2008年6月17日(火)

E32 タイロッド・センターロッドの交換 − あるぴな小僧さんより

今回はあるぴな小僧さんよりE32のタイロッドとセンターロッド交換のレポートをいただいたので紹介しよう。


【はじめに】

ここ最近になってハンドルをきると「カクカク」や「カタカタ」といった感じがするようになった。リフトアップして調べたところタイロッドのボールジョイント部とセンターロッドのジョイント部のガタがみつかった。

部品を調達し入手できたので、タイロッドとセンターロッドの交換を行った。この作業では特殊工具の使用などジャッキアップでの作業は困難な為、なじみの自動車屋さんのリフトをお借りして作業した。

 

【分解取り外し編】

車体をリフトアップする。


馴染みの自動車屋さんでのリフトアップの図

まず、今付いているものを取り外す。。


左タイロッド


右タイロッド


センターロッド
 
各部のナットを緩めてタイロッドエンドセパレーターでテーパー部を抜き取る。タイロッドから抜き取る。


タイロッドエンドセパレーターをセットしたところ。

このとき、リタイロッドエンドセパレーターの安全紐をどこかに括り付けておく。でないと外れると同時に自分の足の上に落ちてくることになる(痛)。

それとナットは緩めるだけで、外さずにセパレーターをかけた方が安全である。


「バン!」と言うかなり心臓に悪い音とともに外れる(笑)。


反対側も同じように抜き取る。

続いてセンターロッドを外す。


ギアBOX側


ステアリングアーム側

ここでもナットを緩めてタイロッドエンドセパレーターでテーパー部を抜き取る。

タイロッドの新旧比較。旧品はボールジョイント部が手で軽く動く。


上が新品


取り外したタイロッドブーツ部

センターロッドの新旧比較。


下が新品(ブーツの形状が違う。)


ステアリングアーム側


ギアBOX側

その他の部品:ステアリングアーム、ロアアーム、コントロールアームはガタもなく問題なし。スタビリンクはこの前取り替えたのでまだ綺麗である。
 

【組立取り付け編】

新品のタイロッドを取り付ける。


右タイロッド


左タイロッド


センターロッド


センターロッド

各ナットをある程度締め込んだらトルクレンチを使って規定トルクで締め付ける。


取り替えの終わったステアリング周り。

今回のメンテで使用した特殊工具である。場所によって使えない形状があるので2種類を使った。


タイロッドエンドセパレーター(ちなみに右側は自前である。)

タイロッドが新品に換わったのでアライメントを調整する必要がある。ただ、この状態では出来ないのだが大体の寸法を出しておく。

これは平坦な場所までの移動のために行う。いい加減に付けたままだと、ハンドルをきったときにどこかに干渉する恐れがある。


フロント側ピッチ


リア側ピッチ

小僧のメンテ終了を待っていたかのようにフェラーリF355が登場した。オイル交換らしい。記念のツーショットを撮っておいた(笑)。

リフトから降ろし、平坦で広い場所で本格的な簡易調整をする。


トータルトー:タイヤ前後のピッチ測定(タイヤの溝を使って測定:前1528mm、後1530mm)


ハンドルセンター:リア側より糸を張って寸法測定

ハンドルのセンター(ハンドルの左右のきれ角の半分の位置)を出して固定しておく。二人の場合は一人に持っててもらう。

リアとフロントのタイヤ外幅を計測し、リアとフロントの差分(リアの方が広い)のカマシものをフロントに挟んでホイールの前側と後側を計測する。

このとき前後が同じ数値のときはトー0である(測定値:前20mm、後19mm)。この方法ではカマシもの側も動いてしまうので実際の数値とは少し違う。

したがって、トータルトーを約2mmにセッティングしたことになる。BMWはサイドスリップイン8が基準のセッティングであるのでもう少しきつくしても良かった。しばらくこのまま乗って様子を見た上で再度調整したいと思う。

ハンドルをきった時の「カクカク」や「カタカタ」といったものがなくなり、ハンドリングのレスポンスが良くなった。後はきちんとしたアライメント測定やサイドスリップを計測する必要がある。特にサイドスリップは車検時に重要なのでしっかり調整しましょう。ただE32はトー以外はアライメントの調整をするところがないのである(爆)。


いかがだろうか? E32な方はかなり参考になるだろう。でも、リフトが使えるといいなぁ・・・。

末尾ではあるが、有用なレポートをいただいたあるぴな小僧さんに感謝する。



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