2009年10月18日(日)

リアブレーキキャリパーのオーバーホール − ついでにリアも

先日、フロントブレーキ交換の際にキャリパーピストンのシールを交換した。フロント側ブレーキのピストンシールを交換したら、リア側ブレーキのピストンシールも交換したいのが人情だ。そんなわけで、やる気のあるうちに作業してしまおう。なお、ピストンシールの交換方法はフロントブレーキの時と同じなので、作業の詳細は割愛する。

まずは、写真1のようにリア側をジャッキアップしてウマをかけタイヤを外す。


写真1 リア側にウマをかけたところ

すると、写真2のようにブレーキローターとキャリパーが見える。


写真2 ブレーキローターとキャリパー

キャリパーを外すためには、ブレーキホースを外さないといけない。ブレーキホースは、ローターの裏側で、写真2の赤矢印のところぐらいでブレーキラインと接続されている。ブレーキ部分を上から見たところを写真3に示す。


写真3 ブレーキ部分を上から見たところ

写真3の赤矢印の部分がゴムのブレーキホースと金属のブレーキラインの接続部分である。ブレーキホース側は14mmのナット、ブレーキライン側は11mmである。

すなわち、14mmのスパナでブレーキホースの端に付いているナットを固定しておいて、ブレーキライン側の11mmのナットを緩める。11mmのナットを緩めるときはフレアナットレンチを使うのだが、boven7さんのレポートにもあるように、レンチがきちんとかかりにくいのでナットをなめやすい。

そこで、boven7さんのレポートの最後にもあるように、フレアナットレンチの面を少し削ってみた。DDはサンダーなどどいう文明の利器を持っていないので、金属用のヤスリで削った。写真4に削ったフレアナットレンチを示す。


写真4 フレアナットレンチ

これを使えば、確かにレンチがきちんとかかり、ナットをなめない。

とりあえず、ブレーキホースをブレーキラインから外してキャリパーを取り外そう。その際、板バネ、ガイドボルト、パッドセンサ(左のみ)も外すことを忘れずに・・・。写真5に外したキャリパーを示す。


写真5 外したキャリパー

このキャリパーの汚れをワイヤーブラシで丁寧に落とした後、写真6のように風呂場に持ち込んでピストンとシリンダーを洗浄する。


写真6 ピストンとシリンダーを洗浄しているところ

洗浄後は、写真7のように新聞紙の上で乾燥させる。


写真7 ピストンとシリンダーを乾燥させているところ

リア側のピストンはフロント側のピストンに比べて随分小さい。だから、ピストンシールも写真8のように小さい。


写真8 リア用のピストンシールとガイドボルトブッシュ

新品のピストンシールとキャリパーから取り外したピストンシールの比較を写真9に示す。


写真9 新品のピストンシール(左)とキャリパーから取り外したピストンシール(右)

取り外したピストンシールは、新品のものに比べて確かに硬化している。14年も前のものだから仕方がないか・・・。

新しいピストンシールとガイドボルトブッシュを使って、キャリパーを組み上げる。ブレーキラバーグリス(キャリパーグリス)を使っているので手がグリスでベタベタになり、今回も写真を撮れなかった。ご容赦いただきたい。

写真10にピストンシールを交換してオーバーホールしたキャリパーを示す。


写真10 オーバーホールしたキャリパー

このキャリパーを車両側に取り付ける。ブレーキホースは車両に付いていたものを再利用した。写真11にオーバーホールしたキャリパーを車両に取り付けたところを示す。


写真11 オーバーホールしたキャリパーを車両に取り付けたところ

そして、写真12のようにエア抜きをする。今回も左側からはじめて、右側、左側、右側、・・・、と左右を4回ずつエア抜きした。たぶん、そんなに何度もエア抜きする必要はないように思うのだが、念のため・・・。


写真12 エア抜き作業中

最後に、タイヤを取り付けウマから車両を降ろせば作業完了である。写真13に作業後のDD号を示す。


写真13 作業後のDD号

外見はまったく変わらない(笑)。しかし、フロント・リア両方のキャリパーをオーバーホールしたので、安心してブレーキを踏めるようになった。特に、フロント側はE32やE31に使われている324mmのローターと、E31用の1ピストン型のキャリパーなので、以前に比べて制動力が強くなっているはずである。写真14にフロントホイールから見える直径324mmのブレーキローターを示す。


写真14 フロントホイールから見えるブレーキローター

また、写真15にリアホイールから見える直径300mmのブレーキローターを示す。


写真15 リアホイールから見えるブレーキローター

DD号はフロントに16インチホイール、リアに17インチホイールを入れているため、フロントローターは、より大きく見えてしまう(笑)。

なお、今回の作業の実施について、いくつか作業上のポイントがあったので、纏めておこう。

  1. 11mmのフレアナットレンチは写真4のように削っておき、ナットにきちんとかかるようにしないとナットをなめてしまう。

  2. キャリパーからピストンを押し出すときに、自転車の空気入れを使えば安全で簡単に外すことができる。

  3. ピストンシールをシリンダーやピストンに入れるのは、そんなに難しくない。

  4. シリンダーにゴミが入らないように、細心の注意を払う(ピストンを入れるときは素手で作業する)。

  5. ガイドボルトブッシュを外したり入れたりするときは、ドライヤーで暖めると比較的簡単にできる。

  6. エア抜きは、キャリパーから気泡が完全に出なくなるまで、何度か繰り返す。

きちんと作業するためには、上記の項目に注意すればいいだろう。ただ、ブレーキは「車両を止める」という重要な部品であるため、作業に不安を感じる人は、プロに任せた方がいい。



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