車体番号等より調査を行い、同じ部品番号のEGSを探して」と御丁寧に助言を頂きました。

探すEGSは前期型E39-525 部品番号:24601423093

いつものヤホーで捜索です。案外すんなりと発見!(爆) 御値段も新品の1割未満で連休中の合間の通常日ですので、先ずは速攻で『ポッチッ』。

 

【交換作業】

連休の後半初日に遠路遥々大阪より中古のEGS到着! 先ず、EGSユニットの場所です。エアコンフィルターBOXの下にあります。

エアコンフィルターBOXを外します。

エアコンフィルターBOXを外しますと、その下に蓋があります(5mmヘックス4本)。

蓋にアプローチするには上部に付いているカバーが邪魔しますので、カバーを外します(10mm−1本)。

カバーを外しますと、EGSユニットの入っている蓋が全貌を現します。

5mmのヘックス4本を緩めて蓋を外すと、EGSユニットとABSコントロールユニット・その他配線等があります。

EGSユニットは車体側です。でっかいストッパーがついています(個別に車体番号がプリントされてます)。

コロすけ号のEGSユニット。

到着したEGSユニット。

旧・旧比較(笑)。

あとは逆の順序で取付けて終了です。エラーが出ない様に念じてエンジンスタート!(ここ大事です!)

試運転して再確認! 大丈夫そうです。

 

【おわりに】

交換後はエラーも無く、順調過ぎる程快調です(交換後200km程走行しました)。

今回は、診断によりEGSユニットが黒となり、EGSユニット後のインヒビタスイッチ等には、問題が無かったのでEGSユニットのみの交換で復活出来ました。あまりEGSユニットの不都合の例がない様ですが、こんな例も有るよ!として書かせて頂きました。おまけに電気の事となるとサッパリでして…。でもこの診断機が欲しい…なぁ〜。

関係各所で、箱替え(裏切り?)が流行っているようですが、まだまだ乗ります。乗れます。頑張ります。買えません!(爆)


今回はうまくEGSユニットの交換で直ったようだが、最悪、トランスミッションが逝ってしまったことも考えられる。ちょっとこのエラーは出てほしくないなぁ・・・。

末尾ではあるが、いつも有用なレポートをいただく、北の勇者コロすけさんに感謝する。



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